障がい者就労支援施設のA型とB型の違いとは?収入や雇用形態についても解説

働きたいと希望する障がい者の方を全面的にサポートしてくれるのが「就労支援施設」。

就労支援施設にもいくつかの種類がありますが、今回は就労支援施設の中でも「就労継続支援」に焦点をあてて詳しく解説をしていきます。

収入の違いや雇用形態などについても触れていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

障がい者就労支援施設の「継続支援とは」

就労支援施設には大まかに「就労継続支援」と「就労移行支援」の2種類が存在しており、そのどちらも「障害者総合支援法」と呼ばれる法律に基づいて作られた福祉サービスです。

中でも「就労継続支援施設」は障がいなどによって働くことが困難な場合に、障がいの程度やペースに合わせたサポートをしてもらいながら、働くための準備や訓練ができる施設となっています。

一方で「就労移行支援施設」は一般企業への就職を目指す方に向けた福祉サービスです。

なお、就労支援施設と言えば「A型」「B型」という言葉を何となく聞いたことがあるかもしれませんが、これは今回記事で取り上げる「就労継続支援」の中に含まれる、支援内容を分類するための言葉です。

詳しくは次の項目よりお伝えします。

就労継続支援施設の「A型」とは

「就労継続支援施設」では「A型」と「B型」のサービスに分類ができ、主な違いは「雇用契約を結ぶか」というところと、「対象年齢」にあります。

就労継続支援A型は、障がい者の方が一般企業への就職において不安を抱えていたり、働くことが困難な場合に「雇用契約を結んで」働ける福祉サービスです。

一定の支援がある職場を通じて働くことになるため、勤務形態は一般的な就労と変わりませんが、1日の勤務時間が短めである点が特徴と言えます。

就労継続支援A型の仕事内容の例は、以下のような内容です。

・パソコンを使用したデータ入力
・カフェやレストランなど飲食店のホールスタッフ
・ご当地ストラップなどの袋詰め作業
・インターネットオークションの作業代行
など

就労継続支援施設「A型」の給料

就労継続支援A型では雇用契約を結ぶため、最低賃金以上の給料が保障されます。

厚生労働省が発表した「障害者の就労支援対策の状況」によれば、令和2年度のA型事業所の平均工賃は月額79,625円だったようです。

1日の勤務時間が短いことを考えると一般就労との差はあまりないように感じられますが、時間給にすると899円となります。

また、障がい者向けのサポートも付帯していますので、「一般企業で働きたいけれど、現状フルタイムは難しい」といった場合におすすめです。

就労継続支援施設「A型」の対象者

A型事業所では、原則として「18歳以上65歳未満で障害を持っている方」が対象となっています。

また、具体的な対象要件は自治体によってことなることがありますが、そのほかの要件の例としては以下のような内容です。

・「就労移行支援施設」を利用したが、雇用に結びつかなかった方
・過去に企業での就労経験はあるが、ブランクがある方
・特別支援学校を卒業し就職活動を行ったが、雇用に結びつかなかった方
など

就労継続支援施設「A型」の利用料と利用期間

就労継続支援施設A型の利用料は、世帯収入と施設(事業所)への通所日数によって、以下のように自己負担額の上限が分けられています。

  1. 生活保護受給世帯:0円
  2. 市町村民税非課税世帯(※1):0円
  3. 市町村民税課税世帯(所得割16万円(※2)未満):9,300円
    (20歳以上の入所施設の利用者、グループホーム利用者を除く(※3))
  4. 上記以外:37,200円

※1:3人世帯で障害者基礎年金1級受給の場合、収入が概ね300万円以下の世帯が対象
※2:収入が概ね600万円以下の世帯が対象
※3:20歳以上の入所施設利用者とグループホーム利用者は、市町村民税課税世帯の場合、負担上限月額は37,200円

また、利用期間は利用する施設と利用者の間で結ぶ「雇用契約」で定められた期間となり、期間の制限もとくにありません。

就労継続支援施設の「B型」とは

「B型」は就労継続支援A型と同様、一般企業への就職に際して不安を抱えていたり、就職が困難な場合に「雇用契約を結ばず」就労訓練が行える福祉サービスです。

より体調や障がいの程度、ペースに合わせた通い方ができ、一般就労に必要なスキルや、就労継続支援A型への移行に必要なスキルを習得するための訓練を受けることができます。

作業の内容は施設によって多種多様ですが、例としては挙げられるのは以下のような作業です。

・農作業
・衣類のクリーニング
・喫茶店などでの調理
・パンなどの製菓
・部品加工
など

上記を見ていただくと分かるように「軽作業」が主な作業内容となり、「A型」よりは少ないものの工賃も受け取ることができます。

就労継続支援施設「B型」の給料

就労継続支援施設B型では雇用契約を結ばず、作業に対しての成果報酬を受け取ることになります。

こちらも厚生労働省が発表した「障害者の就労支援対策の状況」を見てみると、令和2年度の平均工賃は月額15,776円だったようです。

時間給にすると222円となり最低賃金を大きく下回りますが、「自分のペースで無理なく訓練が受けられる」と考えると、全くもらえないよりは良いと思います。

就労継続支援施設「B型」の対象者

「A型」とは異なり、就労継続支援B型では年齢制限を設けていません。

障がいをお持ちの方が対象となりますが、具体的な例を挙げると以下のような方が当てはまるでしょう。

・企業での就労経験はあるが、年齢や体力などの面で雇用の継続が困難となった方
・就労支援施設を利用したことがあり、支援によって就労時の課題が把握できている方
・障害基礎年金1級を受給している方
など

年齢制限はないものの、特別支援学校を卒業後にそのまま「B型」の施設へ入所することができない決まりとなっていますので、まずは一般就労や障がい者雇用枠での経験、もしくは「A型」の施設を利用するということになるかと思います。

また、「A型」と同様に具体的な要件は自治体によって異なります。

就労継続支援施設「B型」の利用料と利用期間

就労継続支援B型についても、「A型」と同じく世帯収入と通所日数によって自己負担額の上限が異なります。

具体的内容は以下の通りです。

  1. 生活保護受給世帯:0円
  2. 市町村民税非課税世帯(※1):0円
  3. 市町村民税課税世帯(所得割16万円(※2)未満):9,300円
    (20歳以上の入所施設利用者、グループホーム利用者を除く(※3))
  4. 上記以外:37,200円

※1:3人世帯で障害者基礎年金1級受給の場合、収入が概ね300万円以下の世帯が対象
※2:収入が概ね600万円以下の世帯が対象
※3:20歳以上の入所施設利用者とグループホーム利用者は、市町村民税課税世帯の場合、負担上限月額は37,200円

また、利用期間についても制限はなく、1日1時間のみの作業や週に1日の作業などペースに合わせた通い方ができます。

障がい者就労支援施設のA型とB型の違いまとめ

障がい者就労支援施設は、現状さまざまな理由や障がいによって一般就労が難しい方、一般就労を目指す方にはとくにおすすめです。

自分のペースで働く訓練ができるうえ、支援も付帯しているため安心して通うことができます。

また、就労支援施設はハローワークやWEB検索などによって探すことができますので、気になっている方はぜひ一度ハローワークへの問い合わせや検索によって最寄りの施設を探してみてはいかがでしょうか。

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障害者就労支援の仕事とは?内容や向いている人などについて徹底解説

障がい者向け就労支援は、障がいのある方を対象に技術の習得や就職活動、就職先での定着支援などを全面的にサポートするお仕事です。

この記事では、障がい者就労支援の仕事内容や向いている人、必要な資格などについて詳しく解説しています。

障がい者就労支援のお仕事について気になっている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

障害者就労支援とは

障がい者就労支援は、企業への就職を目指す障がい者の方を対象として就職に関わるサポートをする福祉支援サービスです。

就労支援は「障害者総合支援法」と呼ばれる法律に基づいてサービスが作られています。

具体的には就労に必要な知識やスキルの習得、生産活動などの機会の提供、求職活動支援や就労後の定着サポートなどを行うことで自立と社会との繋がりを支援するのが主な目的です。

就労支援利用の対象者

就労支援は障害者手帳を持っていなくても、支援が必要であることを証明する書類があれば参加することが可能です。

また、具体的には以下のような要件が定められており、就労支援員がサポートをする対象の人たちとなります。

・一般企業などへの就労見込みがあり、それを希望する人
・原則として18歳~64歳まで
・対象となる障がい:身体障害、知的障害、精神障害(うつ病/統合失調症/双極性障害/適応障害/てんかん/依存症など)、発達障害、難病など

障害者就労支援員の仕事内容

気になる仕事内容ですが、就労支援員は就職を希望する障がい者の方に対し幅広い面でサポートを行います

  1. 就労前の支援
  2. 関係機関との連携、面接
  3. 就労後のサポート

大きく分類すると上記の3つに分けられますので、具体的な仕事内容について項目別にご紹介します。

就労前の支援

就労前の支援では、はじめに障がい者の方からヒアリングをすることで、どのような仕事に就きたいのかという希望を聞いたり、本人の状況や症状などを伺い相談支援を行います。

支援内容をもとに今後必要なスキルなどを整理し、計画的に支援できるよう準備をするのです。

相談を受けたあとは主に就労に必要なスキルの習得やビジネスマナー、挨拶や身だしなみの基本を身につけるための指導を行います。

また、面接時の練習や履歴書作成のサポートやアドバイスなども行いながら就職活動に備えるのもこの段階です。

関係機関との連携、面接

ハローワークや就労先候補の企業と連携を図り、面接、職場体験、職場見学などの機会を設定します。

また現場には就労支援員も同行し、障がい者本人に安心して現場を体験してもらうとともに、様子をしっかりとチェックし困りごとや不安な点を解消してあげることも重要です。

就労後のサポート

就労支援は利用者が就職したら終わりということではありません。

就職後は本人が職場に通えているか、仕事が問題なく進められているかなどを確認し、適宜サポートやアドバイスなどを行います。

一般的には定期的に職場に訪問したり、人事担当者などと連絡を取り合ったりすることが多いようです。

また、本人からも話を伺い困りごとや悩み事などがないかもしっかりとヒアリングを行い解決を目指します。

障害者就労支援員になるには

就労支援員は法律上、必要資格は必要ないため資格や就労支援員としての経験が無くても働くことが可能です。

しかし実際には様々な障がい者の方と接するため、時には点字や手話の知識が役立つ場面も大いにあるでしょう。

また、就労支援員の求人を見てみると、送迎のための普通自動車免許が応募要件とされているケースを度々見かけます。

「未経験、無資格OK」の求人は多い印象ですが、福祉施設での勤務経験や求職活動における支援経験、社会福祉主事や児童指導員の任用資格などがあることが望ましいと言われています。

障害者就労支援員に向いている人

就労支援員は困っている人々の役に立てるということで注目されている方もいると思いますが、どのような人に向いているのかが気になるところですよね。

基本的には障がいを持っている方と深く関わる仕事であるため、人によって向き不向きがあるかもしれません。

この項目では就労支援員に向いていると考えられる人物像について一例を挙げご紹介します。

人とのコミュニケーションが苦にならない人

就労支援員は就労支援を利用する障がい者の方だけでなく、ハローワークや企業、障がい者就業・生活支援センターなど多くの人や機関と関わりを持つことになります。

そのため人と話すことが好きな人や、多くの人とコミュニケーションをとることに対して苦を感じない人は就労支援員の仕事に向いていると言えるでしょう。

相手の立場に立って物事を考えられる人

就労支援員が日頃から多く関わるのは、障がいによって就労が困難な人たちであり、年齢や性別、障がいの内容や程度も多岐に渡ります。

また、仕事の中でビジネスマナーやスキル習得などの幅広い指導を行いますが、人によって指導内容が身につくスピードや得手不得手は大きく異なるため、一人一人の立場に立って思いやりのある対応を行うことがとても重要です。

就労が困難な障がいを持ちながらも乗り越えたいと頑張る利用者を尊重し、常に相手のことを思いやる動きができる方は就労支援員に向いているでしょう。

客観的に冷静な判断が行える人

先にお伝えした通り、人を思いやる行動や相手の立場に立って物事を考えることは重要ですが、就労支援員と関わるのは就労先候補の企業担当者や各関係機関も含まれます。

そのため親身な気持ちが利用者に傾きすぎてしまうと、企業や関係機関との折り合いがつかず利用者の就労がスムーズに進まない可能性も考えられます。

就労支援員は利用者の希望を尊重しつつ、その時の状況や課題を把握し、時に冷静で客観的な判断を行うことも大切です。

就労支援員として働くメリット

就労支援員は多くの人との繋がりによって活躍し、障がいを持っている方の手助けをメインに行うため、やりがいを感じやすい仕事と言えるでしょう。

その他にも就労支援員として働くことで得られるやりがいやメリットについていくつかご紹介します。

無資格、未経験からでも働ける

就労支援員は法律上、必要資格などは定められていないため無資格、未経験であってもスタートすることが可能です。

もちろん関係資格や経験があると歓迎されやすいですが、先の項目でもお伝えした通り無資格、未経験でもOKとする求人はたくさん存在していますので、十分な選択肢から気になる施設を選ぶことができるでしょう。

また、就労支援員の仕事は需要が大きく、研修やOJTを実施してくれる施設が多い点もメリットと言えます。

仕事を通して利用者と共に成長できる

就労支援員の仕事では利用者の成長を傍で感じることができ、とくに就労支援員未経験の場合は自身の成長が実感できる場面も多々あります。

また、さまざまな障がいを持つ方と接するため決して楽な仕事ではありませんが、支援を行う利用者一人一人との経験が、次の支援に役立つこともたくさんあります。

人の役に立ちたい」「人と接することで自身も成長したい」とお考えの方は、より大きなやりがいやメリットを感じられるのではないでしょうか。

障害者就労支援の仕事内容や向いている人のまとめ

今回は障がい者の就職をサポートする就労支援の仕事について詳しくまとめました。

就労支援員は大変な仕事ではありますが、人と関わることが好きな方や人の役に立ちたいとお考えの方にとっては大きなやりがいを感じられる仕事とも言えます。

また、就労支援員の求人は各求人サイトやハローワークなどで探すことができますので、「就労支援員として働きたい」という方は資格の有無や経験を問わず、まずはご自身が応募できそうな求人を探し、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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障がい者の就職の現状や就職するためのポイント

障がいをお持ちの方で「就職先がなかなか決まらない」「難しい」などお悩みの方もいるかもしれませんが、実際に現状の就職状況や就職率はどのようになっているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は障がい者の方の就職の現状について調査を行いましたのでご紹介します。

また、障がい者の方が就職を目指す際のポイントについてもまとめていますので、気になる方はあわせてご覧になってみてください。

障がい者の就職状況・就職率

厚生労働省は、令和3年度(2021年)のハローワークを通じた障がい者の方の就職状況を「令和3年度 ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめを公表します」にて発表しました。

  就職件数 対前年度差 就職率(対前年度差)
身体障がい者 20,829件  804件増( 4.0%増) 35.9%(1.2%増)
知的障がい者 19,957件 156件増( 0.8%増)  57.6%(0.1%減
精神障がい者 45,885件 5,261件増( 13.0%増) 42.4%(0.2%減
その他の障がい者 9,509件  119件増(1.3%増) 41.3%(3.1%増)
合計 96,180件 6,340件増( 7.1%増)  42.9%(0.5%増)

参考:厚生労働省

内容を見てみると、全体の就職率は42.9%となっており、ハローワークを通じた求職活動は前年度(令和2年度)と比較して増加傾向にあるようです。

中でも、精神障がい者の方の就職件数が高い割合を占めており、これについて厚生労働省は一部の業界において求人数が増えたことを理由として挙げています。

また、求人数が増えたとしている産業は次の職種です。

  1. 医療、福祉(求人数9.4%増、就職率4.3%増)
  2. 製造業(求人数19.8%増、就職率18.5%増)
  3. サービス業(求人数16.9%増、就職率13.2%増)

さらにハローワークに届け出のあった障がい者の方の解雇者数は1,656人で、前年度の2,191年と令和元年度の2,074人を大きく下回る結果となっています。

障がい者の就職方法は2種類

障がい者の方が就職をする際は主に2種類の方法があります。

1つ目は障がいのことについて企業へ知らせずに就職をする「一般採用枠(クローズ就労)」での応募、2つ目が障がいについて双方合意のもと就職をする「障がい者雇用枠オープン就労)」での応募です。

障がい者雇用枠で就職をするには、一般的には障がい者手帳が必要となるため、障がい者手帳をお持ちでない場合は一般採用枠に応募をすることになります。

一般採用枠

一般採用枠では、障がい者雇用枠よりも給与水準が高く、職業の選択肢が広いといったメリットがありますが、障がいの程度や内容によっては職務の遂行が難しい可能性があります。

給与水準が高い点はありがたいですが、障がいを持っていない方と同様の勤務時間、勤務形態で働く必要があり、精神的・身体的ともに負担を感じてしまうことがあるかもしれません。

また、予め障がいのことを企業へ知らせずに働くこととなるため、万が一職務に支障をきたした場合には障がい者雇用枠のような配慮が受けられない可能性も懸念されるでしょう。

なお、障がい者手帳をお持ちの方も一般採用枠に応募をすることは可能です。

障がい者雇用枠

障がい者雇用枠では障がいに理解のある企業が求人を掲載しているため、一般採用枠と比較して負担の少ない働き方が実現できます。

さらに求職者・企業ともに合意のうえで就職をするため、万が一職務に支障をきたした場合でも柔軟に対応してくれる可能性が高いです

一方でデメリットとしては、給与水準が一般採用枠と比較して低いことや、地域によっては求人数が少ない、職種の幅が狭いなどといったことが挙げられます。

また、先にもお伝えしたように、障がい者雇用枠で採用を受けるには障がい者手帳が必要ですので、人によっては障がい者雇用枠への応募が難しいこともあるでしょう。

しかし昨今では国が主導となって障がい者雇用を積極的に推進していることから、障がい者雇用枠を用意する企業は決して少なくありません。給与水準についても近年は改善傾向にあるようです。

【障がいの種類別】就職で気をつけるべきポイントとは

障がいの種類や程度、内容は人によってさまざまで、障がいごとに就職において注意すべきポイントが異なります。

この項目では障がい者の方が就職において気をつけたいポイントについてお伝えしていますので、気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

精神障がいをお持ちの方が就職する場合

精神的な障がいの場合、人間関係や小さなストレスの積み重ねなどによって症状が悪化したり、再発したりといったケースが多く、他の障がいを持つ方たちと比べると定着率が低い傾向にあります。

2017年に障害者職業総合センターが発表した「障害者の就業状況等に関する調査研究」を見てみても、他の障がいを持つ方の1年後の定着率が60%~71%前後なのに対し、精神障がいを持つ方の1年後の定着率は49.3%と低い結果となっているようです。

これらのことから、精神障がいをお持ちの場合はとくに人間関係をはじめとした職場環境が自分に合っていることが最重要と言えます。

また、一般採用枠での就職の場合は障がいの有無が分かりにくいため、障がい者手帳を持っていない方は無理のない範囲で働ける環境や職務内容を慎重に選ぶ必要があるでしょう。

とはいえ職場内の環境は実際に就職してみなければ分からない部分もあるため、在宅ワークや会話の少ない製造業など、予め対策できそうなところを考えて就職先を選ぶのがおすすめです。

発達障がいをお持ちの方が就職する場合

発達障がいは得手不得手などの個人差がとくに大きいと言われていることもあり、障がい名というよりかは「自身の特性」を十分に理解し、得意なことをしっかりと発揮できる職種を選ぶことが重要です。

