マーケティングにおいて大きな役割を担ってくれる「MAツール」ですが、MAツールには個々で備わっている細かな機能や特徴が異なるため、どのツールを導入すべきか決めかねている方もいるのではないでしょうか。
今回はMAツールを選ぶポイントや、大手企業でも導入されているMAツール5社を比較し、最適なツールをご提案します。
MAツールの導入がはじめてで何もわからないといった方や、ツールの導入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
MAツール(マーケティングオートメーション)とは
MAツールはマーケティングオートメーションのことであり、マーケティング活動を自動化させるためのツールです。
主に顧客情報を一元管理し、見込顧客の育成やマーケティング施策の分析などに使用して、マーケティングを自動・効率化します。
インターネットが普及している現代では、顧客ひとりひとりに合ったコミュニケーションを通じて、顧客満足度を向上させることが重要です。
そのためには、「顧客に合った方法」を利用して「顧客に合ったコンテンツ」を「最適なタイミング」で提供しなければなりません。
そこで役立つのがMAツールなのです。MAツールでできることについては次の項目でご紹介します。
MAツールの重要性
前述のように、現代のマーケティングでは以下の要素が重要となります。
①顧客に合った方法
②顧客に合ったコンテンツ
③最適なタイミング
しかし、膨大な顧客を抱えている企業はもちろんのこと、今後多くの顧客を獲得していく企業にとって、これらを人力で行うには人的リソースだけでなく時間も要するため、なかなか難しいことであるといえます。
MAツールは上記3つの要素を自動化できるため、生産性の向上や効率化に役立ち、大きなメリットが得られるのです。
MAツールに備わっている主な機能
MAツールに備わっている主な機能としては、以下の8つが挙げられます。
- 顧客の蓄積・管理
- キャンペーン管理
- メール配信
- 社内アラート
- フォームなどの作成支援
- コンテンツや広告のパーソナライズ
- 各種ツールとの連携
- レポート作成
- 顧客の蓄積・管理
見込顧客の基本的な情報を蓄積・管理する機能です。
BtoBであれば企業の情報、BtoCであれば獲得経路などの情報を蓄積できるものもあり、属性が一目で確認できます。
- キャンペーン管理
自社で条件を設定し、条件に当てはまる顧客にクーポンを提示するなど、見込顧客に合ったマーケティング施策を自動で実施してくれる機能です。
- メール配信
メールの配信リストを作成したり、見込顧客に属性に合わせた配信のタイミングや内容を設定したりできる機能です。
また、メールの開封率や本文に設置したリンクのクリック率、コンバージョン率の集計もできます。
- 社内アラート
見込顧客のアクションに合わせて、営業担当者へアラートを配信する機能です。
ツールによっては、ビジネスチャットと連携できるものもあり、見込顧客への素早いアプローチが可能になります。
- フォームなどの作成支援
ランディングページやフォームの作成を自社でできるように支援してくれる機能です。
外注をするとどうしても費用が嵩んでしまうので、自社で手軽に作成できるのは嬉しいですよね。
- コンテンツや広告のパーソナライズ
WEB上で表示させる広告やコンテンツを、ユーザーの属性に合わせて自動で判別し表示する機能です。
- 各種ツールとの連携
顧客管理ツールであるCRMや営業支援ツールのSFAと連携や統合を可能とする機能です。
これまで部署ごとに使用ツールを分けていた場合でも、MAツールと統合することで共通のデータが共有できるようになります。
また、MAツールによっては他社のツールやプログラムと連携が可能なAPI連携機能が備わっているものもあります。
- レポート作成
ここまでご紹介した機能を利用した結果や、蓄積した情報をレポートとしてまとめられる機能です。レポーティングする項目をカスタマイズできるツールもあります。
また、レポート作成だけでなく、数値としてスコアリングできる機能もあります。
これらの機能は一例であり、ツールによってはその他の細かな機能がついていることもありますので、各ツールの機能をしっかりと確認して選ぶようにしましょう。
MAツールの選び方
前項でもお伝えしましたが、MAツールは販売している各社によって備わっている細かな機能が異なります。
MAツールの選び方において重要なポイントは以下の3つです。
- BtoB・BtoCに合ったツールを選ぶ
- 使いやすさで選ぶ
- 必要な機能があるものを選ぶ
MAツールにはBtoB向け、BtoC向け、両方で活用可能なものの3種類に分けられます。
また、MAツールの機能は豊富なため、使いこなせなければ意味がありません。自社に必要な機能が備わっているかをしっかりと確認したうえで、必要な機能に強みを持ったツールを選ぶとよいでしょう。
おすすめMAツール5選と各社比較
