組織開発におすすめのツールや情報収集サイトをご紹介!

組織開発は組織の効果、パフォーマンスを上げることや、チームワークを高めるための有効的な手段ですが、経験や知識がなければスムーズに進めるのは、なかなか難しいものです。

そこで今回は、組織開発の施策を手助けするツールや、セミナー情報の確認におすすめのサイトをいくつかご紹介します。

独学で学ぶのは難しいという方は、セミナーに参加をしてみるのもよいでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

なお、以下の記事では組織開発の基礎が学べる本を9冊ご紹介しています。おすすめの書籍をお探しの方はぜひ参考にしてみてください。

組織開発に役立つ基本的な手順とは|わかりやすいフレームワークや企業の事例を紹介

組織開発とは|組織開発の目的と実践のポイント

はじめに「組織開発」とは何を目指すものなのかを確認しておきましょう。

組織開発は組織にいる個人の能力を引き出し、組織全体のパフォーマンスを最大限に高めることを目的とした手法です。

個人といっても、誰かひとりだけにアプローチをかけては、なかなか組織全体の変化へ繋げることはできません。ひとりひとりの能力を引き出し、活性化させることが大切です。

そのため、組織開発は大きく「診断型組織開発」と「対話型組織開発」の2種類に分けられますが、近年では「対話型組織開発」がとくに注目を集めているようですね。

診断型組織開発とは

診断型組織開発では、分析と診断に重きをおいて進められます。

自社のミッションや戦略、リーダーシップ、カルチャーなどの要素に対して、それぞれの専門家が分析を行い、問題を洗い出し、それらをもとに解決策を計画していくといった内容です。

こうした分析結果を主として用いることで根拠が明確になり、経営層には提案や説得がしやすくなります。

一方で、現場で動いている人たちの中には、どうしても「やらされている」印象を強く持ってしまう従業員もおり、事務的な施策となってしまうことも少なくありません。

結果として、組織開発が上手くいかないこともあるのがデメリットといえるでしょう。

対話型組織開発とは

対話型組織開発は、文字通り「対話」を中心とした施策になります。

主に組織、チームに属する人たちとのコミュニケーションを通して、自社のミッションや問題、課題、ビジョンの共有を行ったり、社員間の理解を深めたりするといった内容です。

対話型組織開発を行うことで、組織全体の当事者意識が自然と高まり、組織開発が進めやく、継続しやすくなります。

また、内向的な社員の場合は、対話を進めていくことでこれまで分からなかった心情や、問題などについて、把握しやすくなることもあるのです。

対話型組織開発が注目されているのは、このようにメリットが大きいからかもしれませんね。

組織開発を実践する際のポイント

組織開発では、以下の3点が重要なポイントであると考えます。

  1. ものごとの共有や浸透
  2. 進捗の確認
  3. 効果検証

どれかひとつの要素でも欠けてしまうと、施策進行のサイクルが回りにくくなってしまう可能性が高まるため、注意が必要です。

効果検証と再実行を繰り返し、ある程度施策が固まったあとは、一連の流れを「定着」させることも忘れずに意識しておきましょう

組織開発におすすめのツールや情報収集サイト

さっそく、組織開発を実行する際に活用できるツールや、情報収集におすすめのサイトをいくつかご紹介します。

組織開発がはじめての方も、現在進められている方も活用できるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

組織開発に活用できるツール

まずはツールを2つご紹介します。

  1. Geppo(ゲッポウ)
  2. Qasee(カシー)

各ツールの導入には費用が必要となりますが、中には多くの大手企業が活用しているものもあり、導入事例を見てみるだけでも参考になるでしょう。

1.Geppo(ゲッポウ)|ストレスマネジメントに特化

GeppoはHR(人材)に関連したサービスを提供する、株式会社ヒューマンキャピタルテクノロジーが開発したツールです。

個人や組織のサーベイ機能を主として、個人の心境の変化やエンゲージメント調査を行うことができます。仕事の満足度や人間関係に関する設問で調査を行い、分析に活かすことができそうですね。

組織開発においては、このツールを主軸に置くよりも、Geppoのツールを活用して対話型組織開発や1on1ミーティングの際の参考にするとよいでしょう。

また、25人までの小規模な事業所であれば、20,000円で導入が可能です。1000人でも30万円以内と、比較的手に取りやすい価格帯かもしれませんね。

公式ページでは導入事例の一覧をみることもできます。

Geppoの公式ページ

2.Qasee(カシー)|業務の効率化や可視化に

Qaseeは、Geppoのように従業員のストレスチェックも行えますが、業務効率や費用対効果の可視化、チーム内の業務量の可視化を主な目的としたツールです。

現場に身を置き、人の目で常況を確認することもとても重要ですが、こうしたツールによる定量的なデータもあわせて活用すると、より業務や施策に関する判断がしやすくなるでしょう。

一見すると、診断型組織開発向けのように感じるかもしれませんが、従業員の見えない悩みが見えるようになるため、対話型組織開発においても役立てられるツールといえます。

Qaseeについても導入事例が紹介されていますので、気になる方はぜひ見てみてください。

Qaseeの公式ページ

組織開発のための情報サイト

続いては組織開発を行う方へ向けた、情報サイトを3つご紹介します。

  1. 公益財団法人日本生産性本部
  2. 組織開発 はじめの一歩
  3. ChangeAgent

どのサイトも、無料もしくは有料のセミナー情報を確認できるサイトとなっていますので、とくに組織開発に関する知識が浅いと感じる方や、組織開発が上手く進められていない方におすすめです。

1.公益財団法人日本生産性本部

公益財団法人日本生産性本部は、経済産業省所管での設立からはじまった、日本のシンクタンクです。日本の生産性向上や経済に関する調査、研究を専門的に進めている公益財団法人となります。

日本生産性本部では、組織開発に関する無料セミナーも毎月開催しており、公式サイトにて逐一情報の確認が可能です。

公益財団法人日本生産性本部の公式ページ

2.組織開発 はじめの一歩

株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供する、組織開発初心者のための無料セミナーです。

「組織開発 はじめの一歩」では、組織開発とは何か、目的は何かといった基礎的な知識から、進めるためのポイント、事例などを知ることができます。

これから組織開発をはじめようと検討されている方や、組織開発を進めているけれど、なかなか成果が出ないといった方にもおすすめです。

また、セミナーはオンラインで受講できるため、ぜひ気軽に参加されてみてはいかがでしょうか。

組織開発 はじめの一歩の公式ページ

3.ChangeAgent

有限会社ChangeAgentは、研修やファシリテーション、コンサルティングなどを事業として手掛ける企業です。サービス提供先には、富士通やソニー、味の素など多くの大企業が含まれています。

ChangeAgentのセミナーは有料となっていますが、組織開発やリーダーシップなどに関する知識をオンラインで本格的に学ぶことが可能です。

リーダーシップ論は、組織開発のフレームワークである「変革の8段階」を提唱したジョン・P・コッター氏も書籍にしており、組織開発において重要な要素であることがわかります。

ChangeAgentの公式ページ

まとめ

組織開発の基礎知識は書籍でも学ぶことができますが、難しく感じてしまう方もいるでしょう。そのような方は、セミナーへ参加をしてみるのもひとつの手段といえます。

また、ツールにおいても組織開発の進め方によっては大いに役立ちますので、必要に応じてぜひ検討されてみてください。

タグ一覧