・言葉の伝え方と受け取り方によってすれ違いが起こりやすい、仕事内容が理解がしにくい
・興味関心の偏りが強い
・じっとしていられない、落ち着きがない

など特徴はさまざまですが、発達障がいは人によって個性が強い傾向にあるため、比較的向き不向きの判断や対策がしやすいとも言えます。

たとえば言葉のやり取りですれ違いが発生しやすい方は「どのように伝えると理解がしやすいのか」を予め上司や周りの人に話をしておくことで仕事の進めやすさが改善されるケースが多々あります。

その他には、興味関心の偏りが強い方やじっとしていることが苦手な方はクリエイティブな仕事で大きな能力を発揮するケースも多いです。例として分かりやすいのが昨今職業としても人気の「YouTuber」で、発達障がいを公表し自身の特性を活かして制作活動をされている方も少なくない印象があります。

人によってはIT関係や経理など、専門的な業務に集中できる職種も良いかもしれません。

このように、まずは自身の得手不得手や特性を整理し、どのようなお仕事であれば活かせそうかということに焦点をあててみると良いでしょう。

てんかんをお持ちの方が就職する場合

就職活動において、てんかんを告知・申告する義務はありませんが、就職先には症状と対応方法を予め説明し理解を得ておくことが望ましいでしょう。

ただし、てんかんを申告することで仕事内容が制限されたり待遇が悪くなる可能性も懸念されますので、治療を受け服薬によって発作をある程度コントロールできることをしっかりと説明することも大切です。

また、てんかんの症状も人によってさまざまなため、目立った支障がない場合にはすぐに相手方へ提示をせず、様子をみるという選択肢もあります。

日頃から体調管理や服薬に気をつけ、そのうえで業務上の問題が見つかった場合には会社へ順序だてて説明し、周りはどうすべきなのかを伝えると良いでしょう。

障がい者の就職状況や就職のポイントまとめ

今回は現在の障がい者の就職状況や、就職の際に気をつけるポイントなどについて解説しました。

いずれの場合も、自身の特徴や症状について十分に把握し、症状や特徴にあった対策をすることが重要です。

通院をされている方は医師へ相談をしたり、就職・転職エージェントに相談をして自分にあった職種を見つけてもらうというのも有効的ですよ。

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障がい者がスムーズに転職するには?その方法や転職サイトもご紹介

障がいの程度や状況は人によって様々ですが、身体的理由や精神的理由など、障がい者の方が「転職が難しい」と感じる理由も様々です。

今回は障がい者がスムーズに自分に合った転職先を見つけるにはどうすべきなのか、その方法やおすすめの転職サイトなどについてご紹介します。

障がい者の転職が難しい理由と対策

障がい者の方が転職活動を行うにあたって、「転職が難しい」と感じたことがある方は少なからずいるのではないでしょうか。

理由としては以下のようなものが考えられます。

  1. 治療などが必要な場合
  2. 自身の得意・不得意が把握できていない
  3. スキル・マナーの不足
  4. 健康管理

「では自分はずっと希望の転職先が見つけられないのか」というとそうではありません。

これらの理由は詰まるところ「転職するための準備が不足している」ということなので、人によっては時間がかかるかもしれませんが、しっかりと準備を整えてから挑むとスムーズに転職先が決まる可能性があります。

治療などが必要な場合

「障がい」というのは1つのこともあれば、複数の症状や身体的症状、精神的症状などを併発しているケースも少なくありません。

転職ができない理由としてご自身の症状に心当たりがある場合は治療に専念し、場合によっては多方面からの治療を進めながら症状の改善を目指す必要があります。

調子の悪い日が多い、原因不明の不安に襲われるなどがあればまずは医師に相談をしてみるのがおすすめです。

自身の得意・不得意が把握できていない

転職をする際は面接が必要不可欠となりますが、自身の得意・不得意が理解、把握できていることも転職を成功させる大きなポイントです。

メモに書き出すなどで自身の特徴を整理し、そもそもどのような仕事が向いているのか、また企業へのアピールポイントは何かが分かると、転職活動や面接が進めやすくなるでしょう。

自身で整理をすることが難しい場合は「転職エージェント」へ相談をするのもおすすめです。

転職エージェントは無料で利用でき、適した求人や希望する求人の紹介や面接対策など、転職活動を全面的にサポートしてくれます。

スキル・マナーの不足

働くためのスキルが不足している、或いはビジネスマナーが不足していると採用は難しくなります。

最低限身につけておきたいのはパソコンの基本操作です。とくに事務職やデスクワークを希望する方は1分で100文字程度の入力やメールの基本操作ができると良いでしょう。

また、ビジネスマナーについては「話す・聞く」といったコミュニケーションだけでなく、身だしなみなども該当します。

障がいの内容によって難しいところもあるかと思いますので、ご自身でできる部分をできる限りカバーしておくのが良いでしょう。

また、スキルやマナーは就労支援などを利用することでサポートを受けながら身につけることができますよ。

健康管理

一口に「健康管理」と言っても、症状によってどうしても難しいところはあるかと思います。

決まった時間の食事と十分な睡眠をとり、遅刻が無いよう生活習慣を整えるだけでも結果は変わるでしょう。

就労継続支援などを利用すれば、生活習慣の部分から正していくことができます。

転職する準備が整っているか確かめるには

現在の自分が転職可能な状態か、働くことが可能な状態かを確かめるには第三者に聞いてもらうのが一番です。

治療に専念をする(していた)場合は主治医とセカンドオピニオンによる診断を受けるのが良いでしょう。

主治医とセカンドオピニオンは、同じ専門ではない方が良いとも言われています。

例えば主治医が心療内科であればセカンドオピニオンは精神科といった具合です。

また、スキルやマナーなど症状以外の部分を確かめたい場合は「トライアル雇用」や「転職エージェント」の利用がおすすめです。

トライアル雇用とは

「トライアル雇用」とは、一定の試用期間を設けることで求職者、雇用する企業の両者にとって問題がないか適正を判断できる制度です。

トライアル雇用によってお互いに合意ができれば、そのまま本採用に進むことができます。

また、トライアル雇用は転職エージェントからの紹介や、ハローワークから求人を紹介してもらうことが可能です。

転職エージェントとは

転職エージェントは、求職者との面談を通して希望の職種や働き方、得意不得意などを聞き出し、その人にあった求人を紹介してくれる無料サービスです。

一般的には求人紹介だけでなく、面接対策や転職時手続きのサポートなども行ってくれます。

また、転職エージェントには障がい者雇用に特化した転職エージェントサービスも存在しており、障がい者雇用求人の紹介や面接対策、雇用後のアフターフォローまで手厚く行ってくれるところもありますよ。

障がい者におすすめの転職サイト・転職エージェント

この項目では障がい者求人に特化した転職サイトを4つご紹介します。

障がいのお持ちの方は障がい者に特化したサイトやサービスを利用することで、一般のサービスを利用するよりもスムーズに転職が進められるでしょう。

クローバーナビ

クローバーナビは障がい者向けの求人情報や、障がいを持った先輩社員へのインタビュー、障がい者向けセミナーなどの情報が閲覧できる転職・就職情報サイトです。

また、クローバーナビでは「クローバーフォーラム」と呼ばれる障がい者向けの合同面接会も定期的に開催されており、無料で参加ができるうえ、障がい者雇用を行いたい企業の担当者と直接会って面接ができます。

興味のある会社や働きたい会社がある場合におすすめです。

クローバーナビの公式サイトはこちら

dodaチャレンジ

dodaチャレンジは多彩なキャリアアドバイザーが在籍する、障がい者向けの転職エージェントです。

具体的にはLGBTQ当事者のキャリアアドバイザーや、精神障害の知識に長けたキャリアアドバイザー、知的障害の知識に長けたキャリアアドバイザーなどが在籍しています。

また、「時短勤務」「ハイキャリア」など規模する働き方にあわせたカテゴリを用意することで、求職者にぴったりな求人情報を探すことができるでしょう。

dodaチャレンジの公式サイトはこちら

ソーシャル・パートナーズ

ソーシャル・パートナーズは世界60か国に事業を展開する大手人材サービス企業「アデコグループ」が運営している、転職支援サービスです。

独自の基準を設け、障がいに理解のある企業のみを厳選することで、求職者にとって長く働ける、安心して働けるような求人のみを取り扱っているのが大きな魅力と言えます。

ソーシャル・パートナーズには専門のコンサルタントが在籍しており、しっかりと面談を行ったうえでベストな求人を紹介してくれるでしょう。

ソーシャル・パートナーズの公式サイトはこちら

Quo-Career(クオキャリア)

クオキャリアは障がい者向けの就職・転職サポートサービスですが、コンサルタントが求職者のヒアリングを行い、希望に沿った求人を紹介してくれます。

また、面談はオンラインでも可能なため外出がなかなか難しい方でも利用しやすい環境となっています。

書類選考や面接、パソコンスキルに不安をお持ちの方は無料のスキルアップサポートサービスも提供しているので、しっかりと準備を整えてから面接に挑むことが可能です。

Quo-Careerの公式サイトはこちら

障がい者がスムーズに転職する方法のまとめ

今回は障がい者の転職が難しい理由とその対策、おすすめの転職サイトなどについて詳しくまとめました。

現状を見直して対策を行うことで、従来よりも転職活動がスムーズに進められるケースも多くありますので、ぜひ転職エージェントなどの支援サービスを活用しながらベストな企業を見つけましょう。

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障がい者におすすめの転職エージェント9選!難しい手続きもお任せできる無料サービスを活用しよう

障がい者向けの転職エージェントは、担当アドバイザーがしっかりとヒアリングをしたうえで障がい者採用枠の求人のみを紹介してくれるため、よりスムーズに自分に合った転職先を探すことが可能です。

また、転職エージェントは無料で利用できるサービスでありながら、転職後のケアも行ってくれます。

この記事では障がい者雇用に特化した転職エージェントを9選ピックアップしました。

転職先でお困りの方はぜひ参考にしてみてください。

転職エージェントとは

転職エージェントは、転職を考えている人と採用を考えている企業の間に立ち転職成功を支援、サポートするサービスです。

転職ノウハウや求人の動向に長けたキャリアアドバイザーが求職者の希望をヒアリングし、ベストな求人を紹介します。

また、求人の紹介だけでなく履歴書の記入や面接対策、企業との交渉、転職後までサポートを行い、心配事や悩み、お困りごとなどを解決しながら転職先での定着を目指すことが可能です。

なお、転職エージェントの利用には費用がかかりません。

障がい者雇用特化の転職エージェントの違い

障がい者雇用に特化した転職エージェントでは、障がい者雇用求人をメインに取扱います。

また、障がい者の方からの相談が前提であるため求職者にとっても話が進めやすく、一般の転職エージェントでは取り扱っていない障がい者雇用求人も多く取り扱っている点が大きなメリットです。

中にはパソコンなどのスキル習得のサポートを行う転職エージェントもありますので、障がい者の方にとっても安心して転職活動を行えるでしょう。

障がい者の方におすすめの転職エージェント9選

早速ですが、障がい者の方におすすめの転職エージェントを9選ご紹介します。

利用はもちろん無料となっていますので、お住まいに近いサービスや気になるサービスがあればぜひ利用を検討してみてくださいね。

1.randstad(ランスタッド)

randstad(ランスタッド)では正社員やパート、アルバイト、契約社員の求人を取扱う「人材紹介」や、一定期間の就労を行った後に双方合意のもとで直接雇用を行う「紹介予定派遣」の障がい者雇用求人を取り扱っています。

専任のコンサルタントが丁寧にカウンセリングを行い、転職後のフォローまで丁寧に実施してくれます。

また、randstadでは東京、神奈川、千葉、埼玉のエリアに限り就労支援も行っているため、転職に際して大きな不安を抱えている方は就労支援サービスについて相談をしてみるのも良いでしょう。

randstadの公式サイトはこちら

2.マイナビパートナーズ紹介

「マイナビ」と言えば業界の中でも大手の人材広告企業ですが、障がい者雇用に特化した就職・転職エージェントサービスも行っています。

人材領域トップグループならではの広いネットワークやノウハウを利用し、障がいをお持ちのあらゆる方に適した求人を探し出してもらうことが可能です。

全国で働ける在宅ワークの求人や人気の事務職なども豊富に取り扱っていますので、対人でのお仕事が苦手な方もぴったりな転職先を見つけられるかもしれません。

マイナビパートナーズ紹介の公式サイトはこちら

3.dodaチャレンジ

dodaは大手転職サイトとして有名ですが、「dodaチャレンジ」ではさまざまな特徴を持った障がいの方にも対応できるよう、多彩なキャリアアドバイザーが在籍しています。

例えばセクシュアリティに理解のあるLGBTQ当事者のキャリアアドバイザーや、精神障害に対する知識が豊富なアドバイザー、知的障害に対する知識に長けたアドバイザーなどです。

また、より高収入で専門的なスキルやキャリアが活かせる「ハイキャリア向け転職支援サービス」や、「時短勤務で働く転職支援サービス」など、豊富なカテゴリを用意することでさまざまな希望に適した求人紹介ができる点も魅力となっています。

dodaチャレンジの公式サイトはこちら

4.AGENT SANA(エージェント・サーナ)

AGENT SANA(エージェント・サーナ)は画像にもある通り、30年以上にも渡って障がい者就職支援を行う実績を持っており、障がい者における転職ノウハウに長けたキャリアアドバイザーが多数在籍している点が特徴です。

公式サイト内には上肢・下肢障がい、視覚・聴覚障がい、その他内部障がいなどのカテゴリ別に転職成功体験を多数掲載しており、不安がある方にとっては非常に参考となるコンテンツも用意されています。

AGENT SANAのみが取り扱う非公開求人も豊富ですので、これまでなかなか希望の求人に出会えなかった方はぜひチェックしてみてください。

AGENT SANAの公式サイトはこちら

5.ソーシャル・パートナーズ

ソーシャル・パートナーズは世界60か国で事業を展開する人材サービス企業「アデコグループ」が運営しています。

独自の基準を設けることで障がいに理解と配慮のある企業を厳選し、より障がい者の方に適した求人のみを取扱っている点が大きな特徴です。

国内の大手企業から外資系金融企業などの幅広いネットワークを利用した紹介実績は、グローバルに活躍する運営会社ならではと言えるでしょう。

ソーシャル・パートナーズの公式サイトはこちら

6.atGP(アットジーピー)

atGPは障がい者向けの就職・転職支援サービスを多数展開しています。

展開する就職・転職支援サービスは「atGPエージェント」をはじめとして、障がいを持つ学生向けの「atGP就活エージェント」、障がい者アスリート専門の「atGPアスリート」、年収500万円以上を目指す「atGPハイクラス」の4つです。

また、atGPでは「ジョブトレ」と呼ばれる就労移行支援サービスも提供しており、就職に必要なスキルの習得やIT・Webスキルの習得、就職活動支援や定着支援を受けることもできますよ。

atGPの公式サイトはこちら

7.アビリティ・スタッフィング

アビリティ・スタッフィングは求人広告や人材紹介、人材派遣などを手掛ける大手企業「リクルートグループ」が運営している障がい者向け就職・転職エージェントサービスです。

求人の紹介から面接対策、就職準備などを行うだけでなく、就職後には精神保健福祉士などの専門スタッフがしっかりとアフターフォローにあたってくれます。

対象エリアは東京・千葉・神奈川・埼玉の首都圏となりますが、オンライン登録も可能です。

アビリティ・スタッフィングの公式サイトはこちら

8.DI-AGENT(ディーアイ・エージェント)

DI-AGENT(ディーアイ・エージェント)では、丁寧なキャリア診断に基づいた強み分析を利用し、求職者にとってベストな障がい者雇用求人を紹介してくれます。

もちろん求職者本人の希望や状況もヒアリングしてくれますので、「人間関係」「勤務時間」「年収」「キャリアアップ」など人によって異なる重視ポイントもしっかりと汲んだ転職支援が受けられるでしょう。

DI-AGENTの公式サイトはこちら

9.LITALICO仕事ナビ(リタリコ仕事ナビ)

「LITALICO仕事ナビ」は障がい者向けの就職支援サイトですが、障がい領域専門スタッフによる転職エージェントサービスも展開しています。

カウンセリングを踏まえた求人紹介から書類添削、面接対策までサポートをしてくれますので、転職が初めての方でも安心です。

また、就職支援サイトでは障がいをお持ちの方の就職エピソードや「就労移行支援特集」といったコラムの掲載など、役立つ情報も閲覧できます。

求人は北海道から沖縄まで全国的に取り扱っていますので、なかなか希望の求人を見つけられないという方はご覧になってみてください。

LITALICO仕事ナビの公式サイトはこちら

障がい者の方におすすめの転職エージェントまとめ

今回は障がい者雇用に特化した転職エージェントサービスを9つご紹介しました。

転職活動は障がいを持っていなくとも身を削られる活動にあたるかと思います。

ぜひ無料で利用できる転職エージェントをフル活用し、効率よく理想の求人を見つけましょう。

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全国から探せる障がい者向けの求人サイト・転職エージェントサイトまとめ

障がいをお持ちの場合、予め障がいに対して理解・配慮のある企業に就きたいですよね。

一般的な求人サイトからも障がい者雇用枠は探せますが、中には希望の募集を効率良く探せる「障がい者向けの求人サイト」や、一人ひとりに合った求人を紹介してくれる「転職エージェント」も存在しています。

この記事では上記のような障がい者向けの求人サイトや転職エージェントのサイトを調べて一覧にしてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

障がい者向けの求人サイトの中には、障がいに特化したコンテンツが豊富なサイトもあるので普段の情報収集にも役立ちますよ。

障がい者向け「転職エージェント」とは

一般的な求人サイトでは求人探しから面接、応募までを自分ひとりで行う必要がありますが、「転職エージェント」であれば希望を丁寧に聞き出したうえでその人に合った求人を探し、紹介してくれます。

また、転職を考えている方と募集企業の間に立ち公平な立場で動いてくれるため、転職後のトラブルや認識の相違などをできる限り排除し、両者にとっての「成功」を支援してくれる点も魅力です。

転職後も情報を共有し、悩みや困りごとがあればその後のサポートも行います。

自分に適した職種が分からない」「自分で求人を探すのが難しい」といった方は、転職エージェントの利用を検討するのも良いでしょう。

障がい者向けの求人サイト・転職エージェントサイト9選

さっそく障がい者向けの求人サイトや転職エージェントサイトを1つずつご紹介します。

全部で9つのサイトをピックアップしていますので、気になるサイトがあれば一度ご覧になってみてくださいね。

クローバーナビ

クローバーナビは「就職情報サイト」となっており、障がい者向けの求人情報や転職、雇用に関する最新ニュースなどが確認できます。

さまざまな障がいを持った先輩社員のメッセージも掲載し定期的に更新されているため、初めて障がい者雇用へ応募される方でも不安を払拭できるかもしれません。

また、求人情報やニュースだけでなく、全国で開催されている障がい者向けのセミナー情報なども調べることが可能です。

クローバーナビの公式サイトはこちら

ウェブ・サーナ

ウェブ・サーナは障がい者向けの就職、雇用、求人サイトで「就活お助けナビ」と呼ばれる独自のコンテンツが特徴的です。

自己分析やキャリアプランニング、業界や企業の研究、障がい内容別の就職・転職アドバイスなど、これから就職・転職活動を行う方に役立つ情報が豊富に用意されています。

また、姉妹サイトには「エージェント・サーナ」と呼ばれる転職エージェントサイトもありますので、「サポートを受けながら安心して職に就きたい」という方はエージェント・サーナの利用も検討してみてください。

ウェブ・サーナの公式サイトはこちら

エージェント・サーナの公式サイトはこちら

atGP(アットジーピー)

