障がい者の相談支援事業所ってどんなところ?種類と内容をご紹介 障がい者雇用の就労支援 障害者の就労支援 公開日:2022/12/08 更新日:2022/12/07 シェア ツイート はてブ LINE 障がい者の方を支援する福祉サービスは、より的確なサポート内容を提供するために複雑化しつつあります。 人それぞれの目的に合った支援があるのは有難いですが、「どのような支援があるのか把握しきれていない」という方もいるのではないでしょうか。 そのような方におすすめしたいのが、今回ご紹介する「相談支援事業所」です。 また、相談支援事業所にも支援内容や事業所の種類がいくつかあるため、項目ごとに分けわかりやすくお伝えします。 障がい者の相談支援事業所とは 障がいをお持ちの方が置かれている現在の状況や悩みを聞き、共に暮らしや生活について考えてくれるサービスを「相談支援」と呼び、「相談支援事業所」はそれら窓口が設置されている施設です。 対応してくれる内容は相談内容によって幅広く、解決すべき内容によっては必要な障がい福祉サービスを紹介したり、各関係機関と連携を取り合ってくれたり、助言や情報提供なども行います。 また、「相談支援」は相談支援事業所のほかにも、各市町村の福祉窓口でも提供を行っています。 障がい者の「相談支援」の種類 「相談支援」では、相談内容によって以下4種類の支援内容を使い分けます。 基本相談支援 計画相談支援 地域相談支援 障害児相談支援 一般的には「基本相談支援」が最初の窓口となり、相談内容によって計画相談支援や地域相談支援など、他の相談支援へと繋いでくれるようになっています。 1.基本相談支援 「相談支援」の起点となり、ご本人やそのご家族の相談に応じて、助言や情報提供を行う窓口です。 また、先ほどもお伝えしたように相談内容によっては次からご紹介する「計画相談支援」や「地域相談支援」「障害児相談支援」へと繋ぐこともあります。 2.計画相談支援 計画相談支援は、障がい福祉サービスをこれから利用したいとお考えの方や、すでに福祉サービスを利用している障がい者の方の相談に対応してくれる窓口です。 計画相談支援はさらに「サービス利用支援」と「継続サービス利用支援」の2種類に分類ができ、相談内容によって案内先を振り分けます。 サービス利用支援 相談者の悩みや困りごとを聞き、その人に合った福祉サービスの紹介や利用を開始するまでの支援を行います。 また、サービスを利用する際に必要な「サービス等利用計画案」を作成したり、福祉サービスを提供する事業者と連絡を取り合ったりしてくれます。 継続サービス利用支援 すでに何らかの障がい福祉サービスを利用している方の相談に応じて支援を行います。 具体的には、一定期間ごとに「サービス等利用計画」を見直すためのモニタリングを行い、結果の内容によって関係機関を招集して会議を開いたり、サービス利用の更新や見直しに必要な調整などを行ってくれます。 3.地域相談支援 障がい者の方が地域で独立して生活ができるように支援を行う窓口です。 また、こちらも「地域移行相談支援」と「地域定着相談支援」の2種類に分けられ、相談内容によって案内先を振り分けます。 地域移行相談支援 施設や病院を出て、自立した生活を送りたいと希望する方の支援を行います。 福祉サービスの見学や外出同行、入居支援といった地域生活をはじめるための準備をサポートしてくれます。 地域定着相談支援 すでに自立した生活を送っている障がい者の方の相談に応じ、施設や病院に再入所・再入院せずに済むようサポートを行います。 具体的には24時間対応可能な連絡体制を設けて、不安なときやトラブルが発生した際にいつでも相談に応じられるよう準備をするといった内容です。 4.障害児相談支援 児童発達支援や、放課後デイサービスなど、障がい児の通所支援を行う窓口です。 障害児相談支援では「障害児支援利用援助」と「継続障害児支援利用援助」の2種類に分けられ、相談内容によって案内先を振り分けます。 