少額投資とは?初心者におすすめの資産運用3選

身の回りで「投資」や「資産運用」という言葉を耳にしたり、SNSなどで見かけたりすることが多くなりました。

しかしこれまで全く興味が無かった方にとっては、投資の仕組みや資産運用は複雑で難しいというイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、投資や資産運用の中でも初心者の方におすすめな少額投資について、わかりやすくお伝えします。

難しいという先入観を置いて、ぜひ一度目を通してみてください。

投資ってそもそもどういうもの?

投資と聞いた初心者の方のほとんどが「お金を増やす」もしくは「失敗すると財産を失う」といったイメージを持たれているかもしれません。

失敗すると財産を失うということは間違いではないのですが、前提として投資の仕組みや知識を十分に把握したうえで銘柄を購入したり、売却したりする必要があります。

そのため、ギャンブルのような感覚で投資をするのではなく、冷静な判断や知識、経験による判断が必要です。

資金を投じた当初よりも金額が下回ってしまうことを「元本割れ」と言いますが、そのような現象から「怖い」といったイメージもあるでしょう。

しかし長期間での運用を見据えて、冷静に値動きを見ることで、将来的な資産構築が見込めるのです。

少額投資とは?

少額投資とは、その名の通り少額で銘柄・金融商品を購入するといった投資の方法です。

一般的には1万円~10万円程度の範囲内で資産運用を行いますが、中には数百円の投資から始められるものもあります。

大きなリターンは見込めませんが、その分リスクも抑えられますので、投資の第一歩や勉強としては最適といえるでしょう。

少額投資は意味がない?

すでに周りに投資をしている方がいる場合、「少額の投資なんて意味がない」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。

たしかに数百円の投資では返ってくる金額も小さくなりますが、投資においては経験や知識が非常に重要です。

未経験でいきなり大きな金額を投資して元本割れをした場合、本来であればもっと損益を抑えられたはずが、焦ってすぐに銘柄を売却してしまうといった事態に繋がります。

そのため、少額投資に意味がないということはありません。

前項でもお伝えした通り、学びながらスキルを磨くにはおすすめの投資方法といえます。

少額投資のメリット

少額投資のメリットとデメリットをお伝えします。

少ない金額だからといっていきなり始めるのではなく、少額投資における最低限のメリットとデメリットをしっかりと把握しておきましょう。

メリットについては以下の2点が挙げられます。

  1. リスクを抑えて投資が学べる
  2. 少ない資金で資産が増える

リスクを抑えて投資が学べる

少額投資の一番のメリットは、投資において高いハードルとなりがちな「資金」を抑えて投資が学べる点です。

高額投資で資産を増やすには、知識と経験が必要不可欠といえます。

少額投資で利益を得られるようになれば、高額投資でも利益が得られる可能性が高いので、まずは少額投資で仕組みや値動きの意味を理解することを目標にしてみましょう。

少ない資金で資産が増える

全くの未経験で少額投資をはじめると、最初は相場の下落によって焦ってしまうことがあるかもしれません。

元本割れをしたその瞬間は実質的に損をしていますが、すぐに売却せず、価格の上昇を見守っていることで、少額投資であっても資産が増える可能性は十分にあります。

少額投資のデメリット

少額投資であってもデメリットは存在します。

主に挙げられるデメリットは以下です。

  1. 損をする可能性がある
  2. 投資先の選択が難しい

損をする可能性がある

どのような投資方法、金融商品、銘柄であっても、元本割れしてしまう可能性はゼロではありません。

だからこそ、少額投資であっても真剣に取り組む必要があります。

投資先の選択が難しい

投資先によって、利回りやリスクの大小、手数料はさまざまです。

そのため、経験者であっても投資先を選ぶのは難しいと感じる方はいますし、初心者の方にとってはなおさら難しく感じるでしょう。

投資先には決まった正解がないので、いかにリスクを抑えた投資ができるかが重要なポイントのひとつとなります。

初心者におすすめしたい投資先の選び方

投資先の選び方として、見ておきたいポイントが3つあります。

  1. 運用期間
  2. 運用コスト
  3. 投資方法

できるだけ分かりやすくお伝えしますので、上記3つのポイントに注目して選んでみるのがおすすめです。

1.運用期間

投資には、投資をしてから売却・出金までの期間の目安とされる「運用期間」があります。

短期間の運用で利益を上げられる場合もありますが、長期間で運用をしたほうが将来的に期待できる資産額は大きくなります。

特徴としては、短期間運用の場合はチャートやトレンドの動向を常に見張って頻繁に取引を行いますが、長期間運用の場合は主に企業価値を見て、長期間寝かせておくようなイメージです。