「atGP(アットジーピー)」は障がい者向けの転職情報サイトですが、一般企業への就業を希望する方をサポートする「就労移行支援」も行っています。

また、atGPの就労移行支援サービスでは、「うつ症状/発達障害/統合失調症/聴覚障害/難病」の障がい別に5つのコースを用意しており、より本人の希望や症状にマッチした支援サービスを提供しているのも特徴です。

もちろん求人サイトとしての役割もありますので、Webサイトから求人情報を検索することもできます。

atGPの公式サイトはこちら

babnavi(バブナビ)

babnavi(バブナビ)はシンプルな求人サイトですが、企業からのスカウト機能やbabanaviから就職に成功した方へのインタビューなども掲載されています。

障がい者向けの就職アドバイスに関するセミナーも随時開催されており、会員向けのメールマガジンから応募することが可能です。

また、同社が運営する「DI-AGENT」では障がい者向けの転職エージェントサービスも行っていますので、転職エージェントが気になっている方はこちらもチェックしてみてください。

babnaviの公式サイトはこちら

dodaチャレンジ

「duda」は有名な求人サイトとしてご存じの方も多いかもしれませんが、「dudaチャレンジ」は障がい者向けに特化した転職・就職支援サービスサイトです。

具体的には転職・就職エージェントとしてカウンセリングから求人の紹介、条件交渉から面接時のサポートまで細かな支援を行ってくれますので、エージェント探しでお困りの方は「dudaチャレンジ」の利用も視野に入れてみると良いでしょう。

また、dudaチャレンジのエージェントの中にはLGBT当事者の方も在籍しており、障がいだけでなくLGBTへの理解が深いアドバイザーとの面談も可能です。

なかなか自分に合ったアドバイザーが見つけられないという方はぜひご検討してみてください。

dodaチャレンジの公式サイトはこちら

Recommos(リコモス)

Recommos(リコモス)は東京都をはじめとする首都圏に特化した障がい者向けの求人サイトです。

大手企業の掲載も多いので、首都圏に在住の方や、首都圏での就職・転職をご希望の方はRecommosの利用もおすすめできます。

また、ただ自分で求人を探し応募するのではなく、Recommosでは専門のコンサルタントが在籍しており、重要な企業選びを徹底的にサポートしてくれますよ。

Recommosの公式サイトはこちら

Quo-Career(クオキャリア)

「Quo-Career(クオキャリア)」についても障がい者向けの就職・転職サポートサイトとなっており、コンサルタントの面談によってベストな企業を紹介してくれます。

面談は対面だけでなく電話でも可能なため、外出が難しい方でも気軽に利用できるでしょう。

また、入社日の調整や豊富な非公開求人の紹介なども行っており、他サイトでなかなか希望するお仕事が見つけられないという方にもおすすめです。

さらにQuo-Careerではパソコンに関するスキルアップサポートも無料で行っています。

Quo-Careerの公式サイトはこちら

パラちゃんねる

「パラちゃんねる」は、障がい者雇用求人を探している人と障がい者雇用を行いたい企業を繋げる、障がい者雇用に特化したマッチングサイトです。

障がい者雇用に特化しているだけあり、スキルだけでなく「相性」を重視したマッチング機能や、面接などのスケジュール管理機能、長所や強みを引き出すマイページ機能など、色々な意味での「使いやすさ」にこだわった開発がなされています。

また、2023年12月までは求人の掲載やスカウトが無料で行えるため、パラちゃんねるを利用する企業が多く文字通りの「ベストマッチ」な求人が見つけられるかもしれません。

ラジオタイプとコラムタイプのコンテンツも用意されており、各障がい者の方にも配慮されたサイトとなっています。

パラちゃんねるの公式サイトはこちら

randstad(ランスタッド)

randsad(ランスタッド)は専任コンサルタント付きの障がい者向け転職支援サービスです。

求人紹介から就職後の定着フォローまでを行い、東京・神奈川・千葉・埼玉であれば就労支援サービスを受けることもできます。

また、randsadでも障がい者採用を積極的に行っており、主にコーディネーターや営業、ITエンジニアの集客担当などを募集されているようですよ。

転職サービスエリア外であっても求人の検索や応募ができるようになっていますので、気になる方は一度ご覧になってみてください。

randstadの公式サイトはこちら

まとめ

今回は障がい者向けの求人サイトや転職エージェントサイトを9つご紹介しました。

障がい者向けのサイトであれば一般求人からの応募よりもエージェント、企業ともに理解が深いため、相談がしやすく希望に合った求人を探せる確率が高まります。

転職エージェントの利用は無料ですので、転職や就職に際してご不安のある方はぜひエージェントサイトの利用も検討してみてくださいね。

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障害者支援サービスの「就労支援」ってどういうもの?内容や種類について解説

障がい者の方が「働きたい」と考えたときに、まず耳にするのが「就労支援」という言葉ではないでしょうか。

就労支援は、障害者総合支援法という法律に基づいて作られた支援サービスのひとつですが、具体的にどのようなことをするのか無理なく仕事ができるのかなどの不安は多いかと思います。

今回は障がい者向けのサービス「就労支援」について詳しくご紹介しますので、気になっている方はぜひ一度参考までにご覧になってみてくださいね。

障がい者向けサービスの「就労支援」とは

就労支援は国が定めた雇用政策のひとつに含まれており、冒頭でもお伝えしたように「障害者総合支援法」と呼ばれる法律に基づいて作られたサービスです。

身体障害、精神障害、知的障害、発達障害、そして国が定めている指定の難病などによって障がいをお持ちの方が対象となり、障がい者の方を日常生活、社会生活ともに支援し、地域社会との共生を実現することを目的としています。

また、就職前、就職時、就職後の段階ごとに支援方法を分け、人それぞれに適した働き方を目指して就労支援のスタッフと共に活動を行います。

「就労継続支援」と「就労移行支援」

「就労」と一口に言っても本人の希望や状況は人それぞれであり、一人ひとりにあったサポートが必要です。

そのため、「就労支援」は就労支援事業全般のことを指す言葉ですが、さらに「継続支援」と「移行支援」に分かれます。

継続支援

「就労継続支援」は、主に一般的な雇用が困難な方に向けた支援サービスです。

また、継続支援はさらに「継続支援A型」と「継続支援B型」に分かれ、雇用契約を結ぶか結ばないかといった違いがあります。

継続支援A型では雇用契約を結ぶため最低賃金以上の給与が保証されますが、継続支援B型では雇用契約を結ばないため法律で定められた最低賃金を下回るケースが多いです。

どちらのサポートを受けるかについては自分では判断が難しいこともあるので、支援施設のスタッフと相談をして決めることができます。

また、どちらを希望する場合であっても不足している能力の開発や、生活面における課題のサポートなどはしっかりと行ってくれます。

移行支援

「就労移行支援」についても、障がい者向けの支援サービスであることは間違いありません。

こちらは一般企業への就労を希望する方に向けた支援となっており、希望する職業に就くための訓練やスキルの習得を行うのが主な内容です。

また、在宅での就労や起業を目指す障がい者の方も対象で、より高度なスキル習得も可能な支援サービスと言えます。

就労支援の種類と内容

冒頭では「就職前」「就職時」「就職後」の段階ごとに支援方法があるとお伝えしました。

具体的にどのような支援を行うのか見ていきましょう。

細かな内容は施設によって特色が異なりますが、目指す根本的なところは共通しています。

就職前の支援内容

「働けるか心配」「こんな仕事がしたい」など、不安なことやご自身の希望、分からないことといった就労全般に関わる相談に乗ってくれるほか、能力の開発や訓練を行うのが主な内容です。

具体的には、必要となる能力の訓練や作業の向き不向きなどを判断するための診断などを行い、ビジネスマナーなどの基本的な部分からプログラミングなど専門性の高いスキルの習得まで、さまざまな準備を行います。

また、本人の希望や適性などを踏まえて「就労支援計画」を作成するのもこの段階です。

就職時の支援内容

就職前の支援で十分な準備を整えた後は就職活動に移ります。

この段階では求人の紹介から面接の付き添い、場合によっては会社側への説明なども行い、安心して就労をスタートできるように担当スタッフがサポートしてくれますよ。

就職後の支援内容

無事に就職ができた後も、予想していなかった職場での悩みや困りごとの発生、生活面における課題などが見えてくることもあるでしょう。

就職後の支援では、長く働けるように担当スタッフと定期的に面談などを行いながら支援を行ってくれます。

就労支援施設の種類

ここまででお伝えした通り、就労支援の内容には種類がありますが、「支援施設」にもニーズに合ったサービスを提供するためにいくつかの種類に分かれます。

  1. ハローワーク
  2. 地域障害者職業センター
  3. 障害者就業・生活支援センター
  4. 障害者職業能力開発校
  5. 就労移行支援事業所
  6. 就労継続支援事業所

主に上記の6つに分けられ、障がいの程度や目的に合わせた支援を受けることが可能です。

ハローワーク(公共職業安定所)

ハローワークは障がいのない方も仕事を探すために利用しますが、障がい者向けの専用窓口も設置されており、職業相談・職業訓練・職業紹介などに対応することが可能です。

また、一般的な求人サイトとは違いハローワークでは企業側の掲載費用が無料であるため、より多くの障がい者向け求人から探せる点が大きなメリットと言えます。

仕事に必要なスキルを身につけたいときや、就職するための支援を受けたいときにおすすめです。

地域障害者職業センター

「地域障害者職業センター」はハローワークと同様に各都道府県に設置されています。

自分がどのような職業に向いているのかを調べる「職業評価」などを含めた職業相談、さらに「ジョブコーチ」を派遣し職場への付き添いや就職活動の支援なども行います。

就労に関する相談をしたいときや、自分に適した職業を探したいときにおすすめです。

障害者就業・生活支援センター

名称にある通り、就労に関する支援だけでなく生活面のサポートまで行ってくれる施設です。

現時点では全国338か所に配置されており、厚生労働省のホームページより一覧が確認できます。

令和4年版の障害者就業・生活支援センター一覧はこちら

障害者職業能力開発校

主に身体障害や知的障害をお持ちの方で、障がいの程度が重く一般の職業能力開発校での訓練が難しい場合に適した施設です。

人それぞれの症状や状態に配慮した訓練を行ってくれます。

配置は全国19か所と少なめですが、厚生労働省ホームページより確認することが可能です。

障害者職業能力開発校の概要はこちら

就労移行支援事業所

冒頭でお伝えした「就労移行支援」を行う施設で、一般企業での就労を目指す障がい者の方を対象に福祉サービスを提供しています。

「就労前・就労時・就労後」の段階ごとに支援を一貫して行い、学校のように通いながらビジネスマナーなどの基本的なスキルから、パソコンスキル、面接対策、面接時の同行、就労後のサポートまで行ってくれます。

就労継続支援事業所

こちらは冒頭でお伝えした「就労継続支援」を行う施設で、雇用契約を結ぶ「A型」と雇用契約を結ばない「B型」から選択し、支援や訓練を受けることが可能です。

一般企業で働くことは難しくとも支援があれば働ける状況の方を対象として支援を行います。

就労支援サービスのまとめ

「就労支援」にはいくつかの支援施設や支援方法が存在し、その人に合った支援が受けられるように用意されています。

どの就労支援にも共通しているのは、専門知識を持ったスタッフが対応してくれるという点です。

今は働くことが難しいという場合でも、段階を踏んだ支援を受けることで働けるようになる方たちはたくさんいますので、気になる施設があればぜひ一度相談をしてみてくださいね。

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障がい者でも働ける仕事にはどんな職種があるの?雇用形態や仕事内容について調査

障がいの有無に関わらず、人々は生活のためだけでなく、社会貢献や自分の趣味、生きがい、家族のためなど様々な理由で働く必要性を感じられているのではないでしょうか。

中でも障がい者の方は、自分に適した仕事無理なく働ける仕事探しでお困りの方も多いかと思います。

この記事では、「障がい者積極採用」が多いお仕事内容や、障がい者の方にとって働きやすい環境について一緒に考えてみましょう。

障がい者積極採用が多い仕事5選

まずは障がい者の方が比較的受け入れられやすい職種を調査してみました。

実際に求人サイトを確認し、どのようなお仕事があるかを調べています。

  1. 事務職
  2. システムエンジニア
  3. 工場などでの軽作業
  4. 農作業
  5. ビルなどの清掃業務

ざっと見た限りでは上記のような仕事の募集で「障がい者雇用」や「障がい者積極採用」と表記しているケースが多い印象です。

具体的な仕事内容や特徴についても調べてみましたので、気になる方は参考にしてみてくださいね。

事務職

事務職では主にパソコンを使って作業をしたり、書類の作成や管理、電話対応、データ入力などのデスクワークがメインとなります。

身体的な負担が少なく、障がい者雇用の求人サイトでも多くの募集が行われている印象です。

また、障がい者雇用における事務職では作業量や作業スペースについて柔軟に対応してくれることも多く、比較的無理なく働ける職種のひとつと言えるでしょう。

システムエンジニア

システムエンジニアはWEBアプリケーションの開発や運用、保守、提案などが主な仕事内容となりますが、企業によって担当する幅は異なります。

例えばスキルや障がいの程度によってコンサルティングを任されたり、社内インフラの構築などを任されることもあるでしょう。

しかしこちらもあくまで「障がい者雇用枠」として採用をするため、無理な仕事を任されることはありません。

また、社内スロープの設置や健康相談窓口などを積極的に設置している企業もあるようです。

工場などでの軽作業

工場内での検品や梱包作業、ラベル・シール貼り、仕分けなどの軽作業も障がい者雇用枠として多く見かける仕事のひとつです。

また、このような職種は人との会話が少ない傾向にありますので、対話が苦手な精神疾患をお持ちの方や、仕事内容や環境の変化に対応するのが難しいとお悩みの方にも向いているでしょう。

一方で、工場内での軽作業はネガティブに言うと「単調」な作業となり、集中力が極端に欠けやすい方や、決まったスペースに落ち着いていることが難しい方は、少々苦痛に感じてしまう可能性もあります。

仕事内容が気になる方は、一度募集企業に問い合わせてみるのが良いでしょう。

農作業

農作業は種まき、草取り、収穫などある程度の体力が必要となる職種ではありますが、仕事内容としては比較的シンプルで難しいことはあまりありません。

ただし農作業は天候などの環境に合わせて作業内容が変わることもある点は予め理解しておく必要があるでしょう。

積極的に体を動かしたい方や、作物・自然に触れることが好きな方にとっては精神的なストレス負担が減る可能性も十分に考えられますので、選択肢として候補に入れておいても良さそうです。

また、適度に体を動かすことは精神的、身体的にも良いと言われていますし、自然環境や日光に触れることがポジティブな気持ちの変化に影響することも十分に考えられます。

ビルなどの清掃業務

清掃業務は1日1時間~2時間程度の短時間勤務であることも多く、比較的負担が少ない職種です。

具体的な内容としてはビルやオフィス内などでのモップがけ、掃除機がけ、ごみの回収やテーブル、窓ふきなどとなるでしょう。

また、一度仕事内容を覚えてしまえば人と接する機会がほとんどないため、人との会話や関わりが苦手な方や難しい方でも少ないストレスで働ける仕事と言えます。

障がい者の方が働きやすい環境

障がい者の方にとって働きやすい環境は、企業の障がいへの理解や配慮が十分になされていることが大前提となります。

そのため、仕事を探す際は職種だけで選ぶのではなく、「障がい者雇用枠」として募集されているかの確認も大切です。

障がい者の方が働きやすい環境としては以下のようなものがあります。

  1. 障がい者採用枠での雇用
  2. 在宅勤務
  3. 就労継続支援

障がい者採用枠での雇用

先にもお伝えした通り、「障がい者積極採用」「障がい者採用枠」「障がい者雇用枠」などの記載があれば、無理なく働けるように配慮をしてくれます。

働く本人、雇用する企業どちらにとっても予め障がいを持っていることが分かっていれば話も進めやすいですし、一般の募集枠での採用と比べると働きやすさは全くことなるものとなるでしょう。

一方で、無理なく働ける環境を提供してくれる反面、任される仕事の範囲が限定されるなどの制約が設けられていることもあります。

また、求人への応募の際は障がい者手帳の提示を求められるケースも多いため、人によっては応募ができないことがあるかもしれません。

在宅勤務

在宅勤務は基本的に出社をする必要がないため、通勤時や勤め先でのストレスを大幅に軽減できます。

そのため、精神的な疾患をお持ちの方や身体的に外出が難しい方などにとっては働きやすい環境と言えるでしょう。

完全在宅や、決められた日数のみ出社など勤務形態は企業によって異なるため、求人を見る際には忘れずにチェックしておきたいポイントのひとつです。

また、雇用形態についても企業に雇用される場合と、業務委託や請負という形で仕事を任される場合があります。

就労継続支援

「就労継続支援」とは、障害者総合支援法と呼ばれる法律に基づいて提供される障がい福祉サービスのひとつです。

一般企業への就職が困難な方でも、支援を受けながら無理のない形で働くことができます。

また、就労継続支援は「A型」と「B型」の2種類に分けられ、A型は雇用契約を結ぶため7万円以上の賃金が支払われます。

一方でB型は雇用契約を結ばないため賃金は約1万6,00円とかなり低くなりますが、現在の状況に合わせた働き方ができるため、A型で勤める前のスキル習得や職業訓練の要素が強いのが特徴です。

障がい者向けの仕事の探し方

障がい者の方が働きやすい職種や環境については把握できましたが、どのように仕事を探すのでしょうか。

障がい者の方向けの仕事を探す方法としては、以下のような手段があります。

  1. 求人サイト
  2. ハローワーク
  3. 就労支援機関
  4. 障がい者向けの就職・転職エージェントの利用

まず求人サイトの場合は障がい者雇用に特化したサイトを利用する方法や、通常の求人サイトで「障がい者雇用」などで条件を絞って検索することによって仕事を探すことが可能です。

また、ハローワークでは障がい者採用枠の求人を取り扱っており、紹介状をもらうことで応募することができます。

なかでもおすすめしたいのが、「就労支援機関」や「障がい者向けの就職・転職エージェント」の利用です。

働きたいと考える障がい者の方とお話をして状況や意向をくみ取ってくれるため、一人で時間をかけて探すよりも効率が良く、適切な仕事が探しやすいのもメリットと言えます。

まとめ

障がいをお持ちの方は、なかなか希望する仕事が見つけられなかったり、働くことに不安を抱かれている方も多いと思います。

1人でも問題がない場合は良いですが、少しでも不安がある場合には障がい者向けの支援機関を利用したり、就労継続支援などの利用によって相談をしながら、段階を踏んで経験を積んでいくのが良いでしょう。

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名古屋市における障がい者の転職先が探せる求人サイト・就労移行支援所のまとめ

障がい者と一口に言っても、障がいの内容や程度など人によってできること、向き不向きはさまざまです。

また、現在就職をされている場合は「より良い環境の職場へ転職したい」「別の職種に転職したい」といった希望をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

この記事では、名古屋市において障がい者採用を行う転職先が探せる求人サイトや、就労移行支援を行っている支援所をまとめました。

なお、以下の記事でも名古屋市の障がい者雇用支援を行う施設や団体についてまとめていますので、気になる方はぜひあわせてご覧になってみてください。

進まない障がい者の雇用と愛知県の取り組み

名古屋市で障がい者の転職先が探せる求人サイト

まずは名古屋市で障がい者の転職先が探せる求人サイトを8つご紹介します。

各リンク先では名古屋市の障がい者採用に条件を絞った検索結果がご覧いただけるようになっていますので、気になるサイトがあればチェックしてみてくださいね。

スグJOB障害者

「スグJOB障害者」はキャリアコンサルタントによる転職相談や職業紹介を行っている事業の求人サイトです。

障がい者採用に特化した求人情報が閲覧でき、気になる求人に応募をすることでキャリアコンサルタントとの面談や書類添削などが受けられます。

他の求人サイトでは募集企業と直接やり取りをするケースが多いと思いますので、転職について不安な方にはとくにおすすめです。

スグJOB障害者の公式サイトはこちら

GENKIWORK転職(げんきワーク転職)

