障がい者が面接を受ける前に確認しておきたいチェックシート!ポイントについて解説

障がい者の方が企業へ転職や就職をする際は、障がいの無い方と同様に面接をクリアする必要があります。

とくに面接経験が少ない方は、どのようなことを聞かれるのか、どのように答えたら良いのか分からず不安に思われることもあるでしょう。

この記事では障がい者の方が面接を受ける際によく聞かれることや、回答のポイントなどについて解説します。

もちろん必ずしも正解というわけではないですが、チェックシートのようなイメージで目を通していただけたら幸いです。

障がい者雇用の面接で聞かれる主な内容とは

障がい者の方が障がい者雇用の面接を受ける際は、一般的な質問に加えて少々質問が増える傾向にあります。

採用する企業側が応募者のことを詳しく知るためというのが主な理由ですが、それは後々応募者が採用に至った際に安心して働いてもらうための準備でもありますし、企業側が採用後のギャップに困らないためでもあるのです。

面接を受ける前にはご自身の障がいや特性、得手不得手などを細かく振り返り情報を整理しておくだけでも、面接当日の安心感は全く違うものに変わるでしょう。

質問「ご自身の障がいについて教えてください」は必出

障がいのある方が面接を受ける際に、ほぼ必ず受ける質問があります。

それは「ご自身の障がいについて教えてください」といった旨の内容です。

採用をするにあたってどのような配慮が必要なのかということや、長く働き続けてもらうために企業側でどのような準備が必要なのかを知るためにこのような質問がなされます。

こうした質問があった場合には、障がいの内容のほかにも、「できること」「できないこと」を客観的に、明確に伝えることが重要です。

面接時に前もって伝えておけば、採用後の配慮もより受けやすくなるでしょう。

障がい者雇用の面接で聞かれやすい質問とチェックポイント

障がい者雇用の面接で聞かれる内容は、自己紹介や職務経歴、志望動機や転職理由といった一般的な質問のほか、ご自身の障がいについての質問が加わると考えておきましょう。

この項目では障がい者雇用の面接において聞かれやすい質問の例を7個と、回答のポイントについてご紹介します。

1.自己紹介、自己PRをお願いします

このような質問は障がい者雇用に関わらず面接では必ず聞かれる内容のひとつです。

企業は面接当日まで応募者のことを書類上のことでしか把握ができていません。そのため、どのような印象の人物なのかを知るためにこのような質問がなされます。

  • 回答のチェックポイント

ここではご自身の性格や前職に行っていた業務などに触れつつ、内容を簡単にまとめて伝えましょう。

面接によっては1分以内など時間制限を設けられることもあります。

詳しい内容は後ほど質問を受けますので、手短にまとめ、明るい印象を与える意識で話すことが大切です。

2.ご自身の障がいについて教えてください

冒頭でもお伝えしたように、障がい者雇用の面接においては必ずと言ってよいほど同様の質問を受けることになるでしょう。

もちろん障がい者雇用枠として募集をしていますので、ある程度障がいへの理解はあるものの、応募者自身の障がい内容をより詳しく知り、適切な業務を用意できるかどうかや、必要な配慮などを知るためにこのような質問がなされます。

  • 回答のチェックポイント

応募者が持っている障がいの内容は、企業が最も知りたいことと言っても過言ではありません。

「〇〇に障がいがあり、〇〇はできますが、〇〇はできません。」「〇〇のような場面では〇〇が起こることがあります。」など、この質問では相手に分かりやすく、はっきりとご自身の障がいについて伝えてしまいましょう。

また、できることできないことをはっきりと伝えるほかにも、配慮してほしいことや、対処が必要な場面などもあれば面接時に伝えます。

採用後安心してスムーズに業務を進めるためにも、ご自身のため、企業のためになる情報を伝えることが大切です。

3.最近の調子はどうですか?

