障害者就労支援の仕事とは?内容や向いている人などについて徹底解説

障がい者向け就労支援は、障がいのある方を対象に技術の習得や就職活動、就職先での定着支援などを全面的にサポートするお仕事です。

この記事では、障がい者就労支援の仕事内容や向いている人、必要な資格などについて詳しく解説しています。

障がい者就労支援のお仕事について気になっている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

障害者就労支援とは

障がい者就労支援は、企業への就職を目指す障がい者の方を対象として就職に関わるサポートをする福祉支援サービスです。

就労支援は「障害者総合支援法」と呼ばれる法律に基づいてサービスが作られています。

具体的には就労に必要な知識やスキルの習得、生産活動などの機会の提供、求職活動支援や就労後の定着サポートなどを行うことで自立と社会との繋がりを支援するのが主な目的です。

就労支援利用の対象者

就労支援は障害者手帳を持っていなくても、支援が必要であることを証明する書類があれば参加することが可能です。

また、具体的には以下のような要件が定められており、就労支援員がサポートをする対象の人たちとなります。

・一般企業などへの就労見込みがあり、それを希望する人
・原則として18歳~64歳まで
・対象となる障がい:身体障害、知的障害、精神障害(うつ病/統合失調症/双極性障害/適応障害/てんかん/依存症など)、発達障害、難病など

障害者就労支援員の仕事内容

気になる仕事内容ですが、就労支援員は就職を希望する障がい者の方に対し幅広い面でサポートを行います

  1. 就労前の支援
  2. 関係機関との連携、面接
  3. 就労後のサポート

大きく分類すると上記の3つに分けられますので、具体的な仕事内容について項目別にご紹介します。

就労前の支援

就労前の支援では、はじめに障がい者の方からヒアリングをすることで、どのような仕事に就きたいのかという希望を聞いたり、本人の状況や症状などを伺い相談支援を行います。

支援内容をもとに今後必要なスキルなどを整理し、計画的に支援できるよう準備をするのです。

相談を受けたあとは主に就労に必要なスキルの習得やビジネスマナー、挨拶や身だしなみの基本を身につけるための指導を行います。

また、面接時の練習や履歴書作成のサポートやアドバイスなども行いながら就職活動に備えるのもこの段階です。

関係機関との連携、面接

ハローワークや就労先候補の企業と連携を図り、面接、職場体験、職場見学などの機会を設定します。

また現場には就労支援員も同行し、障がい者本人に安心して現場を体験してもらうとともに、様子をしっかりとチェックし困りごとや不安な点を解消してあげることも重要です。

就労後のサポート

就労支援は利用者が就職したら終わりということではありません。

就職後は本人が職場に通えているか、仕事が問題なく進められているかなどを確認し、適宜サポートやアドバイスなどを行います。

一般的には定期的に職場に訪問したり、人事担当者などと連絡を取り合ったりすることが多いようです。

また、本人からも話を伺い困りごとや悩み事などがないかもしっかりとヒアリングを行い解決を目指します。

障害者就労支援員になるには

就労支援員は法律上、必要資格は必要ないため資格や就労支援員としての経験が無くても働くことが可能です。

しかし実際には様々な障がい者の方と接するため、時には点字や手話の知識が役立つ場面も大いにあるでしょう。

また、就労支援員の求人を見てみると、送迎のための普通自動車免許が応募要件とされているケースを度々見かけます。

「未経験、無資格OK」の求人は多い印象ですが、福祉施設での勤務経験や求職活動における支援経験、社会福祉主事や児童指導員の任用資格などがあることが望ましいと言われています。

障害者就労支援員に向いている人

就労支援員は困っている人々の役に立てるということで注目されている方もいると思いますが、どのような人に向いているのかが気になるところですよね。

基本的には障がいを持っている方と深く関わる仕事であるため、人によって向き不向きがあるかもしれません。

この項目では就労支援員に向いていると考えられる人物像について一例を挙げご紹介します。

人とのコミュニケーションが苦にならない人

就労支援員は就労支援を利用する障がい者の方だけでなく、ハローワークや企業、障がい者就業・生活支援センターなど多くの人や機関と関わりを持つことになります。

そのため人と話すことが好きな人や、多くの人とコミュニケーションをとることに対して苦を感じない人は就労支援員の仕事に向いていると言えるでしょう。

相手の立場に立って物事を考えられる人

就労支援員が日頃から多く関わるのは、障がいによって就労が困難な人たちであり、年齢や性別、障がいの内容や程度も多岐に渡ります。

また、仕事の中でビジネスマナーやスキル習得などの幅広い指導を行いますが、人によって指導内容が身につくスピードや得手不得手は大きく異なるため、一人一人の立場に立って思いやりのある対応を行うことがとても重要です。

就労が困難な障がいを持ちながらも乗り越えたいと頑張る利用者を尊重し、常に相手のことを思いやる動きができる方は就労支援員に向いているでしょう。

客観的に冷静な判断が行える人

先にお伝えした通り、人を思いやる行動や相手の立場に立って物事を考えることは重要ですが、就労支援員と関わるのは就労先候補の企業担当者や各関係機関も含まれます。

そのため親身な気持ちが利用者に傾きすぎてしまうと、企業や関係機関との折り合いがつかず利用者の就労がスムーズに進まない可能性も考えられます。

就労支援員は利用者の希望を尊重しつつ、その時の状況や課題を把握し、時に冷静で客観的な判断を行うことも大切です。

就労支援員として働くメリット

就労支援員は多くの人との繋がりによって活躍し、障がいを持っている方の手助けをメインに行うため、やりがいを感じやすい仕事と言えるでしょう。

その他にも就労支援員として働くことで得られるやりがいやメリットについていくつかご紹介します。

無資格、未経験からでも働ける

就労支援員は法律上、必要資格などは定められていないため無資格、未経験であってもスタートすることが可能です。

もちろん関係資格や経験があると歓迎されやすいですが、先の項目でもお伝えした通り無資格、未経験でもOKとする求人はたくさん存在していますので、十分な選択肢から気になる施設を選ぶことができるでしょう。

また、就労支援員の仕事は需要が大きく、研修やOJTを実施してくれる施設が多い点もメリットと言えます。

仕事を通して利用者と共に成長できる

就労支援員の仕事では利用者の成長を傍で感じることができ、とくに就労支援員未経験の場合は自身の成長が実感できる場面も多々あります。

また、さまざまな障がいを持つ方と接するため決して楽な仕事ではありませんが、支援を行う利用者一人一人との経験が、次の支援に役立つこともたくさんあります。

人の役に立ちたい」「人と接することで自身も成長したい」とお考えの方は、より大きなやりがいやメリットを感じられるのではないでしょうか。

障害者就労支援の仕事内容や向いている人のまとめ

今回は障がい者の就職をサポートする就労支援の仕事について詳しくまとめました。

就労支援員は大変な仕事ではありますが、人と関わることが好きな方や人の役に立ちたいとお考えの方にとっては大きなやりがいを感じられる仕事とも言えます。

また、就労支援員の求人は各求人サイトやハローワークなどで探すことができますので、「就労支援員として働きたい」という方は資格の有無や経験を問わず、まずはご自身が応募できそうな求人を探し、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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