「GENKIWORK」では名古屋市の障がい者対象求人が600件以上登録されています。

事務職から軽作業、草刈り、有名雑貨店の店舗スタッフ、指圧師や鍼灸師まで幅広い障がい者対象求人から探すことができ、雇用形態も正社員やパート・アルバイトなど様々です。

また、会員限定の非公開求人を取り扱っていることもあるため、ご希望の求人情報がなかなか見つけられない場合には無料会員登録をしてみてるのも良いかもしれません。

GENKIWORK転職の公式サイトはこちら

indeed(インディード)

「indeed」では「障がい者採用」というキーワードと愛知県名古屋市に条件を絞ると900件以上もの求人情報が表示されます。

仕事内容にはデータ入力や書類チェック、ホテルの客室清掃、一般事務など、こちらも幅広い職種が登録されており、求人情報の詳細をクリックすることでindeed会員による会社の口コミを見ることも可能です。

転職活動においては実際の待遇や人間関係などに関する不安をお持ちの方も多いと思いますので、口コミによって少しでも情報が得られるのはありがたいですね。

indeedの公式サイトはこちら

エンゲージ

大手求人サイトの「エンゲージ」では、愛知県名古屋市と「障がい者積極採用」の条件で、検索結果件数は閲覧できませんが多数の求人情報が登録されています。

こちらも先にご紹介したindeedと同様に会社の口コミが投稿されていれば閲覧することが可能です。ただし、口コミの詳細を閲覧するにはエン・ジャパンが運営する「エン ライトハウス」への無料会員登録をする必要があります。

ぱっと見たところでは洗車スタッフや歯科助手、リサイクルショップの買取スタッフ、動画編集スタッフや一般事務などが掲載されている様子です。

エンゲージの公式サイトはこちら

求人ボックス

「求人ボックス」では名古屋市における正社員での障がい者採用を行う求人情報が500件以上登録されており、職種は看護助手やCADオペレーター、行事での警備員、一般事務、設計などさまざまです。

求人ボックスは応募の多い人気求人がひと目で分かるようマークが付けられていたり、詳細をクリックせずとも多くの情報が得られるよう工夫されていたりと見やすくなっています。

会社の口コミ機能などはないですが、一覧画面が分かりやすい求人サイトです。

求人ボックスの公式サイトはこちら

スタンバイ

「スタンバイ」では、名古屋市と「ハローワーク 障がい者採用」の条件に絞り500件以上の求人情報を閲覧することが可能です。

「障がい者採用」のみのキーワードだと6,000件以上もの求人情報がヒットしてしまい探すのが大変なので、さらに絞り込みをかけています。

一般事務や事務補助など事務関連の求人も多く、これまで事務職をされていた方で「スキルを活かしたい」といった方もご希望の求人を探しやすいかもしれませんね。

また、名古屋市の年収平均や時給平均、求人件数の推移なども見ることができます。

スタンバイの公式サイトはこちら

エン転職

「エン転職」は先にご紹介した「エンゲージ」を運営するエン・ジャパンの転職向けサイトとなっています。

こちらでは名古屋市の「障がい者積極採用」の条件に絞ると現時点で43件の求人情報が登録されているようです。

転職に特化しているだけあり登録情報は少なめですが1ページで収まっていますので、一度目を通してみるのも良いでしょう。

エン転職の公式サイトはこちら

マイナビ転職

「マイナビ転職」では、名古屋市の「障がい者積極採用」の転職求人情報が現時点で30件ほど掲載されています。

募集されている職種としては営業系や事務系の総合職、ITエンジニア、飲食店や水処理施設の管理スタッフなど比較的幅広い印象です。

他求人サイトでなかなかご希望の求人を見つけられない場合はこちらもチェックしてみると良いでしょう。

マイナビ転職の公式サイトはこちら

名古屋市にある障がい者の就労移行支援所一覧

続いて、名古屋市にある就労移行支援所についても調べましたので3社ご紹介します。

「就労移行支援」は障がいのある方が参加可能な一般就労を希望される方向けの職業訓練施設です。

障害者総合支援法の法律で定められたサービスのひとつのため、世帯の収入状況によって利用料金が分けられています。

施設の利用料は生活保護受給世帯や市町村民税非課税世帯で0円、課税世帯で9,300円、これら以外の世帯で37,200円です。

転職や就職に関してブランクをお持ちの方や、さらなる知識やスキルを身に着けたい方は検討してみても良いかもしれませんね。

フロンティアリンクキャリアセンター

「フロンティアリンクキャリアセンター」は、発達障がいや精神障がいをお持ちの方向けのIT・プログラミングスクールです。

コースはホームページ作成などを通してプログラミングが学べる「Aコース」とOfiiceソフトやVBAなどが学べる「Bコースの2種類」で、通所型と在宅型から受講スタイルが選べます。

なお、場所は中区丸の内と中区正木にありますので、気になる方は公式サイトをご覧になってみてください。

フロンティアリンクキャリアセンターの公式サイトはこちら

TECH-tech(てっくてっく)

「TECH-tech(てっくてっく)」は自立訓練と就労移行を組み合わせた施設となっており、パソコンに関わるデスクワークのスキルやWEB関連の技術を習得するためのカリキュラムを揃えています。

場所は中区丸の内にあるビルへ通所することになりますが、面談をしたうえで一人一人に合ったプログラムを計画してくれるのが大きなメリットと言えるでしょう。

TECH-techの公式サイトはこちら

LITALICOワークス(りたりこワークス)

「LITALICOワークス(りたりこワークス)」は、名古屋市駅前や丸の内、金山、栄などに多数の拠点を置く就労移行支援施設です。

パソコン操作に限らず個人の向き不向きや状況を丁寧にヒアリングし、個人に合ったカリキュラムを組んでくれるのが大きな特徴となっています。

また、「安定して通うことが難しい」といった方でも生活リズムを整えるところから始めていきますので、段階を踏んで少しずつステップアップしていくことが可能です。

LITALICOワークスの公式サイトはこちら

まとめ

今回は名古屋市での障がい者向け転職求人サイトや、就労移行支援事業所などをいくつかご紹介しました。

掲載数が多く希望の募集を見つけるまでに時間がかかるかもしれませんが、自分に合った職場を見つけるためにも焦らずに進めていきましょう。

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名古屋市の障がい者雇用を支援する施設・情報サイトのまとめ

日本各地では障がい者の就労を支援する自治体による取り組みや、障がい者雇用をサポートする団体、施設などが多数存在しています。

名古屋市においても地域に特化した団体や施設のほか、インターネットからも情報収集が可能なサイトがいくつかありますが、「探すのが大変だ」と感じている方もいるのではないでしょうか。

本稿では名古屋市の障がい者雇用を支援する施設や団体、情報収集が可能なサイトなどをできる限り調査しまとめました。

なお以下の記事では日本の障がい者雇用の現状や、愛知県の取り組みについてお話ししていますので、ご興味のある方はあわせてご覧になってみてください。

進まない障がい者の雇用と愛知県の取り組み

名古屋市の障がい者施策への取り組み

名古屋市では「障害者基本法」「障害者総合支援法」の法律に基づき、以下の障がい者基本計画と福祉計画を策定し発表しています。

取り組み 内容
名古屋市障害者基本計画(第4次) 障がい者の自立、社会参加の支援等のための施策について、総合的かつ計画的な推進を図るために定めるもの
計画期間は令和元年度から令和5年度までの5年間
第6期名古屋市障害福祉計画 障がいのある方が自立した社会生活、日常生活が送れるように障がい者福祉施設や相談支援事業の体制確保などに関する目標を定める計画
計画期間は令和3年度から5年度
第2期名古屋市障害児福祉計画 児童福祉法に基づき、障がいのある児童が身近な地域で支援が受けられるよう障がい児通所、障がい児入所に関わる体制確保などに関する目標を定める計画
計画期間は令和3年度から5年度

主な内容としては、名古屋市で生活をする障がい者の生活、就労支援、また差別の解消や権利擁護の推進をはじめとして、福祉人材の確保や障がい者向けサービスの充実、品質向上を目指すといった内容になります。

また、障がい児童についても同様に福祉計画が策定されており、上記名古屋市のリンクより確認することが可能です。

名古屋市で障がい者雇用支援を行う施設

続いて、名古屋市にある障がい者雇用支援施設や就労支援センターのご紹介です。

比較的新しくオープンした、障がい者就労支援を目的とするカフェもあります。今後このような施設がどんどん増えて欲しいですね。

名古屋市障害者雇用支援センター

「名古屋市障害者雇用支援センター」は名古屋市熱田区に置かれており、毎年約20名の就職者を排出する就労支援施設です。

職業訓練をお求めの方や、一般企業への就職、転職を希望する方など、さまざまな形で働きたいと考える障がい者の方たちを支援しています。

また、就職の際は職場への定着率を重視し、訪問や面談などを実施しながらお仕事だけでなく生活や介護、育児などについてのサポートにも積極的です。

名古屋市障害者雇用支援センターの公式サイトはこちら

カフェ「magnet」(障がい者支援団体「みらせん」)

名古屋市瑞穂区にあるカフェ「magnet」は、知的障がい者の就労を目的として2021年10月にオープンされました。

また、カフェを運営する名古屋市の特定非営利活動法人「障がい者みらい創造センター(みらせん)」では、知的障がいや発達障害に特化した中高生向け就労支援施設「みらせんジュニア教室」短期入所型の自立した生活練習施設「みらせんステイ」などのサービスを展開しています。

カフェに関しては現状は求人情報が出ていないようですが、気になる方は問い合わせてみるのも良いかもしれません。

みらせんの公式サイトはこちら

障害者就労支援センターめいりは

障害者就労支援センター「めいりは」は障がい者の一般就労の促進を図る、名古屋市瑞穂区の就労支援機関です。

障がい者の方へは就労面と生活面におけるサポートを行っており、事業者向けにも障がい者雇用に関する情報提供就労支援における助言などを行っています。

障がい種別や障がい者手帳の有無に関係なく相談を受け付けていますので、障がい者雇用・就労でお困りの方は一度チェックしてみてください。

障害者就労支援センター「めいりは」の公式サイトはこちら

障害者就労支援センターめいしんれん

「めいしんれん」は、先にご紹介した「めいりは」と同様に就労支援センターとなっており、場所は名古屋市中村区にあります。

相談日程の予約後、初回の相談から支援計画の策定、定着支援まで段階を踏んでサポートをしてくれる施設です。

もちろん求職活動から定着支援までの間には、実習を通して就労の可能性や問題などを確認しつつ進められますので、働くことに不安のある方でも頼りやすい環境かと思います。

「めいりは」は瑞穂区、「めいしんれん」は中野区にありますので、お住まいのエリアに合わせてお近くのセンターに相談してみてくださいね。

障害者就労支援センター「めいしんれん」の公式サイトはこちら

愛知障害者職業センター

「愛知障害者職業センター」は街にある「ハローワーク」のような場所で、障がい者の方の就職や職場復帰を支援する雇用施設です。

カウンセラーの配置や地域のハローワーク、各障がい者職業・生活支援センターと連携し幅広い相談に対応しています。

場所は名古屋市中区、豊橋市駅前の二か所に置かれており、障がい者の就労・生活支援のほか事業者の方への雇用支援やサポートも行っています。

愛知障害者職業センターの公式サイトはこちら

名古屋市の障がい者雇用に関する情報収集サイト

続いて、インターネット上から障がい者雇用に関する情報収集が可能なサイトをご紹介します。
以下は障がい者の方やご家族、事業者など全般の方が利用できるサイトとなっていますので、事業者支援に特化したサイトをお探しの方はその次の項目も合わせてご覧になってみてください。

ウェルネットなごや

「ウェルネットなごや」は障がい者の方やそのご家族、障がい者雇用に関する事業者、施設向けのポータルサイトです。

名古屋市における福祉サービスの検索や、市の各種制度・手当の情報、相談窓口、バリアフリーマップなどあらゆる情報をサイト上にまとめることでサポートしています。

また、名古屋市での障がい者福祉関連における施策もまとめられており、現在どのような取り組みが行われているのかも確認することが可能です。

ウェルネットなごやの公式サイトはこちら

【事業者向け】障がい者雇用をサポートする窓口・サイト

以下は障がい者雇用を考える事業者や企業、施設関係者の方向けの窓口およびサイトです。

  1. ウェルジョブなごや
  2. あいち障害者雇用総合サポートデスク

ウェルジョブなごや

「ウェルジョブなごや」は、名古屋市における障がい者雇用に特化しており、障がい者雇用について考える企業や福祉施設向けのポータルサイトです。

「障がい者雇用を行いたいけど何をすべきか分からない」「社内への理解を進めるには」など、障がい者雇用でお悩みの企業や事業者の方への支援、福祉施設における「販路拡大」や「請負業務の受注増加」など、利用者の工賃・賃金向上に繋がるサポートを行っています。

場所は名古屋市中村区にあり、メールや電話でも問い合わせを受け付けていますので、障がい者雇用について前向きにお考えの方は気軽に問い合わせてみてくださいね。

ウェルジョブなごやの公式サイトはこちら

あいち障害者雇用総合サポートデスク

愛知県では、「あいち障害者雇用総合サポートデスク」を新設し、障がい者雇用に積極的な企業、事業者への支援体制を強化しています。

窓口の具体的な事業内容としては、受け入れ企業の開拓やマッチング調整、各種セミナーや見学会などによる「雇用支援」、コンサルティングや就労支援者派遣などによる「定着支援」、そのほか障がい者雇用関連事業への協力などです。

相談から具体的な支援まで細かなサポートを行っていますので、これから障がい者雇用を実施しようとお考えの方はチェックしてみてください。

あいち障害者雇用総合サポートデスクの公式サイトはこちら

まとめ

今回は名古屋市における障がい者雇用を支援する施設や就労支援に関する情報をまとめました。

名古屋市だけでも多数の支援団体、施設がありますので、気になるところがあればぜひ一度相談をしてみてください。

また、私たち株式会社ガイアカンパニーでも就労支援の取り組みを始めましたので、こちらも合わせてご覧いただけると幸いです。

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「優秀」とはなにか、企業と学生の優秀の差異

多くの中小企業にとって新卒採用は積極的に行っているところも多く、ベンチャー企業などは社長自ら積極的に携わっている話を聞きます。私自信、数多くの学生と会ってきましたが、興味深いことに学生が持っている疑問や不安というのは何年たっても変わらないように思えます。

例えば、よく新卒から質問されることのひとつに「優秀さの定義ってなんですか?」というものがあります。様々な企業が欲しい人材として「優秀な学生」という言葉を使いがちで、それなのにその「優秀」の定義が企業によって異なってしまうため、学生にとっては戸惑ってしまうこともうなずけます。

これについては学生にとっての「優秀」と企業においての「優秀」は全く別物だということを私は考えています。

「優秀」という言葉の誤解

表彰

学生にとっての「優秀」というのは「勉強ができる人」と考えていいと思います。なぜなら学生社会において試験の成績によって点数や偏差値という数字に変換され優越がつけられるからです。

このことから学生にとっての「優秀」は「勉強ができること」「地頭が良いこと」と考えるのも当然です。しかし、ここで重要なワードが抜け落ちているように私は考えます。

それは「優秀」なのは「特定の環境において優れていること」です。学生であれば学力がものを言う世界であることに直結するため、学生にとっての「優秀」は「勉強ができること」でいいと思います。しかし、学生ではない場合(学力が優れているという場ではないところ)は「勉強ができること」とイコールにはなりまsん。

そうすると企業にとっての「優秀」はなにになるのか。いや、企業に限らず、コミュニティであったり、スポーツクラブであったりすると「優秀」と言われるための能力は大きく異なってきます。

もちろん頭が良くて困ることは現代において多くはないですが、少なくとも学生間でいわれる「優秀」は、社会においては全く別物であるという風にいえるでしょう。これは同じ企業であっても役職やもっと小さくいうと与えられた仕事に対してもそれはいえます。

まずは、「優秀」という言葉に「勉強ができること」が直接的にイコールではないということを認識すべきです。

環境に左右されない「優秀」

社会

逆にどのような環境においても一貫して通用する「優秀」はあるのではないでしょうか。少なくとも私が今まで出会った人のなかで「この人は優秀だな」と思わせてくれる人には共通項があります。

それは「凡用的な優秀さ」を持っていることです。この「凡用的」というのはいくつか要素があります。

ひとつは「周囲のパフォーマンスを引き出す力」です。これはマネージメントに向いているか向いていないかを判断するときに私が見るポイントです。チームやまたチームじゃなくても有象無象と集められた人のなかでリーダーシップを発揮し、全体をまとめ全員の見るべき方向を定めて導ける人です。

よく「優秀」を自分自身のスキルだけに狭めて考える人も多いですが、ひとつのスキルが高い人は大勢います。みんな何かしら得意不得意があり、その得意領域が飛び抜けた人もたしかに凄いと思いますが、私はそうではなく、そうした得意不得意がある多くの人をまとめあげパフォーマンスを引き上げることができる人はどこにいっても「優秀」だといわれます。

次に、「課題の指摘に留まらず解決方法を提示する力」です。これはよく学生のグループワークで見られる光景ですが、課題感や穴を見つけそれを指摘することが多い人がいます。たしかに仕事上で穴のない完璧な状態を目指すのが大切ではありますが、「じゃあどうするの」となったときにその解決策まで述べられる人は少ないように思います。
課題だけ指摘しても前に進むことができず、チームや周りの士気を下げることにも繋がるため、そのなかで解決方法を見つけ、前に進められる力を持っていることが重要だからです。

最後に「知的好奇心と継続的なインプットができる力」です。私が優秀だと思う人は何に対しても深いところまで物事を知っています。私がヨーロッパに行ったとき、ある会議で日本の電車に広告を出そう、という話になったときイギリス人の日本に住んだこともない広告マンが「中央線はリベラルだから駄目だ」と発言しました。なぜリベラルだから駄目なのかは今でも分からないのですが、それよりも日本に住んだことのないイギリス人から「中央線」という言葉が出てきたことに驚きました。そしてその人は日本だけでなく、フィリピンやオーストラリアなどどの土地に対しても知見を持っていたのです。

いま話したのは極端な例ですが、優秀な人はたとえ専門領域ではなくてもどんな話も深いところまで知っていますし、知らなくても次会うときには専門領域の人と引けを取らないほど深く知っています。これは何に対しても知的好奇心と継続的なインプットをし続けている結果だからです。

「優秀」とは結局なんなのか

頑張る

今回は新卒採用のときに聞かれる「優秀」についての話をしました。
「頭の良さ」は「地頭がいいこと」に結びつきやすいように先天的なものも多く占められていると思いますが、私が話したような「優秀な人の共通点」は後天的に獲得が可能だということです。

学生であれば「学力で優越が決まってしまうのはある程度仕方のないこと」ですが、社会に出れば「仕方のないこと」ではすまなくなります。しかし、例え今までの自分が「優秀」ではなかったとしても、社会にとっての「優秀」になれる可能性は大いにあります。
また、企業としてはそういった「優秀」な人を獲得したい、というのが本音ではないでしょうか。

「優秀」という言葉に表面的な部分だけ、今の自分の位置から見える部分だけ見ずにどのような環境で何を求められているのか、俯瞰的な目で見ることで誰もが「優秀」になれる素質を持っているのだと私は思います。

