組織開発に役立つ本のおすすめ9選|フレームワークや組織開発の基礎もわかる!

組織開発は人材開発とは違い、個人ではなくチーム・グループの行動が重要とされるため、組織が大規模であるほど束ねるのが難しい傾向にあります。

しかし、経営や運営がうまく行かないと感じる場合、組織開発はその解決となる有効的な手段のひとつです。

組織開発コンサルティングを導入するのもよいですが、まとまった費用が必要となるのも事実。今回は自身で学べる、組織開発におすすめの本を厳選して9冊ご紹介します。

組織開発を行おうと考えている方や、組織開発に行き詰まりを感じている方のヒントになるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。

組織開発とは

組織開発というと細かな定義は異なりますが、組織開発の主な目的は「組織をより良くすること」「組織のパフォーマンスを最大限に引き出すこと」です。

そのため個人の能力を高めるというよりは、部署間や上司と部下間の良好な関係構築を行うことや、ひとつの組織として、同じ目的に向かえるようなチーム作りに力を入れる必要があるといえるでしょう。

一般的には当事者間で実施する組織開発ですが、「組織開発コンサルティング」と呼ばれる専門チームを導入して解決を図るケースもあります。

また、以下の記事では、組織開発の基本的な手順や有名なフレームワークについて解説していますので、気になる方はあわせてご覧になってみてください。

組織開発に役立つ基本的な手順とは|わかりやすいフレームワークや企業の事例を紹介

組織開発に役立つ本9選

早速、組織開発に関連するおすすめの本を9冊ご紹介します。

組織開発の実施を考えている方はもちろんのこと、すでに組織開発に取り組んでいる方にも新しい視点やヒントとなる可能性がありますので、気になるものがあれば、ぜひ手に取って読んでみてくださいね。

  1. 組織開発の探究/中原淳,中村和彦
  2. 第2版 リーダーシップ論/ジョン・P・コッター
  3. 経営者に贈る5つの質問/P・F・ドラッカー
  4. ヤフーの1on1/本間浩輔
  5. 対話型組織開発/ジャルヴァース・R・ブッシュ,ロバート・J・マーシャク
  6. 学習する組織/ピーター・M・センゲ
  7. 「学習する組織」入門/小田理一郎
  8. 組織は変われるか/加藤雅則
  9. 【新版】組織行動のマネジメント/スティーブン・P・ロビンス

①組織開発の探究/中原淳,中村和彦

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立教大学経営学部教授を務める中原淳氏と、組織開発コンサルティングの現場経験が豊富である中村和彦氏がタッグを組んで作られた書籍です。

組織開発とは何なのか、どこから始まったのかなど、「組織開発」の原点や歴史が詰まっています。

なぜその取り組みが必要なのかという理論を知ることもできますので、「学びの書」というイメージで手に取ってみると楽しめるでしょう。

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②第2版 リーダーシップ論/ジョン・P・コッター

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ジョン・P・コッター氏が手掛けた「リーダーシップ論」は、ビジネス書として有名です。

コッター氏が提唱した変革のプロセス「変革の8段階」は、組織開発をスムーズに進める実用的なフレームワークとして注目されています。

リーダーシップとマネジメントの違いや、コッター氏が長年の研究からたどり着いた変革の思想など、あらゆる職種で通用する考え方や知識の土台を学ぶには、一度は読んでおきたい一冊です。

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③経営者に贈る5つの質問/P・F・ドラッカー

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マネジメントの発明者であるP・F・ドラッカー氏の著書です。

「我々のミッションとは何か?」など、シンプルがゆえに答えにたどり着くのが難しい質問を5つ投げかけ、それらの質問に対する解説が記されています。

もとは非営利組織へ作られた質問集ですが、営利組織にも十分に通用するといったレビューも見受けられました。

経営者はもちろんのこと、リーダーやマネージャークラスにも役立つ一冊となるでしょう。

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④ヤフーの1on1/本間浩輔

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著者である本間浩輔氏は、ヤフー株式会社やLINE株式会社を束ねる「Zホールディングス」の執行役員を務めています。