障害児支援利用援助 障がいを持つ児童の心身の状況や保護者の意向などを伺い、通所までの支援を行います。 また、「障害児支援利用計画案」の作成も行いますが、サービスの利用が決定した際には「障害児支援利用計画」を改めて作成し関係機関との連絡も行ってくれます。 継続障害児支援利用援助 すでに利用している障害児通所支援についての見直しを行う窓口です。 「継続サービス利用支援」と同様に一定期間ごとに「障害児支援利用計画」を見直すためのモニタリングを行い、結果の内容によっては計画の変更申請などを行ってくれます。 障がい者の「相談支援事業所」の種類 相談支援を行う「事業所」についてもいくつかの種類に分けられますが、事業所の主な種類は以下の3種類です。 一般相談支援事業所 特定相談支援事業所 障害児相談支援事業所 各事業所によって案内できる相談支援の内容が異なります。 たとえば独立した生活を目指す「地域相談支援」を受けたい場合は「一般相談支援事業所」へ、福祉サービスにまつわる相談に対応する「計画相談支援」を受けたい場合には「特定相談支援事業所」といった具合です。 1.一般相談支援事業所 相談支援のベースとなる「基本相談支援」に加えて、「地域相談支援」と「地域定着相談支援」を行う事業所です。 障がい者の方が地域で独立した生活を送る場合、人によってはさまざまな角度から支援が必要となります。 「一般相談支援事業所」は地域に出て独立した生活を送り、その地域で暮らし続けるために必要な支援を行ってくれる事業所です。 なお、都道府県が指定する事業所であり、各地に設置されています。 2.特定相談支援事業所 相談支援のベースとなる「基本相談支援」に加え、「サービス利用支援」と「継続サービス利用支援」を行う事業所です。 冒頭でもお伝えした通り、福祉サービスはあらゆる障がい者の方にマッチするため複雑化しており、一人一人に合ったサービス、支援プランを作成することが重要となります。 「特定相談支援事業所」では、サービス利用開始までの支援やすでに利用しているサービスの計画見直しを行うなど、障がい福祉サービス全般に関わる支援を行ってくれる事業所です。 こちらは市町村が指定する事業所となっています。 3.障害児相談支援事業所 障害児支援事業所は「障害児支援利用援助」と「継続障害児支援利用援助」を行う事業所です。 障害児童通所サービスの案内や、すでに利用している障害児童通所サービスの見直しを行うことで、障がい児童とその保護者を支援してくれます。 なお、障害児相談支援事業所は市町村が指定する事業所となります。 どこに相談をすれば良いのか分からない場合 ここまでで相談支援事業所の種類や支援内容について詳しくお伝えしましたが、それでも人によって状況はさまざまなため「どこに相談すべきか分からない」という方もいるかと思います。 そのような場合には、各地域に配置されている「基幹相談支援センター」へまずは相談をしてみましょう。 基幹相談支援センターは相談支援の中核を担っており、利用者からの総合的な相談支援業務を受けたり、事業所からの「対応困難」な依頼を受けたりしています。 基幹相談支援センターに相談をすることで、適切な助言や情報提供を行ってくれるでしょう。 また、相談支援の体制を強化するための人材育成や、虐待防止、権利擁護などの役割を担うのも基幹相談支援センターです。 まとめ 今回は「相談支援事業所」について深掘りをし詳しくご紹介しました。 障がい福祉サービスをこれから利用したい方や利用している方、地域で独立した生活を送りたい方や、すでに独立しているものの不安のある方、障がい児童を育てる保護者の方の支援を行ってくれますので、これらのことでお困りの方はぜひ一度相談されてみてください。 また、「どこに相談すべきか分からない」という方には、基幹相談支援センターの利用がおすすめです。 ◇◆株式会社ガイアカンパニーはスタッフを募集しています◆◇ シェア ツイート はてブ LINE