障がい者就労支援施設のA型とB型の違いとは?収入や雇用形態についても解説

働きたいと希望する障がい者の方を全面的にサポートしてくれるのが「就労支援施設」。

就労支援施設にもいくつかの種類がありますが、今回は就労支援施設の中でも「就労継続支援」に焦点をあてて詳しく解説をしていきます。

収入の違いや雇用形態などについても触れていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

障がい者就労支援施設の「継続支援とは」

就労支援施設には大まかに「就労継続支援」と「就労移行支援」の2種類が存在しており、そのどちらも「障害者総合支援法」と呼ばれる法律に基づいて作られた福祉サービスです。

中でも「就労継続支援施設」は障がいなどによって働くことが困難な場合に、障がいの程度やペースに合わせたサポートをしてもらいながら、働くための準備や訓練ができる施設となっています。

一方で「就労移行支援施設」は一般企業への就職を目指す方に向けた福祉サービスです。

なお、就労支援施設と言えば「A型」「B型」という言葉を何となく聞いたことがあるかもしれませんが、これは今回記事で取り上げる「就労継続支援」の中に含まれる、支援内容を分類するための言葉です。

詳しくは次の項目よりお伝えします。

就労継続支援施設の「A型」とは

「就労継続支援施設」では「A型」と「B型」のサービスに分類ができ、主な違いは「雇用契約を結ぶか」というところと、「対象年齢」にあります。

就労継続支援A型は、障がい者の方が一般企業への就職において不安を抱えていたり、働くことが困難な場合に「雇用契約を結んで」働ける福祉サービスです。

一定の支援がある職場を通じて働くことになるため、勤務形態は一般的な就労と変わりませんが、1日の勤務時間が短めである点が特徴と言えます。

就労継続支援A型の仕事内容の例は、以下のような内容です。

・パソコンを使用したデータ入力
・カフェやレストランなど飲食店のホールスタッフ
・ご当地ストラップなどの袋詰め作業
・インターネットオークションの作業代行
など

就労継続支援施設「A型」の給料

就労継続支援A型では雇用契約を結ぶため、最低賃金以上の給料が保障されます。

厚生労働省が発表した「障害者の就労支援対策の状況」によれば、令和2年度のA型事業所の平均工賃は月額79,625円だったようです。

1日の勤務時間が短いことを考えると一般就労との差はあまりないように感じられますが、時間給にすると899円となります。

また、障がい者向けのサポートも付帯していますので、「一般企業で働きたいけれど、現状フルタイムは難しい」といった場合におすすめです。

就労継続支援施設「A型」の対象者

A型事業所では、原則として「18歳以上65歳未満で障害を持っている方」が対象となっています。

また、具体的な対象要件は自治体によってことなることがありますが、そのほかの要件の例としては以下のような内容です。

・「就労移行支援施設」を利用したが、雇用に結びつかなかった方
・過去に企業での就労経験はあるが、ブランクがある方
・特別支援学校を卒業し就職活動を行ったが、雇用に結びつかなかった方
など

就労継続支援施設「A型」の利用料と利用期間

就労継続支援施設A型の利用料は、世帯収入と施設(事業所)への通所日数によって、以下のように自己負担額の上限が分けられています。

  1. 生活保護受給世帯:0円
  2. 市町村民税非課税世帯(※1):0円
  3. 市町村民税課税世帯(所得割16万円(※2)未満):9,300円
    (20歳以上の入所施設の利用者、グループホーム利用者を除く(※3))
  4. 上記以外:37,200円

※1:3人世帯で障害者基礎年金1級受給の場合、収入が概ね300万円以下の世帯が対象
※2:収入が概ね600万円以下の世帯が対象
※3:20歳以上の入所施設利用者とグループホーム利用者は、市町村民税課税世帯の場合、負担上限月額は37,200円

また、利用期間は利用する施設と利用者の間で結ぶ「雇用契約」で定められた期間となり、期間の制限もとくにありません。

就労継続支援施設の「B型」とは

「B型」は就労継続支援A型と同様、一般企業への就職に際して不安を抱えていたり、就職が困難な場合に「雇用契約を結ばず」就労訓練が行える福祉サービスです。

より体調や障がいの程度、ペースに合わせた通い方ができ、一般就労に必要なスキルや、就労継続支援A型への移行に必要なスキルを習得するための訓練を受けることができます。

作業の内容は施設によって多種多様ですが、例としては挙げられるのは以下のような作業です。

・農作業
・衣類のクリーニング
・喫茶店などでの調理
・パンなどの製菓
・部品加工
など

上記を見ていただくと分かるように「軽作業」が主な作業内容となり、「A型」よりは少ないものの工賃も受け取ることができます。

就労継続支援施設「B型」の給料

就労継続支援施設B型では雇用契約を結ばず、作業に対しての成果報酬を受け取ることになります。

こちらも厚生労働省が発表した「障害者の就労支援対策の状況」を見てみると、令和2年度の平均工賃は月額15,776円だったようです。

時間給にすると222円となり最低賃金を大きく下回りますが、「自分のペースで無理なく訓練が受けられる」と考えると、全くもらえないよりは良いと思います。

就労継続支援施設「B型」の対象者

「A型」とは異なり、就労継続支援B型では年齢制限を設けていません。

障がいをお持ちの方が対象となりますが、具体的な例を挙げると以下のような方が当てはまるでしょう。

・企業での就労経験はあるが、年齢や体力などの面で雇用の継続が困難となった方
・就労支援施設を利用したことがあり、支援によって就労時の課題が把握できている方
・障害基礎年金1級を受給している方
など

年齢制限はないものの、特別支援学校を卒業後にそのまま「B型」の施設へ入所することができない決まりとなっていますので、まずは一般就労や障がい者雇用枠での経験、もしくは「A型」の施設を利用するということになるかと思います。

また、「A型」と同様に具体的な要件は自治体によって異なります。

就労継続支援施設「B型」の利用料と利用期間

就労継続支援B型についても、「A型」と同じく世帯収入と通所日数によって自己負担額の上限が異なります。

具体的内容は以下の通りです。

  1. 生活保護受給世帯:0円
  2. 市町村民税非課税世帯(※1):0円
  3. 市町村民税課税世帯(所得割16万円(※2)未満):9,300円
    (20歳以上の入所施設利用者、グループホーム利用者を除く(※3))
  4. 上記以外:37,200円

※1:3人世帯で障害者基礎年金1級受給の場合、収入が概ね300万円以下の世帯が対象
※2:収入が概ね600万円以下の世帯が対象
※3:20歳以上の入所施設利用者とグループホーム利用者は、市町村民税課税世帯の場合、負担上限月額は37,200円

また、利用期間についても制限はなく、1日1時間のみの作業や週に1日の作業などペースに合わせた通い方ができます。

障がい者就労支援施設のA型とB型の違いまとめ

障がい者就労支援施設は、現状さまざまな理由や障がいによって一般就労が難しい方、一般就労を目指す方にはとくにおすすめです。

自分のペースで働く訓練ができるうえ、支援も付帯しているため安心して通うことができます。

また、就労支援施設はハローワークやWEB検索などによって探すことができますので、気になっている方はぜひ一度ハローワークへの問い合わせや検索によって最寄りの施設を探してみてはいかがでしょうか。

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障害者就労支援の仕事とは?内容や向いている人などについて徹底解説

障がい者向け就労支援は、障がいのある方を対象に技術の習得や就職活動、就職先での定着支援などを全面的にサポートするお仕事です。

この記事では、障がい者就労支援の仕事内容や向いている人、必要な資格などについて詳しく解説しています。

障がい者就労支援のお仕事について気になっている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

障害者就労支援とは

障がい者就労支援は、企業への就職を目指す障がい者の方を対象として就職に関わるサポートをする福祉支援サービスです。

就労支援は「障害者総合支援法」と呼ばれる法律に基づいてサービスが作られています。

具体的には就労に必要な知識やスキルの習得、生産活動などの機会の提供、求職活動支援や就労後の定着サポートなどを行うことで自立と社会との繋がりを支援するのが主な目的です。

就労支援利用の対象者

就労支援は障害者手帳を持っていなくても、支援が必要であることを証明する書類があれば参加することが可能です。

また、具体的には以下のような要件が定められており、就労支援員がサポートをする対象の人たちとなります。

・一般企業などへの就労見込みがあり、それを希望する人
・原則として18歳~64歳まで
・対象となる障がい:身体障害、知的障害、精神障害(うつ病/統合失調症/双極性障害/適応障害/てんかん/依存症など)、発達障害、難病など

障害者就労支援員の仕事内容

気になる仕事内容ですが、就労支援員は就職を希望する障がい者の方に対し幅広い面でサポートを行います

  1. 就労前の支援
  2. 関係機関との連携、面接
  3. 就労後のサポート

大きく分類すると上記の3つに分けられますので、具体的な仕事内容について項目別にご紹介します。

就労前の支援

就労前の支援では、はじめに障がい者の方からヒアリングをすることで、どのような仕事に就きたいのかという希望を聞いたり、本人の状況や症状などを伺い相談支援を行います。

支援内容をもとに今後必要なスキルなどを整理し、計画的に支援できるよう準備をするのです。

相談を受けたあとは主に就労に必要なスキルの習得やビジネスマナー、挨拶や身だしなみの基本を身につけるための指導を行います。

また、面接時の練習や履歴書作成のサポートやアドバイスなども行いながら就職活動に備えるのもこの段階です。

関係機関との連携、面接

ハローワークや就労先候補の企業と連携を図り、面接、職場体験、職場見学などの機会を設定します。

また現場には就労支援員も同行し、障がい者本人に安心して現場を体験してもらうとともに、様子をしっかりとチェックし困りごとや不安な点を解消してあげることも重要です。

就労後のサポート

就労支援は利用者が就職したら終わりということではありません。

就職後は本人が職場に通えているか、仕事が問題なく進められているかなどを確認し、適宜サポートやアドバイスなどを行います。

一般的には定期的に職場に訪問したり、人事担当者などと連絡を取り合ったりすることが多いようです。

また、本人からも話を伺い困りごとや悩み事などがないかもしっかりとヒアリングを行い解決を目指します。

障害者就労支援員になるには

就労支援員は法律上、必要資格は必要ないため資格や就労支援員としての経験が無くても働くことが可能です。

しかし実際には様々な障がい者の方と接するため、時には点字や手話の知識が役立つ場面も大いにあるでしょう。

また、就労支援員の求人を見てみると、送迎のための普通自動車免許が応募要件とされているケースを度々見かけます。

「未経験、無資格OK」の求人は多い印象ですが、福祉施設での勤務経験や求職活動における支援経験、社会福祉主事や児童指導員の任用資格などがあることが望ましいと言われています。

障害者就労支援員に向いている人

就労支援員は困っている人々の役に立てるということで注目されている方もいると思いますが、どのような人に向いているのかが気になるところですよね。

基本的には障がいを持っている方と深く関わる仕事であるため、人によって向き不向きがあるかもしれません。

この項目では就労支援員に向いていると考えられる人物像について一例を挙げご紹介します。

人とのコミュニケーションが苦にならない人

就労支援員は就労支援を利用する障がい者の方だけでなく、ハローワークや企業、障がい者就業・生活支援センターなど多くの人や機関と関わりを持つことになります。

そのため人と話すことが好きな人や、多くの人とコミュニケーションをとることに対して苦を感じない人は就労支援員の仕事に向いていると言えるでしょう。

相手の立場に立って物事を考えられる人

就労支援員が日頃から多く関わるのは、障がいによって就労が困難な人たちであり、年齢や性別、障がいの内容や程度も多岐に渡ります。

また、仕事の中でビジネスマナーやスキル習得などの幅広い指導を行いますが、人によって指導内容が身につくスピードや得手不得手は大きく異なるため、一人一人の立場に立って思いやりのある対応を行うことがとても重要です。

就労が困難な障がいを持ちながらも乗り越えたいと頑張る利用者を尊重し、常に相手のことを思いやる動きができる方は就労支援員に向いているでしょう。

客観的に冷静な判断が行える人

先にお伝えした通り、人を思いやる行動や相手の立場に立って物事を考えることは重要ですが、就労支援員と関わるのは就労先候補の企業担当者や各関係機関も含まれます。

そのため親身な気持ちが利用者に傾きすぎてしまうと、企業や関係機関との折り合いがつかず利用者の就労がスムーズに進まない可能性も考えられます。

就労支援員は利用者の希望を尊重しつつ、その時の状況や課題を把握し、時に冷静で客観的な判断を行うことも大切です。

就労支援員として働くメリット

就労支援員は多くの人との繋がりによって活躍し、障がいを持っている方の手助けをメインに行うため、やりがいを感じやすい仕事と言えるでしょう。

その他にも就労支援員として働くことで得られるやりがいやメリットについていくつかご紹介します。

無資格、未経験からでも働ける

就労支援員は法律上、必要資格などは定められていないため無資格、未経験であってもスタートすることが可能です。

もちろん関係資格や経験があると歓迎されやすいですが、先の項目でもお伝えした通り無資格、未経験でもOKとする求人はたくさん存在していますので、十分な選択肢から気になる施設を選ぶことができるでしょう。

また、就労支援員の仕事は需要が大きく、研修やOJTを実施してくれる施設が多い点もメリットと言えます。

仕事を通して利用者と共に成長できる

就労支援員の仕事では利用者の成長を傍で感じることができ、とくに就労支援員未経験の場合は自身の成長が実感できる場面も多々あります。

また、さまざまな障がいを持つ方と接するため決して楽な仕事ではありませんが、支援を行う利用者一人一人との経験が、次の支援に役立つこともたくさんあります。

人の役に立ちたい」「人と接することで自身も成長したい」とお考えの方は、より大きなやりがいやメリットを感じられるのではないでしょうか。

障害者就労支援の仕事内容や向いている人のまとめ

今回は障がい者の就職をサポートする就労支援の仕事について詳しくまとめました。

就労支援員は大変な仕事ではありますが、人と関わることが好きな方や人の役に立ちたいとお考えの方にとっては大きなやりがいを感じられる仕事とも言えます。

また、就労支援員の求人は各求人サイトやハローワークなどで探すことができますので、「就労支援員として働きたい」という方は資格の有無や経験を問わず、まずはご自身が応募できそうな求人を探し、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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障がい者の就職の現状や就職するためのポイント

障がいをお持ちの方で「就職先がなかなか決まらない」「難しい」などお悩みの方もいるかもしれませんが、実際に現状の就職状況や就職率はどのようになっているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は障がい者の方の就職の現状について調査を行いましたのでご紹介します。

また、障がい者の方が就職を目指す際のポイントについてもまとめていますので、気になる方はあわせてご覧になってみてください。

障がい者の就職状況・就職率

厚生労働省は、令和3年度(2021年)のハローワークを通じた障がい者の方の就職状況を「令和3年度 ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめを公表します」にて発表しました。

  就職件数 対前年度差 就職率(対前年度差)
身体障がい者 20,829件  804件増( 4.0%増) 35.9%(1.2%増)
知的障がい者 19,957件 156件増( 0.8%増)  57.6%(0.1%減
精神障がい者 45,885件 5,261件増( 13.0%増) 42.4%(0.2%減
その他の障がい者 9,509件  119件増(1.3%増) 41.3%(3.1%増)
合計 96,180件 6,340件増( 7.1%増)  42.9%(0.5%増)

参考:厚生労働省

内容を見てみると、全体の就職率は42.9%となっており、ハローワークを通じた求職活動は前年度(令和2年度)と比較して増加傾向にあるようです。

中でも、精神障がい者の方の就職件数が高い割合を占めており、これについて厚生労働省は一部の業界において求人数が増えたことを理由として挙げています。

また、求人数が増えたとしている産業は次の職種です。

  1. 医療、福祉(求人数9.4%増、就職率4.3%増)
  2. 製造業(求人数19.8%増、就職率18.5%増)
  3. サービス業(求人数16.9%増、就職率13.2%増)

さらにハローワークに届け出のあった障がい者の方の解雇者数は1,656人で、前年度の2,191年と令和元年度の2,074人を大きく下回る結果となっています。

障がい者の就職方法は2種類

障がい者の方が就職をする際は主に2種類の方法があります。

1つ目は障がいのことについて企業へ知らせずに就職をする「一般採用枠(クローズ就労)」での応募、2つ目が障がいについて双方合意のもと就職をする「障がい者雇用枠オープン就労)」での応募です。

障がい者雇用枠で就職をするには、一般的には障がい者手帳が必要となるため、障がい者手帳をお持ちでない場合は一般採用枠に応募をすることになります。

一般採用枠

一般採用枠では、障がい者雇用枠よりも給与水準が高く、職業の選択肢が広いといったメリットがありますが、障がいの程度や内容によっては職務の遂行が難しい可能性があります。

給与水準が高い点はありがたいですが、障がいを持っていない方と同様の勤務時間、勤務形態で働く必要があり、精神的・身体的ともに負担を感じてしまうことがあるかもしれません。

また、予め障がいのことを企業へ知らせずに働くこととなるため、万が一職務に支障をきたした場合には障がい者雇用枠のような配慮が受けられない可能性も懸念されるでしょう。

なお、障がい者手帳をお持ちの方も一般採用枠に応募をすることは可能です。

障がい者雇用枠

障がい者雇用枠では障がいに理解のある企業が求人を掲載しているため、一般採用枠と比較して負担の少ない働き方が実現できます。

さらに求職者・企業ともに合意のうえで就職をするため、万が一職務に支障をきたした場合でも柔軟に対応してくれる可能性が高いです

一方でデメリットとしては、給与水準が一般採用枠と比較して低いことや、地域によっては求人数が少ない、職種の幅が狭いなどといったことが挙げられます。

また、先にもお伝えしたように、障がい者雇用枠で採用を受けるには障がい者手帳が必要ですので、人によっては障がい者雇用枠への応募が難しいこともあるでしょう。

しかし昨今では国が主導となって障がい者雇用を積極的に推進していることから、障がい者雇用枠を用意する企業は決して少なくありません。給与水準についても近年は改善傾向にあるようです。

【障がいの種類別】就職で気をつけるべきポイントとは

障がいの種類や程度、内容は人によってさまざまで、障がいごとに就職において注意すべきポイントが異なります。

この項目では障がい者の方が就職において気をつけたいポイントについてお伝えしていますので、気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

精神障がいをお持ちの方が就職する場合

精神的な障がいの場合、人間関係や小さなストレスの積み重ねなどによって症状が悪化したり、再発したりといったケースが多く、他の障がいを持つ方たちと比べると定着率が低い傾向にあります。

2017年に障害者職業総合センターが発表した「障害者の就業状況等に関する調査研究」を見てみても、他の障がいを持つ方の1年後の定着率が60%~71%前後なのに対し、精神障がいを持つ方の1年後の定着率は49.3%と低い結果となっているようです。

これらのことから、精神障がいをお持ちの場合はとくに人間関係をはじめとした職場環境が自分に合っていることが最重要と言えます。

また、一般採用枠での就職の場合は障がいの有無が分かりにくいため、障がい者手帳を持っていない方は無理のない範囲で働ける環境や職務内容を慎重に選ぶ必要があるでしょう。

とはいえ職場内の環境は実際に就職してみなければ分からない部分もあるため、在宅ワークや会話の少ない製造業など、予め対策できそうなところを考えて就職先を選ぶのがおすすめです。

発達障がいをお持ちの方が就職する場合

発達障がいは得手不得手などの個人差がとくに大きいと言われていることもあり、障がい名というよりかは「自身の特性」を十分に理解し、得意なことをしっかりと発揮できる職種を選ぶことが重要です。