今回はMAツールの中でも有名なツール5社の比較と各社の特徴をご紹介します。
まずは以下の表をご覧ください。
ツール | 費用 | 連携機能 | BtoB/BtoC | 統合型/特化型 |
MarketEngage | 個別に見積もり | CRMと連携可能 | 両方 | 統合型 |
SalesforcePardot |
初期費用0円 150,000円~/月 |
Salesforce各種ツールと連携可能 | BtoB | 統合型 |
SATORI |
初期費用300,000円 148,000円~/月 |
kintone、Salesforce等と連携可能 | 両方 | 特化型 |
ListFinder |
初期費用100,000円 39,800円~/月 |
Salesforce、Sansanと連携可能 | BtoB | 特化型 |
Liny |
初期費用49,800円 5000円~/月 |
LINE公式アカウントと連携可能 | 両方 | 特化型 |
「統合型・特化型」の項目を設けていますが、機能に網羅性のあるものを統合型、ある機能や目的に特化したものを特化型として分類しています。
①MarketoEngage
Adobeが提供するMarketoEngageは、ツールひとつでマーケテイング活動が完結できるのが特徴の統合型MAツールです。
アメリカで開発されたツールですが、日本語で対応が可能なサポート窓口があるため、はじめての導入でも安心感がありますね。
また、マーケティングだけでなく社内のオペレーションなどに関するアクションを設定することも可能なので、オペレーション改善にも役立てることができます。
PanasonicやFUJIFILM、ロート製薬、PASONAなど業種・業界に関係なく幅広い導入実績があるのも特徴です。
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②SalesforcePardot
CRM、SFAとして有名なSalesforceが提供するMAツールです。
Salesforceの各種ツールと連携が可能で、連携によって営業に関わる商談管理までカバーできるため、部署間で使用するツールを統一することで、より顧客管理がしやすくなるのではないでしょうか。
また、顧客ごとに各スコアや行動履歴が表示されるといった確度の高いスコアリング機能がついているのも魅力です。
ただし、今回ご紹介しているMAツールの中では導入費用が高額なため、すでに顧客数の多い企業などにおすすめです。
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③SATORI
SATORIはリード(見込顧客)の獲得支援、管理に特化したMAツールとなります。
実名顧客だけでなく、匿名顧客のデータをとることも可能な「アンノウンマーケティング機能」が搭載されているのが特徴的です。
kintone、Salesforcem、Salescloudといった各種システムとの連携に対応しており、日本語もカバーしていることから、使いやすさにも定評があるMAツールのひとるといえるでしょう。
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④List Finder
ListFinderは月額費用39,000円から導入が可能で、コストを抑えられるのが特徴のMAツールです。
また、導入初期に活用コンサルタントが伴走し、サポートが無料で受けられるため、初めてMAツールを導入する企業にもおすすめできます。
各アクセス解析やPDF閲覧解析から、フォーム作成、名刺のデータ化代行機能なども備わっており、格安ながら初心者でも使いやすいツールといえます。
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⑤Liny
近年、マーケティングの手段としてよく利用されているLINE公式アカウントですが、LinyはLINE公式アカウントの運用効果の最大化に役立てられます。
特徴は月額5,000円~という価格設定と、LINEアカウントの運用に特化している点です。
顧客情報を自動で収集・スコアリングしたり、データに基づいたセグメント配信をしたりできるなど、機能も充実しています。
また、シンプルでわかりやすいインターフェイスでありながら、デザイン性に優れているため、楽しみながら作業ができるのではないでしょうか。
LINE公式アカウントの運用を行っている企業におすすめのMAツールです。
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まとめ
MAツールは導入費用が必要ですが、社内に浸透すればマーケティングの効率化に大きく役立つツールといえます。
また、人的リソースや時間的なコストの削減にも繋げられますので、ぜひ自社に合ったMAツールを探してみてはいかがでしょうか。
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