そのため、長期間運用は投資初心者にもおすすめです。

また、確定拠出年金(iDeCo)のような積み立て型の場合は、〇歳までお金を引き出せないといったルールが定められていることもあるので、長期間の運用であっても、出金のルールは必ず確認しておきましょう。

2.運用コスト

投資先によって数百円からはじめられるところもあれば、5,000円、10,000円など、投資をはじめられる金額はさまざまです。

今回は少額投資のお話なので、1万円以下もしくは1万円程度からはじめられるようなところを選ぶとよいでしょう。

また、現金を引き出す際の手数料などもありますので、1と同様に入金・出金のルールは必ず確認しましょう。

3.投資方法

一般的な投資および少額投資には、さまざまな投資方法があります。

1株ずつ購入する方法や、金融商品や銘柄を専門家が運用してくれる投資信託、NISAやiDeCoなどの積み立て型などです。

投資方法については、次でご紹介するおすすめの少額投資方法3選で特徴を解説していますので、自分に合っていると感じる投資方法を選択してみてください。

初心者におすすめの少額投資方法3選

少額投資について少しわかってきたところで、初心者におすすめな少額投資先を3つご紹介します。

それぞれで投資方法や特徴が異なりますので、ご自身の性格や希望に合った投資先を見つけてみてください。

1.投資信託

おすすめ証券口座の例 特徴 最低購入金額 売買手数料
SBI証券

・売買手数料が安い

・取り扱い商品が豊富

100円~

50万円まで0円

楽天証券

・キャンペーンが豊富

・楽天ポイントが貯まる

楽天証券・楽天クレジットカードでの支払いは100円~

上記以外は1,000円~

・定額コースの場合は100万円まで0円

・現物取引の場合は1回の取引金額によって変動

投資の難しいところは、購入する銘柄や売却の判断だと思います。

投資信託はファンドマネージャーと呼ばれる投資の専門家が、あなたに代わって運用をしてくれるのが特徴です。

専門家に依頼をするため、運用する際は主に以下の手数料が発生します。

  1. 販売手数料:投資信託を買う時の手数料(申込金額の数%)
  2. 信託報酬:銘柄を保持している間支払い続ける手数料(運用金額の約1~2%程度)
  3. 信託財産留保額:投資信託を解約するときの手数料(換金時の金額の約0.2%~0.3%程度)

なお、上記のような「証券口座」を開設することで、次項でご紹介するNISAが利用できるようになります。

2.NISA

NISAの種類 運用期間 年間非課税額
一般NISA 最長5年 120万円
つみたてNISA 最長20年 40万円

NISAといえば「つみたてNISA」が頭に浮かぶ方が多いかもしれませんが、NISAには一般NISAとつみたてNISAの2種類が存在します。

そもそもNISAとは何かというと、NISA口座で取引をして得た利益に対する税金が非課税となる制度です。

通常であれば、利益に対して20%の税金が課されることになるのですが、NISAでは上記の表のように、非課税制度が適用されます。

NISAについても投資信託という形で資産運用をしていきますが、初心者の方の投資先としてNISAを選択するのもおすすめです。

詳しくは金融庁のホームページに記載されていますので、気になる方はぜひご覧ください。

3.ミニ株

おすすめ証券口座の例 特徴 最低購入金額 取引手数料
SBI証券(S株)

・取り扱い商品が豊富

・Tポイントが貯まる

100円~ 約定代金の0.55%
LINE証券(いち株)

・取り扱い商品が豊富

・LINEPayでの入金が可能

1株数百円~3,000円以下程度 0円

ミニ株は投資信託とは異なり、自身で購入銘柄を選択し、自身のタイミングで売却する投資方法です。

一般的な株の売買は100株単位で購入するため、数十万円以上の資金が必要となりますが、ミニ株であれば1株から購入が可能なので、少額投資の代表的な投資方法といえます。

ただし、どの株でもミニ株で購入できるわけではなく、ミニ株を買い付けできる口座とそうでない口座がありますので、ミニ株で少額投資をしたい場合は、上記のようにミニ株対応の口座を開設するようにしましょう。

まとめ

今回は少額投資について詳しくお伝えしましたが、少しでも理解を深められたでしょうか。

少額投資であっても、投資をするための資金は必要となるので、まずは勉強の気持ちで決まった金額だけを用意し、その中で運用していくのがおすすめです。

とくに本稿でご紹介した投資信託やミニ株は、リスクを抑えた資産運用ができますので、ぜひ検討されてみてください。

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