・言葉の伝え方と受け取り方によってすれ違いが起こりやすい、仕事内容が理解がしにくい
・興味関心の偏りが強い
・じっとしていられない、落ち着きがない

など特徴はさまざまですが、発達障がいは人によって個性が強い傾向にあるため、比較的向き不向きの判断や対策がしやすいとも言えます。

たとえば言葉のやり取りですれ違いが発生しやすい方は「どのように伝えると理解がしやすいのか」を予め上司や周りの人に話をしておくことで仕事の進めやすさが改善されるケースが多々あります。

その他には、興味関心の偏りが強い方やじっとしていることが苦手な方はクリエイティブな仕事で大きな能力を発揮するケースも多いです。例として分かりやすいのが昨今職業としても人気の「YouTuber」で、発達障がいを公表し自身の特性を活かして制作活動をされている方も少なくない印象があります。

人によってはIT関係や経理など、専門的な業務に集中できる職種も良いかもしれません。

このように、まずは自身の得手不得手や特性を整理し、どのようなお仕事であれば活かせそうかということに焦点をあててみると良いでしょう。

てんかんをお持ちの方が就職する場合

就職活動において、てんかんを告知・申告する義務はありませんが、就職先には症状と対応方法を予め説明し理解を得ておくことが望ましいでしょう。

ただし、てんかんを申告することで仕事内容が制限されたり待遇が悪くなる可能性も懸念されますので、治療を受け服薬によって発作をある程度コントロールできることをしっかりと説明することも大切です。

また、てんかんの症状も人によってさまざまなため、目立った支障がない場合にはすぐに相手方へ提示をせず、様子をみるという選択肢もあります。

日頃から体調管理や服薬に気をつけ、そのうえで業務上の問題が見つかった場合には会社へ順序だてて説明し、周りはどうすべきなのかを伝えると良いでしょう。

障がい者の就職状況や就職のポイントまとめ

今回は現在の障がい者の就職状況や、就職の際に気をつけるポイントなどについて解説しました。

いずれの場合も、自身の特徴や症状について十分に把握し、症状や特徴にあった対策をすることが重要です。

通院をされている方は医師へ相談をしたり、就職・転職エージェントに相談をして自分にあった職種を見つけてもらうというのも有効的ですよ。

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障がい者がスムーズに転職するには?その方法や転職サイトもご紹介

障がいの程度や状況は人によって様々ですが、身体的理由や精神的理由など、障がい者の方が「転職が難しい」と感じる理由も様々です。

今回は障がい者がスムーズに自分に合った転職先を見つけるにはどうすべきなのか、その方法やおすすめの転職サイトなどについてご紹介します。

障がい者の転職が難しい理由と対策

障がい者の方が転職活動を行うにあたって、「転職が難しい」と感じたことがある方は少なからずいるのではないでしょうか。

理由としては以下のようなものが考えられます。

  1. 治療などが必要な場合
  2. 自身の得意・不得意が把握できていない
  3. スキル・マナーの不足
  4. 健康管理

「では自分はずっと希望の転職先が見つけられないのか」というとそうではありません。

これらの理由は詰まるところ「転職するための準備が不足している」ということなので、人によっては時間がかかるかもしれませんが、しっかりと準備を整えてから挑むとスムーズに転職先が決まる可能性があります。

治療などが必要な場合

「障がい」というのは1つのこともあれば、複数の症状や身体的症状、精神的症状などを併発しているケースも少なくありません。

転職ができない理由としてご自身の症状に心当たりがある場合は治療に専念し、場合によっては多方面からの治療を進めながら症状の改善を目指す必要があります。

調子の悪い日が多い、原因不明の不安に襲われるなどがあればまずは医師に相談をしてみるのがおすすめです。

自身の得意・不得意が把握できていない

転職をする際は面接が必要不可欠となりますが、自身の得意・不得意が理解、把握できていることも転職を成功させる大きなポイントです。

メモに書き出すなどで自身の特徴を整理し、そもそもどのような仕事が向いているのか、また企業へのアピールポイントは何かが分かると、転職活動や面接が進めやすくなるでしょう。

自身で整理をすることが難しい場合は「転職エージェント」へ相談をするのもおすすめです。

転職エージェントは無料で利用でき、適した求人や希望する求人の紹介や面接対策など、転職活動を全面的にサポートしてくれます。

スキル・マナーの不足

働くためのスキルが不足している、或いはビジネスマナーが不足していると採用は難しくなります。

最低限身につけておきたいのはパソコンの基本操作です。とくに事務職やデスクワークを希望する方は1分で100文字程度の入力やメールの基本操作ができると良いでしょう。

また、ビジネスマナーについては「話す・聞く」といったコミュニケーションだけでなく、身だしなみなども該当します。

障がいの内容によって難しいところもあるかと思いますので、ご自身でできる部分をできる限りカバーしておくのが良いでしょう。

また、スキルやマナーは就労支援などを利用することでサポートを受けながら身につけることができますよ。

健康管理

一口に「健康管理」と言っても、症状によってどうしても難しいところはあるかと思います。

決まった時間の食事と十分な睡眠をとり、遅刻が無いよう生活習慣を整えるだけでも結果は変わるでしょう。

就労継続支援などを利用すれば、生活習慣の部分から正していくことができます。

転職する準備が整っているか確かめるには

現在の自分が転職可能な状態か、働くことが可能な状態かを確かめるには第三者に聞いてもらうのが一番です。

治療に専念をする(していた)場合は主治医とセカンドオピニオンによる診断を受けるのが良いでしょう。

主治医とセカンドオピニオンは、同じ専門ではない方が良いとも言われています。

例えば主治医が心療内科であればセカンドオピニオンは精神科といった具合です。

また、スキルやマナーなど症状以外の部分を確かめたい場合は「トライアル雇用」や「転職エージェント」の利用がおすすめです。

トライアル雇用とは

「トライアル雇用」とは、一定の試用期間を設けることで求職者、雇用する企業の両者にとって問題がないか適正を判断できる制度です。

トライアル雇用によってお互いに合意ができれば、そのまま本採用に進むことができます。

また、トライアル雇用は転職エージェントからの紹介や、ハローワークから求人を紹介してもらうことが可能です。

転職エージェントとは

転職エージェントは、求職者との面談を通して希望の職種や働き方、得意不得意などを聞き出し、その人にあった求人を紹介してくれる無料サービスです。

一般的には求人紹介だけでなく、面接対策や転職時手続きのサポートなども行ってくれます。

また、転職エージェントには障がい者雇用に特化した転職エージェントサービスも存在しており、障がい者雇用求人の紹介や面接対策、雇用後のアフターフォローまで手厚く行ってくれるところもありますよ。

障がい者におすすめの転職サイト・転職エージェント

この項目では障がい者求人に特化した転職サイトを4つご紹介します。

障がいのお持ちの方は障がい者に特化したサイトやサービスを利用することで、一般のサービスを利用するよりもスムーズに転職が進められるでしょう。

クローバーナビ

クローバーナビは障がい者向けの求人情報や、障がいを持った先輩社員へのインタビュー、障がい者向けセミナーなどの情報が閲覧できる転職・就職情報サイトです。

また、クローバーナビでは「クローバーフォーラム」と呼ばれる障がい者向けの合同面接会も定期的に開催されており、無料で参加ができるうえ、障がい者雇用を行いたい企業の担当者と直接会って面接ができます。

興味のある会社や働きたい会社がある場合におすすめです。

クローバーナビの公式サイトはこちら

dodaチャレンジ

dodaチャレンジは多彩なキャリアアドバイザーが在籍する、障がい者向けの転職エージェントです。

具体的にはLGBTQ当事者のキャリアアドバイザーや、精神障害の知識に長けたキャリアアドバイザー、知的障害の知識に長けたキャリアアドバイザーなどが在籍しています。

また、「時短勤務」「ハイキャリア」など規模する働き方にあわせたカテゴリを用意することで、求職者にぴったりな求人情報を探すことができるでしょう。

dodaチャレンジの公式サイトはこちら

ソーシャル・パートナーズ

ソーシャル・パートナーズは世界60か国に事業を展開する大手人材サービス企業「アデコグループ」が運営している、転職支援サービスです。

独自の基準を設け、障がいに理解のある企業のみを厳選することで、求職者にとって長く働ける、安心して働けるような求人のみを取り扱っているのが大きな魅力と言えます。

ソーシャル・パートナーズには専門のコンサルタントが在籍しており、しっかりと面談を行ったうえでベストな求人を紹介してくれるでしょう。

ソーシャル・パートナーズの公式サイトはこちら

Quo-Career(クオキャリア)

クオキャリアは障がい者向けの就職・転職サポートサービスですが、コンサルタントが求職者のヒアリングを行い、希望に沿った求人を紹介してくれます。

また、面談はオンラインでも可能なため外出がなかなか難しい方でも利用しやすい環境となっています。

書類選考や面接、パソコンスキルに不安をお持ちの方は無料のスキルアップサポートサービスも提供しているので、しっかりと準備を整えてから面接に挑むことが可能です。

Quo-Careerの公式サイトはこちら

障がい者がスムーズに転職する方法のまとめ

今回は障がい者の転職が難しい理由とその対策、おすすめの転職サイトなどについて詳しくまとめました。

現状を見直して対策を行うことで、従来よりも転職活動がスムーズに進められるケースも多くありますので、ぜひ転職エージェントなどの支援サービスを活用しながらベストな企業を見つけましょう。

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障がい者におすすめの転職エージェント9選!難しい手続きもお任せできる無料サービスを活用しよう

障がい者向けの転職エージェントは、担当アドバイザーがしっかりとヒアリングをしたうえで障がい者採用枠の求人のみを紹介してくれるため、よりスムーズに自分に合った転職先を探すことが可能です。

また、転職エージェントは無料で利用できるサービスでありながら、転職後のケアも行ってくれます。

この記事では障がい者雇用に特化した転職エージェントを9選ピックアップしました。

転職先でお困りの方はぜひ参考にしてみてください。

転職エージェントとは

転職エージェントは、転職を考えている人と採用を考えている企業の間に立ち転職成功を支援、サポートするサービスです。

転職ノウハウや求人の動向に長けたキャリアアドバイザーが求職者の希望をヒアリングし、ベストな求人を紹介します。

また、求人の紹介だけでなく履歴書の記入や面接対策、企業との交渉、転職後までサポートを行い、心配事や悩み、お困りごとなどを解決しながら転職先での定着を目指すことが可能です。

なお、転職エージェントの利用には費用がかかりません。

障がい者雇用特化の転職エージェントの違い

障がい者雇用に特化した転職エージェントでは、障がい者雇用求人をメインに取扱います。

また、障がい者の方からの相談が前提であるため求職者にとっても話が進めやすく、一般の転職エージェントでは取り扱っていない障がい者雇用求人も多く取り扱っている点が大きなメリットです。

中にはパソコンなどのスキル習得のサポートを行う転職エージェントもありますので、障がい者の方にとっても安心して転職活動を行えるでしょう。

障がい者の方におすすめの転職エージェント9選

早速ですが、障がい者の方におすすめの転職エージェントを9選ご紹介します。

利用はもちろん無料となっていますので、お住まいに近いサービスや気になるサービスがあればぜひ利用を検討してみてくださいね。

1.randstad(ランスタッド)

randstad(ランスタッド)では正社員やパート、アルバイト、契約社員の求人を取扱う「人材紹介」や、一定期間の就労を行った後に双方合意のもとで直接雇用を行う「紹介予定派遣」の障がい者雇用求人を取り扱っています。

専任のコンサルタントが丁寧にカウンセリングを行い、転職後のフォローまで丁寧に実施してくれます。

また、randstadでは東京、神奈川、千葉、埼玉のエリアに限り就労支援も行っているため、転職に際して大きな不安を抱えている方は就労支援サービスについて相談をしてみるのも良いでしょう。

randstadの公式サイトはこちら

2.マイナビパートナーズ紹介

「マイナビ」と言えば業界の中でも大手の人材広告企業ですが、障がい者雇用に特化した就職・転職エージェントサービスも行っています。

人材領域トップグループならではの広いネットワークやノウハウを利用し、障がいをお持ちのあらゆる方に適した求人を探し出してもらうことが可能です。

全国で働ける在宅ワークの求人や人気の事務職なども豊富に取り扱っていますので、対人でのお仕事が苦手な方もぴったりな転職先を見つけられるかもしれません。

マイナビパートナーズ紹介の公式サイトはこちら

3.dodaチャレンジ

dodaは大手転職サイトとして有名ですが、「dodaチャレンジ」ではさまざまな特徴を持った障がいの方にも対応できるよう、多彩なキャリアアドバイザーが在籍しています。

例えばセクシュアリティに理解のあるLGBTQ当事者のキャリアアドバイザーや、精神障害に対する知識が豊富なアドバイザー、知的障害に対する知識に長けたアドバイザーなどです。

また、より高収入で専門的なスキルやキャリアが活かせる「ハイキャリア向け転職支援サービス」や、「時短勤務で働く転職支援サービス」など、豊富なカテゴリを用意することでさまざまな希望に適した求人紹介ができる点も魅力となっています。

dodaチャレンジの公式サイトはこちら

4.AGENT SANA(エージェント・サーナ)

AGENT SANA(エージェント・サーナ)は画像にもある通り、30年以上にも渡って障がい者就職支援を行う実績を持っており、障がい者における転職ノウハウに長けたキャリアアドバイザーが多数在籍している点が特徴です。

公式サイト内には上肢・下肢障がい、視覚・聴覚障がい、その他内部障がいなどのカテゴリ別に転職成功体験を多数掲載しており、不安がある方にとっては非常に参考となるコンテンツも用意されています。

AGENT SANAのみが取り扱う非公開求人も豊富ですので、これまでなかなか希望の求人に出会えなかった方はぜひチェックしてみてください。

AGENT SANAの公式サイトはこちら

5.ソーシャル・パートナーズ

ソーシャル・パートナーズは世界60か国で事業を展開する人材サービス企業「アデコグループ」が運営しています。

独自の基準を設けることで障がいに理解と配慮のある企業を厳選し、より障がい者の方に適した求人のみを取扱っている点が大きな特徴です。

国内の大手企業から外資系金融企業などの幅広いネットワークを利用した紹介実績は、グローバルに活躍する運営会社ならではと言えるでしょう。

ソーシャル・パートナーズの公式サイトはこちら

6.atGP(アットジーピー)

atGPは障がい者向けの就職・転職支援サービスを多数展開しています。

展開する就職・転職支援サービスは「atGPエージェント」をはじめとして、障がいを持つ学生向けの「atGP就活エージェント」、障がい者アスリート専門の「atGPアスリート」、年収500万円以上を目指す「atGPハイクラス」の4つです。

また、atGPでは「ジョブトレ」と呼ばれる就労移行支援サービスも提供しており、就職に必要なスキルの習得やIT・Webスキルの習得、就職活動支援や定着支援を受けることもできますよ。

atGPの公式サイトはこちら

7.アビリティ・スタッフィング

アビリティ・スタッフィングは求人広告や人材紹介、人材派遣などを手掛ける大手企業「リクルートグループ」が運営している障がい者向け就職・転職エージェントサービスです。

求人の紹介から面接対策、就職準備などを行うだけでなく、就職後には精神保健福祉士などの専門スタッフがしっかりとアフターフォローにあたってくれます。

対象エリアは東京・千葉・神奈川・埼玉の首都圏となりますが、オンライン登録も可能です。

アビリティ・スタッフィングの公式サイトはこちら

8.DI-AGENT(ディーアイ・エージェント)

DI-AGENT(ディーアイ・エージェント)では、丁寧なキャリア診断に基づいた強み分析を利用し、求職者にとってベストな障がい者雇用求人を紹介してくれます。

もちろん求職者本人の希望や状況もヒアリングしてくれますので、「人間関係」「勤務時間」「年収」「キャリアアップ」など人によって異なる重視ポイントもしっかりと汲んだ転職支援が受けられるでしょう。

DI-AGENTの公式サイトはこちら

9.LITALICO仕事ナビ(リタリコ仕事ナビ)

「LITALICO仕事ナビ」は障がい者向けの就職支援サイトですが、障がい領域専門スタッフによる転職エージェントサービスも展開しています。

カウンセリングを踏まえた求人紹介から書類添削、面接対策までサポートをしてくれますので、転職が初めての方でも安心です。

また、就職支援サイトでは障がいをお持ちの方の就職エピソードや「就労移行支援特集」といったコラムの掲載など、役立つ情報も閲覧できます。

求人は北海道から沖縄まで全国的に取り扱っていますので、なかなか希望の求人を見つけられないという方はご覧になってみてください。

LITALICO仕事ナビの公式サイトはこちら

障がい者の方におすすめの転職エージェントまとめ

今回は障がい者雇用に特化した転職エージェントサービスを9つご紹介しました。

転職活動は障がいを持っていなくとも身を削られる活動にあたるかと思います。

ぜひ無料で利用できる転職エージェントをフル活用し、効率よく理想の求人を見つけましょう。

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全国から探せる障がい者向けの求人サイト・転職エージェントサイトまとめ

障がいをお持ちの場合、予め障がいに対して理解・配慮のある企業に就きたいですよね。

一般的な求人サイトからも障がい者雇用枠は探せますが、中には希望の募集を効率良く探せる「障がい者向けの求人サイト」や、一人ひとりに合った求人を紹介してくれる「転職エージェント」も存在しています。

この記事では上記のような障がい者向けの求人サイトや転職エージェントのサイトを調べて一覧にしてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

障がい者向けの求人サイトの中には、障がいに特化したコンテンツが豊富なサイトもあるので普段の情報収集にも役立ちますよ。

障がい者向け「転職エージェント」とは

一般的な求人サイトでは求人探しから面接、応募までを自分ひとりで行う必要がありますが、「転職エージェント」であれば希望を丁寧に聞き出したうえでその人に合った求人を探し、紹介してくれます。

また、転職を考えている方と募集企業の間に立ち公平な立場で動いてくれるため、転職後のトラブルや認識の相違などをできる限り排除し、両者にとっての「成功」を支援してくれる点も魅力です。

転職後も情報を共有し、悩みや困りごとがあればその後のサポートも行います。

自分に適した職種が分からない」「自分で求人を探すのが難しい」といった方は、転職エージェントの利用を検討するのも良いでしょう。

障がい者向けの求人サイト・転職エージェントサイト9選

さっそく障がい者向けの求人サイトや転職エージェントサイトを1つずつご紹介します。

全部で9つのサイトをピックアップしていますので、気になるサイトがあれば一度ご覧になってみてくださいね。

クローバーナビ

クローバーナビは「就職情報サイト」となっており、障がい者向けの求人情報や転職、雇用に関する最新ニュースなどが確認できます。

さまざまな障がいを持った先輩社員のメッセージも掲載し定期的に更新されているため、初めて障がい者雇用へ応募される方でも不安を払拭できるかもしれません。

また、求人情報やニュースだけでなく、全国で開催されている障がい者向けのセミナー情報なども調べることが可能です。

クローバーナビの公式サイトはこちら

ウェブ・サーナ

ウェブ・サーナは障がい者向けの就職、雇用、求人サイトで「就活お助けナビ」と呼ばれる独自のコンテンツが特徴的です。

自己分析やキャリアプランニング、業界や企業の研究、障がい内容別の就職・転職アドバイスなど、これから就職・転職活動を行う方に役立つ情報が豊富に用意されています。

また、姉妹サイトには「エージェント・サーナ」と呼ばれる転職エージェントサイトもありますので、「サポートを受けながら安心して職に就きたい」という方はエージェント・サーナの利用も検討してみてください。

ウェブ・サーナの公式サイトはこちら

エージェント・サーナの公式サイトはこちら

atGP(アットジーピー)