「調子はどう?」と聞かれても、回答に困ってしまう方は多いかもしれませんね。

これは安定した生活が送れているか、採用後に休まず出勤してくれそうかということを知るための質問です。

  • 回答のチェックポイント

できれば体調が安定していることや、予定通りの生活が送れていることを伝えられるとよいですね。

アルバイトをしている方であれば休まず出勤できていること健康施設や福祉施設などを活用されている方であれば定期的に通い安定した生活が送れるよう心がけていることなどを伝えると良いでしょう。

採用後もきちんと出勤できるということを伝えられるのが望ましいでしょう。

4.配慮してほしいことがあれば教えてください

障がい者雇用の経験が少ない会社や、初めて試みるような会社では、障がい者を積極的に採用したいと考えつつも、どのようなことに配慮すべきか分からないという会社もあります。

会社によっては新しいサポートを考えてくれることもあるでしょう。

  • 回答のチェックポイント

通院に必要な休暇や、支援ソフトの導入、服薬で席を空ける時間、そのほか机の配置など会社の方で最低限配慮してほしいことを伝えます。

あまりに多くの配慮を求めてしまうと、ネガティブな印象を与えかねないので「あくまでも自身の対策でカバーできない部分」をお願いするイメージで伝えるのが良いでしょう。

5.体調不良への対処方法があれば教えてください

勤務中に起こった体調不良に対し、会社としてどのようなサポートを取り入れるべきか、どのように対応すべきかを考えるために聞かれます。

自分でも服薬や生活習慣などで対策を講じていることを伝え、会社へ安心感を与えることも面接においては重要です。

  • 回答のチェックポイント

どのような場面で体調不良が起こりやすいのかが分かっている場合は、予め面接時に伝えましょう。

また、体調不良が起こった際の対処を自分で行える場合や、会社の方で何かサポートが必要な場合にも忘れずに伝えておきます。

先述したように会社へ安心感を与えられるとより好印象です。

6.志望動機を教えてください

障がい者雇用枠に関わらず、面接時には必ず聞かれる質問です。

この質問には応募者の働く意欲をチェックする意図がありますので、しっかりと回答の準備をしておきましょう。

  • 回答のチェックポイント

なぜこの会社で働きたいのか、なぜこの会社に応募をしたのかを熱意を持って伝えましょう。

そのためには、事前に会社のことを深く調べて理解しておく必要があります。

あわせて競合他社や業界についても詳しく調べておくとよりスムーズに志望動機が作れるでしょう。

会社のどの部分に惹かれたのか、自身のどのような力を活かせそうか、どのように活躍したいかなどを伝えられるのが望ましいですね。

7.前職の退職理由を教えてください

これまでに就労経験がある場合は、志望動機と同様に聞かれる確率の高い質問です。

応募者の障がいや体調などのことも踏まえて一貫性があるかどうかや、退職を他人のせいにしていないかなどを主にチェックしています。

  • 回答のチェックポイント

基本的には正直に話して問題はないですが、大切なのはネガティブな印象を残さないことです。

「体調不良が原因で退職をしましたが、その後定期的なカウンセリングや通院を行うことで対策し、現在は安定しています。」など、退職の理由となったことに対してしっかりと自分なりの対応策や、カバーが行えていることを伝えられると良いでしょう。

障がい者が面接を受ける前に確認しておきたいチェックシートのまとめ

ここまででご紹介した質問のほかにも、転職の理由や残業が可能かどうかなど別のことを聞かれる可能性も十分に考えられます。

面接ではスキルや経験、働く意欲だけではなく、ご自身の障がいのことについてもはっきりと伝えることが大切です。

心配な場合は就職・転職エージェントなどを頼り、面接対策を万全に準備しておくのもよいでしょう。

就職・転職エージェントは無料で利用できますので、気になる方は以下の記事もあわせてチェックしてみてください。

障がい者におすすめの転職エージェント9選!難しい手続きもお任せできる無料サービスを活用しよう

◇◆株式会社ガイアカンパニーはスタッフを募集しています◆◇

 

 

タグ一覧