ヤフー株式会社といえば、組織開発の取り組みとして1on1を取り入れ、企業として大きな成長を遂げた事例があることで有名です。

1on1と聞くと人材開発のような印象を受けるかもしれませんが、上司と部下の信頼構築は重要であり、その取り組みはひとつの組織となるために必要な要素であるといえます。

組織開発には良質なコミュニケーションも必要不可欠となるため、組織開発の事例のひとつであるヤフー株式会社が行った1on1の技法は、知っていて損はないでしょう。

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⑤対話型組織開発/ジャルヴァース・R・ブッシュ,ロバート・J・マーシャク

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リーダーシップと組織開発を専門とするジャルヴァース・R・ブッシュ氏と、アメリカ合衆国の物理学者であり、米国政府の経営分析の上級管理職を歴任するロバート・J・マーシャク氏によって作られた書籍です。

ジャルヴァース・R・ブッシュ氏は、2017年に発行されたイギリスのHRマガジンで「最も影響力のあるHR思想家30人」に選出された経歴があります。

実力者2名が唱えるのは「対話型組織開発」です。
組織開発を行ううえで、どのような対話が必要なのか、理論とケーススタディを交えて解説された本書は、実践にも役立つことでしょう。

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⑥学習する組織/ピーター・M・センゲ

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マサチューセッツ工科大学の上級講師であるピーター・M・センゲ氏は、集団としての意識と能力を継続的に高める組織が「学習する組織」だと主張します。

機械的な管理ではなく、「人間」を基盤とした個人と組織を共に成長させるための新しいマネジメントのあり方を学べる一冊です。

先の項目でご紹介した「対話型組織開発」とあわせて読むと、より組織開発についての理解が深まるでしょう。

学習する組織は、世界的な大手企業ともいえる「ナイキ」や「日産」でも取り入れられた手法です。

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⑦「学習する組織」入門/小田理一郎

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ピーター・M・センゲ氏が出版した「学習する組織」を、小田理一郎氏が理解しやすいように解説した書籍となります。

小田理一郎氏は、米国で10年間もの間、組織変革や業務改革に取り組み、現在はピーター・M・センゲ氏が創設した「組織学習協会」の中で日本の理事長を務める人物です。

組織開発・変革に長年携わり、組織開発への知識や理解の深い小田理一郎氏が執筆した本書の内容は、「ピーター・M・センゲ氏が出版した内容では難しかった」という方にもおすすめできます。

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⑧組織は変われるか/加藤雅則

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東証一部上場企業をはじめ、金融や医薬品、自動車などあらゆる業種の組織開発コンサルタントとして活躍している加藤雅則氏の著書です。

大企業から中堅、中小企業、グローバル企業などでの17年にも渡る実践から得た経験と知識を、惜しみなく詰め込んだ一冊となっています。

海外の書籍が難しく感じてしまう方や、組織開発の基礎を知りたいという方におすすめです。

組織開発に関するビジネス書は、この一冊からはじめてもよいでしょう。

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⑨【新版】組織行動のマネジメント/スティーブン・P・ロビンス

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マネジメント、組織行動の教科書として評判のスティーブン・P・ロビンス氏の著書です。

組織開発において、組織行動学の知識は大いに役立つといえます。組織行動学とは、組織の目標を達成するために、社会学や心理学などあらゆる行動科学を用いた取り組みのことです。

本書では、科学的根拠に基づいた組織行動の理論がまとめられており、内容が難しいというレビューもある反面、理解すると面白いといった高評価も多くあります。

行動科学に少しでも興味のある方は読んでみて損はないでしょう。

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まとめ

今回は組織開発に役立つ本を9冊ご紹介しましたが、どれも名著といえる書籍ばかりです。

組織開発に取り組もうと考えている方は、気になった書籍があれば、ぜひ手にとって読んでみてください。

新しい視点やアイデアがきっと見つかるはずです。

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