「atGP(アットジーピー)」は障がい者向けの転職情報サイトですが、一般企業への就業を希望する方をサポートする「就労移行支援」も行っています。

また、atGPの就労移行支援サービスでは、「うつ症状/発達障害/統合失調症/聴覚障害/難病」の障がい別に5つのコースを用意しており、より本人の希望や症状にマッチした支援サービスを提供しているのも特徴です。

もちろん求人サイトとしての役割もありますので、Webサイトから求人情報を検索することもできます。

atGPの公式サイトはこちら

babnavi(バブナビ)

babnavi(バブナビ)はシンプルな求人サイトですが、企業からのスカウト機能やbabanaviから就職に成功した方へのインタビューなども掲載されています。

障がい者向けの就職アドバイスに関するセミナーも随時開催されており、会員向けのメールマガジンから応募することが可能です。

また、同社が運営する「DI-AGENT」では障がい者向けの転職エージェントサービスも行っていますので、転職エージェントが気になっている方はこちらもチェックしてみてください。

babnaviの公式サイトはこちら

dodaチャレンジ

「duda」は有名な求人サイトとしてご存じの方も多いかもしれませんが、「dudaチャレンジ」は障がい者向けに特化した転職・就職支援サービスサイトです。

具体的には転職・就職エージェントとしてカウンセリングから求人の紹介、条件交渉から面接時のサポートまで細かな支援を行ってくれますので、エージェント探しでお困りの方は「dudaチャレンジ」の利用も視野に入れてみると良いでしょう。

また、dudaチャレンジのエージェントの中にはLGBT当事者の方も在籍しており、障がいだけでなくLGBTへの理解が深いアドバイザーとの面談も可能です。

なかなか自分に合ったアドバイザーが見つけられないという方はぜひご検討してみてください。

dodaチャレンジの公式サイトはこちら

Recommos(リコモス)

Recommos(リコモス)は東京都をはじめとする首都圏に特化した障がい者向けの求人サイトです。

大手企業の掲載も多いので、首都圏に在住の方や、首都圏での就職・転職をご希望の方はRecommosの利用もおすすめできます。

また、ただ自分で求人を探し応募するのではなく、Recommosでは専門のコンサルタントが在籍しており、重要な企業選びを徹底的にサポートしてくれますよ。

Recommosの公式サイトはこちら

Quo-Career(クオキャリア)

「Quo-Career(クオキャリア)」についても障がい者向けの就職・転職サポートサイトとなっており、コンサルタントの面談によってベストな企業を紹介してくれます。

面談は対面だけでなく電話でも可能なため、外出が難しい方でも気軽に利用できるでしょう。

また、入社日の調整や豊富な非公開求人の紹介なども行っており、他サイトでなかなか希望するお仕事が見つけられないという方にもおすすめです。

さらにQuo-Careerではパソコンに関するスキルアップサポートも無料で行っています。

Quo-Careerの公式サイトはこちら

パラちゃんねる

「パラちゃんねる」は、障がい者雇用求人を探している人と障がい者雇用を行いたい企業を繋げる、障がい者雇用に特化したマッチングサイトです。

障がい者雇用に特化しているだけあり、スキルだけでなく「相性」を重視したマッチング機能や、面接などのスケジュール管理機能、長所や強みを引き出すマイページ機能など、色々な意味での「使いやすさ」にこだわった開発がなされています。

また、2023年12月までは求人の掲載やスカウトが無料で行えるため、パラちゃんねるを利用する企業が多く文字通りの「ベストマッチ」な求人が見つけられるかもしれません。

ラジオタイプとコラムタイプのコンテンツも用意されており、各障がい者の方にも配慮されたサイトとなっています。

パラちゃんねるの公式サイトはこちら

randstad(ランスタッド)

randsad(ランスタッド)は専任コンサルタント付きの障がい者向け転職支援サービスです。

求人紹介から就職後の定着フォローまでを行い、東京・神奈川・千葉・埼玉であれば就労支援サービスを受けることもできます。

また、randsadでも障がい者採用を積極的に行っており、主にコーディネーターや営業、ITエンジニアの集客担当などを募集されているようですよ。

転職サービスエリア外であっても求人の検索や応募ができるようになっていますので、気になる方は一度ご覧になってみてください。

randstadの公式サイトはこちら

まとめ

今回は障がい者向けの求人サイトや転職エージェントサイトを9つご紹介しました。

障がい者向けのサイトであれば一般求人からの応募よりもエージェント、企業ともに理解が深いため、相談がしやすく希望に合った求人を探せる確率が高まります。

転職エージェントの利用は無料ですので、転職や就職に際してご不安のある方はぜひエージェントサイトの利用も検討してみてくださいね。

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障害者支援サービスの「就労支援」ってどういうもの?内容や種類について解説

障がい者の方が「働きたい」と考えたときに、まず耳にするのが「就労支援」という言葉ではないでしょうか。

就労支援は、障害者総合支援法という法律に基づいて作られた支援サービスのひとつですが、具体的にどのようなことをするのか無理なく仕事ができるのかなどの不安は多いかと思います。

今回は障がい者向けのサービス「就労支援」について詳しくご紹介しますので、気になっている方はぜひ一度参考までにご覧になってみてくださいね。

障がい者向けサービスの「就労支援」とは

就労支援は国が定めた雇用政策のひとつに含まれており、冒頭でもお伝えしたように「障害者総合支援法」と呼ばれる法律に基づいて作られたサービスです。

身体障害、精神障害、知的障害、発達障害、そして国が定めている指定の難病などによって障がいをお持ちの方が対象となり、障がい者の方を日常生活、社会生活ともに支援し、地域社会との共生を実現することを目的としています。

また、就職前、就職時、就職後の段階ごとに支援方法を分け、人それぞれに適した働き方を目指して就労支援のスタッフと共に活動を行います。

「就労継続支援」と「就労移行支援」

「就労」と一口に言っても本人の希望や状況は人それぞれであり、一人ひとりにあったサポートが必要です。

そのため、「就労支援」は就労支援事業全般のことを指す言葉ですが、さらに「継続支援」と「移行支援」に分かれます。

継続支援

「就労継続支援」は、主に一般的な雇用が困難な方に向けた支援サービスです。

また、継続支援はさらに「継続支援A型」と「継続支援B型」に分かれ、雇用契約を結ぶか結ばないかといった違いがあります。

継続支援A型では雇用契約を結ぶため最低賃金以上の給与が保証されますが、継続支援B型では雇用契約を結ばないため法律で定められた最低賃金を下回るケースが多いです。

どちらのサポートを受けるかについては自分では判断が難しいこともあるので、支援施設のスタッフと相談をして決めることができます。

また、どちらを希望する場合であっても不足している能力の開発や、生活面における課題のサポートなどはしっかりと行ってくれます。

移行支援

「就労移行支援」についても、障がい者向けの支援サービスであることは間違いありません。

こちらは一般企業への就労を希望する方に向けた支援となっており、希望する職業に就くための訓練やスキルの習得を行うのが主な内容です。

また、在宅での就労や起業を目指す障がい者の方も対象で、より高度なスキル習得も可能な支援サービスと言えます。

就労支援の種類と内容

冒頭では「就職前」「就職時」「就職後」の段階ごとに支援方法があるとお伝えしました。

具体的にどのような支援を行うのか見ていきましょう。

細かな内容は施設によって特色が異なりますが、目指す根本的なところは共通しています。

就職前の支援内容

「働けるか心配」「こんな仕事がしたい」など、不安なことやご自身の希望、分からないことといった就労全般に関わる相談に乗ってくれるほか、能力の開発や訓練を行うのが主な内容です。

具体的には、必要となる能力の訓練や作業の向き不向きなどを判断するための診断などを行い、ビジネスマナーなどの基本的な部分からプログラミングなど専門性の高いスキルの習得まで、さまざまな準備を行います。

また、本人の希望や適性などを踏まえて「就労支援計画」を作成するのもこの段階です。

就職時の支援内容

就職前の支援で十分な準備を整えた後は就職活動に移ります。

この段階では求人の紹介から面接の付き添い、場合によっては会社側への説明なども行い、安心して就労をスタートできるように担当スタッフがサポートしてくれますよ。

就職後の支援内容

無事に就職ができた後も、予想していなかった職場での悩みや困りごとの発生、生活面における課題などが見えてくることもあるでしょう。

就職後の支援では、長く働けるように担当スタッフと定期的に面談などを行いながら支援を行ってくれます。

就労支援施設の種類

ここまででお伝えした通り、就労支援の内容には種類がありますが、「支援施設」にもニーズに合ったサービスを提供するためにいくつかの種類に分かれます。

  1. ハローワーク
  2. 地域障害者職業センター
  3. 障害者就業・生活支援センター
  4. 障害者職業能力開発校
  5. 就労移行支援事業所
  6. 就労継続支援事業所

主に上記の6つに分けられ、障がいの程度や目的に合わせた支援を受けることが可能です。

ハローワーク(公共職業安定所)

ハローワークは障がいのない方も仕事を探すために利用しますが、障がい者向けの専用窓口も設置されており、職業相談・職業訓練・職業紹介などに対応することが可能です。

また、一般的な求人サイトとは違いハローワークでは企業側の掲載費用が無料であるため、より多くの障がい者向け求人から探せる点が大きなメリットと言えます。

仕事に必要なスキルを身につけたいときや、就職するための支援を受けたいときにおすすめです。

地域障害者職業センター

「地域障害者職業センター」はハローワークと同様に各都道府県に設置されています。

自分がどのような職業に向いているのかを調べる「職業評価」などを含めた職業相談、さらに「ジョブコーチ」を派遣し職場への付き添いや就職活動の支援なども行います。

就労に関する相談をしたいときや、自分に適した職業を探したいときにおすすめです。

障害者就業・生活支援センター

名称にある通り、就労に関する支援だけでなく生活面のサポートまで行ってくれる施設です。

現時点では全国338か所に配置されており、厚生労働省のホームページより一覧が確認できます。

令和4年版の障害者就業・生活支援センター一覧はこちら

障害者職業能力開発校

主に身体障害や知的障害をお持ちの方で、障がいの程度が重く一般の職業能力開発校での訓練が難しい場合に適した施設です。

人それぞれの症状や状態に配慮した訓練を行ってくれます。

配置は全国19か所と少なめですが、厚生労働省ホームページより確認することが可能です。

障害者職業能力開発校の概要はこちら

就労移行支援事業所

冒頭でお伝えした「就労移行支援」を行う施設で、一般企業での就労を目指す障がい者の方を対象に福祉サービスを提供しています。

「就労前・就労時・就労後」の段階ごとに支援を一貫して行い、学校のように通いながらビジネスマナーなどの基本的なスキルから、パソコンスキル、面接対策、面接時の同行、就労後のサポートまで行ってくれます。

就労継続支援事業所

こちらは冒頭でお伝えした「就労継続支援」を行う施設で、雇用契約を結ぶ「A型」と雇用契約を結ばない「B型」から選択し、支援や訓練を受けることが可能です。

一般企業で働くことは難しくとも支援があれば働ける状況の方を対象として支援を行います。

就労支援サービスのまとめ

「就労支援」にはいくつかの支援施設や支援方法が存在し、その人に合った支援が受けられるように用意されています。

どの就労支援にも共通しているのは、専門知識を持ったスタッフが対応してくれるという点です。

今は働くことが難しいという場合でも、段階を踏んだ支援を受けることで働けるようになる方たちはたくさんいますので、気になる施設があればぜひ一度相談をしてみてくださいね。

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障がい者でも働ける仕事にはどんな職種があるの?雇用形態や仕事内容について調査

障がいの有無に関わらず、人々は生活のためだけでなく、社会貢献や自分の趣味、生きがい、家族のためなど様々な理由で働く必要性を感じられているのではないでしょうか。

中でも障がい者の方は、自分に適した仕事無理なく働ける仕事探しでお困りの方も多いかと思います。

この記事では、「障がい者積極採用」が多いお仕事内容や、障がい者の方にとって働きやすい環境について一緒に考えてみましょう。

障がい者積極採用が多い仕事5選

まずは障がい者の方が比較的受け入れられやすい職種を調査してみました。

実際に求人サイトを確認し、どのようなお仕事があるかを調べています。

  1. 事務職
  2. システムエンジニア
  3. 工場などでの軽作業
  4. 農作業
  5. ビルなどの清掃業務

ざっと見た限りでは上記のような仕事の募集で「障がい者雇用」や「障がい者積極採用」と表記しているケースが多い印象です。

具体的な仕事内容や特徴についても調べてみましたので、気になる方は参考にしてみてくださいね。

事務職

事務職では主にパソコンを使って作業をしたり、書類の作成や管理、電話対応、データ入力などのデスクワークがメインとなります。

身体的な負担が少なく、障がい者雇用の求人サイトでも多くの募集が行われている印象です。

また、障がい者雇用における事務職では作業量や作業スペースについて柔軟に対応してくれることも多く、比較的無理なく働ける職種のひとつと言えるでしょう。

システムエンジニア

システムエンジニアはWEBアプリケーションの開発や運用、保守、提案などが主な仕事内容となりますが、企業によって担当する幅は異なります。

例えばスキルや障がいの程度によってコンサルティングを任されたり、社内インフラの構築などを任されることもあるでしょう。

しかしこちらもあくまで「障がい者雇用枠」として採用をするため、無理な仕事を任されることはありません。

また、社内スロープの設置や健康相談窓口などを積極的に設置している企業もあるようです。

工場などでの軽作業

工場内での検品や梱包作業、ラベル・シール貼り、仕分けなどの軽作業も障がい者雇用枠として多く見かける仕事のひとつです。

また、このような職種は人との会話が少ない傾向にありますので、対話が苦手な精神疾患をお持ちの方や、仕事内容や環境の変化に対応するのが難しいとお悩みの方にも向いているでしょう。

一方で、工場内での軽作業はネガティブに言うと「単調」な作業となり、集中力が極端に欠けやすい方や、決まったスペースに落ち着いていることが難しい方は、少々苦痛に感じてしまう可能性もあります。

仕事内容が気になる方は、一度募集企業に問い合わせてみるのが良いでしょう。

農作業

農作業は種まき、草取り、収穫などある程度の体力が必要となる職種ではありますが、仕事内容としては比較的シンプルで難しいことはあまりありません。

ただし農作業は天候などの環境に合わせて作業内容が変わることもある点は予め理解しておく必要があるでしょう。

積極的に体を動かしたい方や、作物・自然に触れることが好きな方にとっては精神的なストレス負担が減る可能性も十分に考えられますので、選択肢として候補に入れておいても良さそうです。

また、適度に体を動かすことは精神的、身体的にも良いと言われていますし、自然環境や日光に触れることがポジティブな気持ちの変化に影響することも十分に考えられます。

ビルなどの清掃業務

清掃業務は1日1時間~2時間程度の短時間勤務であることも多く、比較的負担が少ない職種です。

具体的な内容としてはビルやオフィス内などでのモップがけ、掃除機がけ、ごみの回収やテーブル、窓ふきなどとなるでしょう。

また、一度仕事内容を覚えてしまえば人と接する機会がほとんどないため、人との会話や関わりが苦手な方や難しい方でも少ないストレスで働ける仕事と言えます。

障がい者の方が働きやすい環境

障がい者の方にとって働きやすい環境は、企業の障がいへの理解や配慮が十分になされていることが大前提となります。

そのため、仕事を探す際は職種だけで選ぶのではなく、「障がい者雇用枠」として募集されているかの確認も大切です。

障がい者の方が働きやすい環境としては以下のようなものがあります。

  1. 障がい者採用枠での雇用
  2. 在宅勤務
  3. 就労継続支援

障がい者採用枠での雇用

先にもお伝えした通り、「障がい者積極採用」「障がい者採用枠」「障がい者雇用枠」などの記載があれば、無理なく働けるように配慮をしてくれます。

働く本人、雇用する企業どちらにとっても予め障がいを持っていることが分かっていれば話も進めやすいですし、一般の募集枠での採用と比べると働きやすさは全くことなるものとなるでしょう。

一方で、無理なく働ける環境を提供してくれる反面、任される仕事の範囲が限定されるなどの制約が設けられていることもあります。

また、求人への応募の際は障がい者手帳の提示を求められるケースも多いため、人によっては応募ができないことがあるかもしれません。

在宅勤務

在宅勤務は基本的に出社をする必要がないため、通勤時や勤め先でのストレスを大幅に軽減できます。

そのため、精神的な疾患をお持ちの方や身体的に外出が難しい方などにとっては働きやすい環境と言えるでしょう。

完全在宅や、決められた日数のみ出社など勤務形態は企業によって異なるため、求人を見る際には忘れずにチェックしておきたいポイントのひとつです。

また、雇用形態についても企業に雇用される場合と、業務委託や請負という形で仕事を任される場合があります。

就労継続支援

「就労継続支援」とは、障害者総合支援法と呼ばれる法律に基づいて提供される障がい福祉サービスのひとつです。

一般企業への就職が困難な方でも、支援を受けながら無理のない形で働くことができます。

また、就労継続支援は「A型」と「B型」の2種類に分けられ、A型は雇用契約を結ぶため7万円以上の賃金が支払われます。

一方でB型は雇用契約を結ばないため賃金は約1万6,00円とかなり低くなりますが、現在の状況に合わせた働き方ができるため、A型で勤める前のスキル習得や職業訓練の要素が強いのが特徴です。

障がい者向けの仕事の探し方

障がい者の方が働きやすい職種や環境については把握できましたが、どのように仕事を探すのでしょうか。

障がい者の方向けの仕事を探す方法としては、以下のような手段があります。

  1. 求人サイト
  2. ハローワーク
  3. 就労支援機関
  4. 障がい者向けの就職・転職エージェントの利用

まず求人サイトの場合は障がい者雇用に特化したサイトを利用する方法や、通常の求人サイトで「障がい者雇用」などで条件を絞って検索することによって仕事を探すことが可能です。

また、ハローワークでは障がい者採用枠の求人を取り扱っており、紹介状をもらうことで応募することができます。

なかでもおすすめしたいのが、「就労支援機関」や「障がい者向けの就職・転職エージェント」の利用です。

働きたいと考える障がい者の方とお話をして状況や意向をくみ取ってくれるため、一人で時間をかけて探すよりも効率が良く、適切な仕事が探しやすいのもメリットと言えます。

まとめ

障がいをお持ちの方は、なかなか希望する仕事が見つけられなかったり、働くことに不安を抱かれている方も多いと思います。

1人でも問題がない場合は良いですが、少しでも不安がある場合には障がい者向けの支援機関を利用したり、就労継続支援などの利用によって相談をしながら、段階を踏んで経験を積んでいくのが良いでしょう。

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名古屋市における障がい者の転職先が探せる求人サイト・就労移行支援所のまとめ

障がい者と一口に言っても、障がいの内容や程度など人によってできること、向き不向きはさまざまです。

また、現在就職をされている場合は「より良い環境の職場へ転職したい」「別の職種に転職したい」といった希望をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

この記事では、名古屋市において障がい者採用を行う転職先が探せる求人サイトや、就労移行支援を行っている支援所をまとめました。

なお、以下の記事でも名古屋市の障がい者雇用支援を行う施設や団体についてまとめていますので、気になる方はぜひあわせてご覧になってみてください。

進まない障がい者の雇用と愛知県の取り組み

名古屋市で障がい者の転職先が探せる求人サイト

まずは名古屋市で障がい者の転職先が探せる求人サイトを8つご紹介します。

各リンク先では名古屋市の障がい者採用に条件を絞った検索結果がご覧いただけるようになっていますので、気になるサイトがあればチェックしてみてくださいね。

スグJOB障害者

「スグJOB障害者」はキャリアコンサルタントによる転職相談や職業紹介を行っている事業の求人サイトです。

障がい者採用に特化した求人情報が閲覧でき、気になる求人に応募をすることでキャリアコンサルタントとの面談や書類添削などが受けられます。

他の求人サイトでは募集企業と直接やり取りをするケースが多いと思いますので、転職について不安な方にはとくにおすすめです。

スグJOB障害者の公式サイトはこちら

GENKIWORK転職(げんきワーク転職)

