障がい者でも働ける仕事にはどんな職種があるの?雇用形態や仕事内容について調査

障がいの有無に関わらず、人々は生活のためだけでなく、社会貢献や自分の趣味、生きがい、家族のためなど様々な理由で働く必要性を感じられているのではないでしょうか。

中でも障がい者の方は、自分に適した仕事無理なく働ける仕事探しでお困りの方も多いかと思います。

この記事では、「障がい者積極採用」が多いお仕事内容や、障がい者の方にとって働きやすい環境について一緒に考えてみましょう。

障がい者積極採用が多い仕事5選

まずは障がい者の方が比較的受け入れられやすい職種を調査してみました。

実際に求人サイトを確認し、どのようなお仕事があるかを調べています。

  1. 事務職
  2. システムエンジニア
  3. 工場などでの軽作業
  4. 農作業
  5. ビルなどの清掃業務

ざっと見た限りでは上記のような仕事の募集で「障がい者雇用」や「障がい者積極採用」と表記しているケースが多い印象です。

具体的な仕事内容や特徴についても調べてみましたので、気になる方は参考にしてみてくださいね。

事務職

事務職では主にパソコンを使って作業をしたり、書類の作成や管理、電話対応、データ入力などのデスクワークがメインとなります。

身体的な負担が少なく、障がい者雇用の求人サイトでも多くの募集が行われている印象です。

また、障がい者雇用における事務職では作業量や作業スペースについて柔軟に対応してくれることも多く、比較的無理なく働ける職種のひとつと言えるでしょう。

システムエンジニア

システムエンジニアはWEBアプリケーションの開発や運用、保守、提案などが主な仕事内容となりますが、企業によって担当する幅は異なります。

例えばスキルや障がいの程度によってコンサルティングを任されたり、社内インフラの構築などを任されることもあるでしょう。

しかしこちらもあくまで「障がい者雇用枠」として採用をするため、無理な仕事を任されることはありません。

また、社内スロープの設置や健康相談窓口などを積極的に設置している企業もあるようです。

工場などでの軽作業

工場内での検品や梱包作業、ラベル・シール貼り、仕分けなどの軽作業も障がい者雇用枠として多く見かける仕事のひとつです。

また、このような職種は人との会話が少ない傾向にありますので、対話が苦手な精神疾患をお持ちの方や、仕事内容や環境の変化に対応するのが難しいとお悩みの方にも向いているでしょう。

一方で、工場内での軽作業はネガティブに言うと「単調」な作業となり、集中力が極端に欠けやすい方や、決まったスペースに落ち着いていることが難しい方は、少々苦痛に感じてしまう可能性もあります。

仕事内容が気になる方は、一度募集企業に問い合わせてみるのが良いでしょう。

農作業

農作業は種まき、草取り、収穫などある程度の体力が必要となる職種ではありますが、仕事内容としては比較的シンプルで難しいことはあまりありません。

ただし農作業は天候などの環境に合わせて作業内容が変わることもある点は予め理解しておく必要があるでしょう。

積極的に体を動かしたい方や、作物・自然に触れることが好きな方にとっては精神的なストレス負担が減る可能性も十分に考えられますので、選択肢として候補に入れておいても良さそうです。

また、適度に体を動かすことは精神的、身体的にも良いと言われていますし、自然環境や日光に触れることがポジティブな気持ちの変化に影響することも十分に考えられます。

ビルなどの清掃業務

清掃業務は1日1時間~2時間程度の短時間勤務であることも多く、比較的負担が少ない職種です。

具体的な内容としてはビルやオフィス内などでのモップがけ、掃除機がけ、ごみの回収やテーブル、窓ふきなどとなるでしょう。

また、一度仕事内容を覚えてしまえば人と接する機会がほとんどないため、人との会話や関わりが苦手な方や難しい方でも少ないストレスで働ける仕事と言えます。

障がい者の方が働きやすい環境

障がい者の方にとって働きやすい環境は、企業の障がいへの理解や配慮が十分になされていることが大前提となります。

そのため、仕事を探す際は職種だけで選ぶのではなく、「障がい者雇用枠」として募集されているかの確認も大切です。

障がい者の方が働きやすい環境としては以下のようなものがあります。

  1. 障がい者採用枠での雇用
  2. 在宅勤務
  3. 就労継続支援

障がい者採用枠での雇用

先にもお伝えした通り、「障がい者積極採用」「障がい者採用枠」「障がい者雇用枠」などの記載があれば、無理なく働けるように配慮をしてくれます。

働く本人、雇用する企業どちらにとっても予め障がいを持っていることが分かっていれば話も進めやすいですし、一般の募集枠での採用と比べると働きやすさは全くことなるものとなるでしょう。

一方で、無理なく働ける環境を提供してくれる反面、任される仕事の範囲が限定されるなどの制約が設けられていることもあります。

また、求人への応募の際は障がい者手帳の提示を求められるケースも多いため、人によっては応募ができないことがあるかもしれません。

在宅勤務

在宅勤務は基本的に出社をする必要がないため、通勤時や勤め先でのストレスを大幅に軽減できます。

そのため、精神的な疾患をお持ちの方や身体的に外出が難しい方などにとっては働きやすい環境と言えるでしょう。

完全在宅や、決められた日数のみ出社など勤務形態は企業によって異なるため、求人を見る際には忘れずにチェックしておきたいポイントのひとつです。

また、雇用形態についても企業に雇用される場合と、業務委託や請負という形で仕事を任される場合があります。

就労継続支援

「就労継続支援」とは、障害者総合支援法と呼ばれる法律に基づいて提供される障がい福祉サービスのひとつです。

一般企業への就職が困難な方でも、支援を受けながら無理のない形で働くことができます。

また、就労継続支援は「A型」と「B型」の2種類に分けられ、A型は雇用契約を結ぶため7万円以上の賃金が支払われます。

一方でB型は雇用契約を結ばないため賃金は約1万6,00円とかなり低くなりますが、現在の状況に合わせた働き方ができるため、A型で勤める前のスキル習得や職業訓練の要素が強いのが特徴です。

障がい者向けの仕事の探し方

障がい者の方が働きやすい職種や環境については把握できましたが、どのように仕事を探すのでしょうか。

障がい者の方向けの仕事を探す方法としては、以下のような手段があります。

  1. 求人サイト
  2. ハローワーク
  3. 就労支援機関
  4. 障がい者向けの就職・転職エージェントの利用

まず求人サイトの場合は障がい者雇用に特化したサイトを利用する方法や、通常の求人サイトで「障がい者雇用」などで条件を絞って検索することによって仕事を探すことが可能です。

また、ハローワークでは障がい者採用枠の求人を取り扱っており、紹介状をもらうことで応募することができます。

なかでもおすすめしたいのが、「就労支援機関」や「障がい者向けの就職・転職エージェント」の利用です。

働きたいと考える障がい者の方とお話をして状況や意向をくみ取ってくれるため、一人で時間をかけて探すよりも効率が良く、適切な仕事が探しやすいのもメリットと言えます。

まとめ

障がいをお持ちの方は、なかなか希望する仕事が見つけられなかったり、働くことに不安を抱かれている方も多いと思います。

1人でも問題がない場合は良いですが、少しでも不安がある場合には障がい者向けの支援機関を利用したり、就労継続支援などの利用によって相談をしながら、段階を踏んで経験を積んでいくのが良いでしょう。

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