「GENKIWORK」では名古屋市の障がい者対象求人が600件以上登録されています。

事務職から軽作業、草刈り、有名雑貨店の店舗スタッフ、指圧師や鍼灸師まで幅広い障がい者対象求人から探すことができ、雇用形態も正社員やパート・アルバイトなど様々です。

また、会員限定の非公開求人を取り扱っていることもあるため、ご希望の求人情報がなかなか見つけられない場合には無料会員登録をしてみてるのも良いかもしれません。

GENKIWORK転職の公式サイトはこちら

indeed(インディード)

「indeed」では「障がい者採用」というキーワードと愛知県名古屋市に条件を絞ると900件以上もの求人情報が表示されます。

仕事内容にはデータ入力や書類チェック、ホテルの客室清掃、一般事務など、こちらも幅広い職種が登録されており、求人情報の詳細をクリックすることでindeed会員による会社の口コミを見ることも可能です。

転職活動においては実際の待遇や人間関係などに関する不安をお持ちの方も多いと思いますので、口コミによって少しでも情報が得られるのはありがたいですね。

indeedの公式サイトはこちら

エンゲージ

大手求人サイトの「エンゲージ」では、愛知県名古屋市と「障がい者積極採用」の条件で、検索結果件数は閲覧できませんが多数の求人情報が登録されています。

こちらも先にご紹介したindeedと同様に会社の口コミが投稿されていれば閲覧することが可能です。ただし、口コミの詳細を閲覧するにはエン・ジャパンが運営する「エン ライトハウス」への無料会員登録をする必要があります。

ぱっと見たところでは洗車スタッフや歯科助手、リサイクルショップの買取スタッフ、動画編集スタッフや一般事務などが掲載されている様子です。

エンゲージの公式サイトはこちら

求人ボックス

「求人ボックス」では名古屋市における正社員での障がい者採用を行う求人情報が500件以上登録されており、職種は看護助手やCADオペレーター、行事での警備員、一般事務、設計などさまざまです。

求人ボックスは応募の多い人気求人がひと目で分かるようマークが付けられていたり、詳細をクリックせずとも多くの情報が得られるよう工夫されていたりと見やすくなっています。

会社の口コミ機能などはないですが、一覧画面が分かりやすい求人サイトです。

求人ボックスの公式サイトはこちら

スタンバイ

「スタンバイ」では、名古屋市と「ハローワーク 障がい者採用」の条件に絞り500件以上の求人情報を閲覧することが可能です。

「障がい者採用」のみのキーワードだと6,000件以上もの求人情報がヒットしてしまい探すのが大変なので、さらに絞り込みをかけています。

一般事務や事務補助など事務関連の求人も多く、これまで事務職をされていた方で「スキルを活かしたい」といった方もご希望の求人を探しやすいかもしれませんね。

また、名古屋市の年収平均や時給平均、求人件数の推移なども見ることができます。

スタンバイの公式サイトはこちら

エン転職

「エン転職」は先にご紹介した「エンゲージ」を運営するエン・ジャパンの転職向けサイトとなっています。

こちらでは名古屋市の「障がい者積極採用」の条件に絞ると現時点で43件の求人情報が登録されているようです。

転職に特化しているだけあり登録情報は少なめですが1ページで収まっていますので、一度目を通してみるのも良いでしょう。

エン転職の公式サイトはこちら

マイナビ転職

「マイナビ転職」では、名古屋市の「障がい者積極採用」の転職求人情報が現時点で30件ほど掲載されています。

募集されている職種としては営業系や事務系の総合職、ITエンジニア、飲食店や水処理施設の管理スタッフなど比較的幅広い印象です。

他求人サイトでなかなかご希望の求人を見つけられない場合はこちらもチェックしてみると良いでしょう。

マイナビ転職の公式サイトはこちら

名古屋市にある障がい者の就労移行支援所一覧

続いて、名古屋市にある就労移行支援所についても調べましたので3社ご紹介します。

「就労移行支援」は障がいのある方が参加可能な一般就労を希望される方向けの職業訓練施設です。

障害者総合支援法の法律で定められたサービスのひとつのため、世帯の収入状況によって利用料金が分けられています。

施設の利用料は生活保護受給世帯や市町村民税非課税世帯で0円、課税世帯で9,300円、これら以外の世帯で37,200円です。

転職や就職に関してブランクをお持ちの方や、さらなる知識やスキルを身に着けたい方は検討してみても良いかもしれませんね。

フロンティアリンクキャリアセンター

「フロンティアリンクキャリアセンター」は、発達障がいや精神障がいをお持ちの方向けのIT・プログラミングスクールです。

コースはホームページ作成などを通してプログラミングが学べる「Aコース」とOfiiceソフトやVBAなどが学べる「Bコースの2種類」で、通所型と在宅型から受講スタイルが選べます。

なお、場所は中区丸の内と中区正木にありますので、気になる方は公式サイトをご覧になってみてください。

フロンティアリンクキャリアセンターの公式サイトはこちら

TECH-tech(てっくてっく)

「TECH-tech(てっくてっく)」は自立訓練と就労移行を組み合わせた施設となっており、パソコンに関わるデスクワークのスキルやWEB関連の技術を習得するためのカリキュラムを揃えています。

場所は中区丸の内にあるビルへ通所することになりますが、面談をしたうえで一人一人に合ったプログラムを計画してくれるのが大きなメリットと言えるでしょう。

TECH-techの公式サイトはこちら

LITALICOワークス(りたりこワークス)

「LITALICOワークス(りたりこワークス)」は、名古屋市駅前や丸の内、金山、栄などに多数の拠点を置く就労移行支援施設です。

パソコン操作に限らず個人の向き不向きや状況を丁寧にヒアリングし、個人に合ったカリキュラムを組んでくれるのが大きな特徴となっています。

また、「安定して通うことが難しい」といった方でも生活リズムを整えるところから始めていきますので、段階を踏んで少しずつステップアップしていくことが可能です。

LITALICOワークスの公式サイトはこちら

まとめ

今回は名古屋市での障がい者向け転職求人サイトや、就労移行支援事業所などをいくつかご紹介しました。

掲載数が多く希望の募集を見つけるまでに時間がかかるかもしれませんが、自分に合った職場を見つけるためにも焦らずに進めていきましょう。

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名古屋市の障がい者雇用を支援する施設・情報サイトのまとめ

日本各地では障がい者の就労を支援する自治体による取り組みや、障がい者雇用をサポートする団体、施設などが多数存在しています。

名古屋市においても地域に特化した団体や施設のほか、インターネットからも情報収集が可能なサイトがいくつかありますが、「探すのが大変だ」と感じている方もいるのではないでしょうか。

本稿では名古屋市の障がい者雇用を支援する施設や団体、情報収集が可能なサイトなどをできる限り調査しまとめました。

なお以下の記事では日本の障がい者雇用の現状や、愛知県の取り組みについてお話ししていますので、ご興味のある方はあわせてご覧になってみてください。

進まない障がい者の雇用と愛知県の取り組み

名古屋市の障がい者施策への取り組み

名古屋市では「障害者基本法」「障害者総合支援法」の法律に基づき、以下の障がい者基本計画と福祉計画を策定し発表しています。

取り組み 内容
名古屋市障害者基本計画(第4次) 障がい者の自立、社会参加の支援等のための施策について、総合的かつ計画的な推進を図るために定めるもの
計画期間は令和元年度から令和5年度までの5年間
第6期名古屋市障害福祉計画 障がいのある方が自立した社会生活、日常生活が送れるように障がい者福祉施設や相談支援事業の体制確保などに関する目標を定める計画
計画期間は令和3年度から5年度
第2期名古屋市障害児福祉計画 児童福祉法に基づき、障がいのある児童が身近な地域で支援が受けられるよう障がい児通所、障がい児入所に関わる体制確保などに関する目標を定める計画
計画期間は令和3年度から5年度

主な内容としては、名古屋市で生活をする障がい者の生活、就労支援、また差別の解消や権利擁護の推進をはじめとして、福祉人材の確保や障がい者向けサービスの充実、品質向上を目指すといった内容になります。

また、障がい児童についても同様に福祉計画が策定されており、上記名古屋市のリンクより確認することが可能です。

名古屋市で障がい者雇用支援を行う施設

続いて、名古屋市にある障がい者雇用支援施設や就労支援センターのご紹介です。

比較的新しくオープンした、障がい者就労支援を目的とするカフェもあります。今後このような施設がどんどん増えて欲しいですね。

名古屋市障害者雇用支援センター

「名古屋市障害者雇用支援センター」は名古屋市熱田区に置かれており、毎年約20名の就職者を排出する就労支援施設です。

職業訓練をお求めの方や、一般企業への就職、転職を希望する方など、さまざまな形で働きたいと考える障がい者の方たちを支援しています。

また、就職の際は職場への定着率を重視し、訪問や面談などを実施しながらお仕事だけでなく生活や介護、育児などについてのサポートにも積極的です。

名古屋市障害者雇用支援センターの公式サイトはこちら

カフェ「magnet」(障がい者支援団体「みらせん」)

名古屋市瑞穂区にあるカフェ「magnet」は、知的障がい者の就労を目的として2021年10月にオープンされました。

また、カフェを運営する名古屋市の特定非営利活動法人「障がい者みらい創造センター(みらせん)」では、知的障がいや発達障害に特化した中高生向け就労支援施設「みらせんジュニア教室」短期入所型の自立した生活練習施設「みらせんステイ」などのサービスを展開しています。

カフェに関しては現状は求人情報が出ていないようですが、気になる方は問い合わせてみるのも良いかもしれません。

みらせんの公式サイトはこちら

障害者就労支援センターめいりは

障害者就労支援センター「めいりは」は障がい者の一般就労の促進を図る、名古屋市瑞穂区の就労支援機関です。

障がい者の方へは就労面と生活面におけるサポートを行っており、事業者向けにも障がい者雇用に関する情報提供就労支援における助言などを行っています。

障がい種別や障がい者手帳の有無に関係なく相談を受け付けていますので、障がい者雇用・就労でお困りの方は一度チェックしてみてください。

障害者就労支援センター「めいりは」の公式サイトはこちら

障害者就労支援センターめいしんれん

「めいしんれん」は、先にご紹介した「めいりは」と同様に就労支援センターとなっており、場所は名古屋市中村区にあります。

相談日程の予約後、初回の相談から支援計画の策定、定着支援まで段階を踏んでサポートをしてくれる施設です。

もちろん求職活動から定着支援までの間には、実習を通して就労の可能性や問題などを確認しつつ進められますので、働くことに不安のある方でも頼りやすい環境かと思います。

「めいりは」は瑞穂区、「めいしんれん」は中野区にありますので、お住まいのエリアに合わせてお近くのセンターに相談してみてくださいね。

障害者就労支援センター「めいしんれん」の公式サイトはこちら

愛知障害者職業センター

「愛知障害者職業センター」は街にある「ハローワーク」のような場所で、障がい者の方の就職や職場復帰を支援する雇用施設です。

カウンセラーの配置や地域のハローワーク、各障がい者職業・生活支援センターと連携し幅広い相談に対応しています。

場所は名古屋市中区、豊橋市駅前の二か所に置かれており、障がい者の就労・生活支援のほか事業者の方への雇用支援やサポートも行っています。

愛知障害者職業センターの公式サイトはこちら

名古屋市の障がい者雇用に関する情報収集サイト

続いて、インターネット上から障がい者雇用に関する情報収集が可能なサイトをご紹介します。
以下は障がい者の方やご家族、事業者など全般の方が利用できるサイトとなっていますので、事業者支援に特化したサイトをお探しの方はその次の項目も合わせてご覧になってみてください。

ウェルネットなごや

「ウェルネットなごや」は障がい者の方やそのご家族、障がい者雇用に関する事業者、施設向けのポータルサイトです。

名古屋市における福祉サービスの検索や、市の各種制度・手当の情報、相談窓口、バリアフリーマップなどあらゆる情報をサイト上にまとめることでサポートしています。

また、名古屋市での障がい者福祉関連における施策もまとめられており、現在どのような取り組みが行われているのかも確認することが可能です。

ウェルネットなごやの公式サイトはこちら

【事業者向け】障がい者雇用をサポートする窓口・サイト

以下は障がい者雇用を考える事業者や企業、施設関係者の方向けの窓口およびサイトです。

  1. ウェルジョブなごや
  2. あいち障害者雇用総合サポートデスク

ウェルジョブなごや

「ウェルジョブなごや」は、名古屋市における障がい者雇用に特化しており、障がい者雇用について考える企業や福祉施設向けのポータルサイトです。

「障がい者雇用を行いたいけど何をすべきか分からない」「社内への理解を進めるには」など、障がい者雇用でお悩みの企業や事業者の方への支援、福祉施設における「販路拡大」や「請負業務の受注増加」など、利用者の工賃・賃金向上に繋がるサポートを行っています。

場所は名古屋市中村区にあり、メールや電話でも問い合わせを受け付けていますので、障がい者雇用について前向きにお考えの方は気軽に問い合わせてみてくださいね。

ウェルジョブなごやの公式サイトはこちら

あいち障害者雇用総合サポートデスク

愛知県では、「あいち障害者雇用総合サポートデスク」を新設し、障がい者雇用に積極的な企業、事業者への支援体制を強化しています。

窓口の具体的な事業内容としては、受け入れ企業の開拓やマッチング調整、各種セミナーや見学会などによる「雇用支援」、コンサルティングや就労支援者派遣などによる「定着支援」、そのほか障がい者雇用関連事業への協力などです。

相談から具体的な支援まで細かなサポートを行っていますので、これから障がい者雇用を実施しようとお考えの方はチェックしてみてください。

あいち障害者雇用総合サポートデスクの公式サイトはこちら

まとめ

今回は名古屋市における障がい者雇用を支援する施設や就労支援に関する情報をまとめました。

名古屋市だけでも多数の支援団体、施設がありますので、気になるところがあればぜひ一度相談をしてみてください。

また、私たち株式会社ガイアカンパニーでも就労支援の取り組みを始めましたので、こちらも合わせてご覧いただけると幸いです。

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「優秀」とはなにか、企業と学生の優秀の差異

インターン

多くの中小企業にとって新卒採用は積極的に行っているところも多く、ベンチャー企業などは社長自ら積極的に携わっている話を聞きます。私自信、数多くの学生と会ってきましたが、興味深いことに学生が持っている疑問や不安というのは何年たっても変わらないように思えます。

例えば、よく新卒から質問されることのひとつに「優秀さの定義ってなんですか?」というものがあります。様々な企業が欲しい人材として「優秀な学生」という言葉を使いがちで、それなのにその「優秀」の定義が企業によって異なってしまうため、学生にとっては戸惑ってしまうこともうなずけます。

これについては学生にとっての「優秀」と企業においての「優秀」は全く別物だということを私は考えています。

「優秀」という言葉の誤解

表彰

学生にとっての「優秀」というのは「勉強ができる人」と考えていいと思います。なぜなら学生社会において試験の成績によって点数や偏差値という数字に変換され優越がつけられるからです。

このことから学生にとっての「優秀」は「勉強ができること」「地頭が良いこと」と考えるのも当然です。しかし、ここで重要なワードが抜け落ちているように私は考えます。

それは「優秀」なのは「特定の環境において優れていること」です。学生であれば学力がものを言う世界であることに直結するため、学生にとっての「優秀」は「勉強ができること」でいいと思います。しかし、学生ではない場合(学力が優れているという場ではないところ)は「勉強ができること」とイコールにはなりまsん。

そうすると企業にとっての「優秀」はなにになるのか。いや、企業に限らず、コミュニティであったり、スポーツクラブであったりすると「優秀」と言われるための能力は大きく異なってきます。

もちろん頭が良くて困ることは現代において多くはないですが、少なくとも学生間でいわれる「優秀」は、社会においては全く別物であるという風にいえるでしょう。これは同じ企業であっても役職やもっと小さくいうと与えられた仕事に対してもそれはいえます。

まずは、「優秀」という言葉に「勉強ができること」が直接的にイコールではないということを認識すべきです。

環境に左右されない「優秀」

社会

逆にどのような環境においても一貫して通用する「優秀」はあるのではないでしょうか。少なくとも私が今まで出会った人のなかで「この人は優秀だな」と思わせてくれる人には共通項があります。

それは「凡用的な優秀さ」を持っていることです。この「凡用的」というのはいくつか要素があります。

ひとつは「周囲のパフォーマンスを引き出す力」です。これはマネージメントに向いているか向いていないかを判断するときに私が見るポイントです。チームやまたチームじゃなくても有象無象と集められた人のなかでリーダーシップを発揮し、全体をまとめ全員の見るべき方向を定めて導ける人です。

よく「優秀」を自分自身のスキルだけに狭めて考える人も多いですが、ひとつのスキルが高い人は大勢います。みんな何かしら得意不得意があり、その得意領域が飛び抜けた人もたしかに凄いと思いますが、私はそうではなく、そうした得意不得意がある多くの人をまとめあげパフォーマンスを引き上げることができる人はどこにいっても「優秀」だといわれます。

次に、「課題の指摘に留まらず解決方法を提示する力」です。これはよく学生のグループワークで見られる光景ですが、課題感や穴を見つけそれを指摘することが多い人がいます。たしかに仕事上で穴のない完璧な状態を目指すのが大切ではありますが、「じゃあどうするの」となったときにその解決策まで述べられる人は少ないように思います。
課題だけ指摘しても前に進むことができず、チームや周りの士気を下げることにも繋がるため、そのなかで解決方法を見つけ、前に進められる力を持っていることが重要だからです。

最後に「知的好奇心と継続的なインプットができる力」です。私が優秀だと思う人は何に対しても深いところまで物事を知っています。私がヨーロッパに行ったとき、ある会議で日本の電車に広告を出そう、という話になったときイギリス人の日本に住んだこともない広告マンが「中央線はリベラルだから駄目だ」と発言しました。なぜリベラルだから駄目なのかは今でも分からないのですが、それよりも日本に住んだことのないイギリス人から「中央線」という言葉が出てきたことに驚きました。そしてその人は日本だけでなく、フィリピンやオーストラリアなどどの土地に対しても知見を持っていたのです。

いま話したのは極端な例ですが、優秀な人はたとえ専門領域ではなくてもどんな話も深いところまで知っていますし、知らなくても次会うときには専門領域の人と引けを取らないほど深く知っています。これは何に対しても知的好奇心と継続的なインプットをし続けている結果だからです。

「優秀」とは結局なんなのか

頑張る

今回は新卒採用のときに聞かれる「優秀」についての話をしました。
「頭の良さ」は「地頭がいいこと」に結びつきやすいように先天的なものも多く占められていると思いますが、私が話したような「優秀な人の共通点」は後天的に獲得が可能だということです。

学生であれば「学力で優越が決まってしまうのはある程度仕方のないこと」ですが、社会に出れば「仕方のないこと」ではすまなくなります。しかし、例え今までの自分が「優秀」ではなかったとしても、社会にとっての「優秀」になれる可能性は大いにあります。
また、企業としてはそういった「優秀」な人を獲得したい、というのが本音ではないでしょうか。

「優秀」という言葉に表面的な部分だけ、今の自分の位置から見える部分だけ見ずにどのような環境で何を求められているのか、俯瞰的な目で見ることで誰もが「優秀」になれる素質を持っているのだと私は思います。