組織開発を会社に取り入れる手段とは?|コンサルティングの導入や自社で行うメリット・デメリット

「組織開発を取り入れたいけど、どうしたらよいのかわからない。」

「そもそも組織開発ってどういうもの?」

昨今、日本でもよく耳にするようになった「組織開発」という言葉ですが、具体的にはどのような取り組みを指すのでしょうか。

今回は組織開発について、はじめての方でもわかるように解説。自社だけで取り組むメリットやデメリット、コンサルティングの内容についてもお伝えしています。

会社で組織開発の実施を検討されている方は、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

組織開発とは

組織開発の主な目的は、組織の理念や目標に沿って、組織全体のパフォーマンスを最大限に発揮できるようになることです。

それは企業の売上へと繋がり、やがて大きな成功へと導く可能性を高める手段となります。

組織開発を取り入れる企業には、それぞれ深刻な問題や課題があることも多く、個々の帰属意識の低さや、離職率の高さ、上司と部下間の関係、売り上げの伸び悩みなどさまざまです。

そうしたひとつひとつの問題にアプローチをかけ、個人の能力を引き上げるとともに、一体感のある良好なチーム関係を築き上げることが鍵となります。

組織開発コンサルティングとは

組織開発に取り組む手段としては、主に「専門サービス(組織開発コンサルティング)を導入する」か「自社のみで実施する」の2通りとなります。

組織開発コンサルティングとは、問題から課題の洗い出し、施策の提案やアドバイスまで「組織開発」に必要な手順を外注によってサポートしてくれる、専門のサービスです。

組織開発コンサルティングは専門家の集まりですので、ある程度の費用は必要となりますが、大きな手助けとなるため、コンサルティングを導入する企業も少なくありません。

組織開発を会社に取り入れる手段

先の項目でも少し触れましたが、組織開発を取り入れるにあたっては、主に以下の2通りの手段があります。

  1. 組織開発コンサルティングを会社に導入する
  2. 組織開発を自社だけで実施する

この項目では、具体的にそれぞれどういった内容なのかをお伝えしますね。

組織開発コンサルティングを会社に導入する

組織開発コンサルティング(以下、組織開発コンサル)が、どのようなサービスなのかは何となくイメージが湧いたかと思います。

ただし、「組織開発コンサル」と一口にいっても、大企業向けや中小企業向け、個人への人材育成も含むサービスなど、コンサルタント会社によって得意とする内容や、会社の理念はさまざまです。

理念に共感ができたり、解決したい問題に強い会社であったりと、相性のよいコンサル会社と出会うことができれば、組織開発の運用は自社だけで実施をするよりも、楽に進められるでしょう。

組織開発を自社だけで実施する

大企業であっても、外部の専門サービスを導入せずに、組織開発を自社だけで行う会社ももちろんあります。

自社だけで組織開発が成功した暁には、社内の信頼関係がより向上し、チーム一丸となった高いパフォーマンスが実感できるかもしれません。

統率力のある人材がいる、もしくは育成する環境があるのなら、コストがかからないため、自社だけで実施するのもよいでしょう。

組織開発コンサルを会社に導入するメリット

それでは、組織開発コンサルを会社に導入するメリットには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここで挙げられる主なメリットは以下の3つです。

  1. 確立されたノウハウを活用できる
  2. 外部の専門家ならではの発想
  3. 目的に特化した専門家によって人的リソースを割かずに済む

組織開発の規模が大規模であるほど費用を要する傾向にありますが、お金を支払うからには大きなメリットもたくさんあります。

1.確立されたノウハウを活用できる

組織開発を初めて実践するとなると、多少なりとも「トライアンドエラー」を繰り返しながらの進行となるでしょう。

その点、組織開発コンサル会社は数々の企業の成功例を見ており、実績から確立されたノウハウによる組織開発は、効率的であると考えます。

2.外部の専門家ならではの発想

自社内だけで組織開発を実施するとなると、どうしても発想や考え方に限界を感じることがあるかもしれません。

一方で、外部の専門家による「客観的な発想」は、非常に参考になるうえに説得力もあるでしょう。

3.目的に特化した専門家により人的リソースを割かずに済む

組織開発を自社で行う企業によっては、組織開発の専門チームを発足させることもあります。

もちろん進め方はそれぞれなので、専門チームを持たずに進める企業もありますが、少なくとも組織開発のプロジェクトを管理する人物や、統率するリーダー的な人材を選出しなければなりません。

組織開発コンサルの導入によって、個々が取り組みに集中できるような環境を整えられるのもメリットです。

組織開発コンサルを会社に導入するデメリット

組織開発コンサルを利用する大きなメリットの一方で、デメリットもあります。

  1. 自社と相性のよいコンサル会社を選ぶのが難しい
  2. コストはシビアに考える必要がある
  3. 依存関係に注意が必要

主に依頼の費用に直結する内容であることが、わかるかと思います。

1.自社と相性のよいコンサル会社を選ぶのが難しい

最初にも少しお伝えしましたが、コンサル会社によって理念や方針、得意とする細かな分野は多岐に渡ります。

・研修プランに強い会社
・資金や人事に強い会社
・ビジネススキルに特化した会社
・実績を強みとしている会社
など

「良さそうだから」と安易に依頼をするのではなく、「自社のニーズと合致しているかどうか」が重要です。

2.コストはシビアに考える必要がある

組織開発コンサル会社によって、費用は数十万円から数百万円と幅広い選択肢があります。

個人的に素敵な理念を掲げている会社であっても、自社のニーズと合致していなければ、依頼費用が水の泡になってしまう可能性もあり得ますし、ついつい余分なオプションを付けて費用が嵩んでしまうこともあるのです。

依頼をする前に、あらかじめ自社の問題と課題、目標を絞っておき、「どのような会社がマッチしているのか」を考える必要があるでしょう。

3.依存関係に注意が必要

組織開発コンサル会社と自社は、あくまでも顧客の関係です。とくに対応が良かった場合でも、自社に成果が見られなければ、自社のニーズと合っていない可能性があります。

いつでも相談ができる相手がいることは心強いですが、割ける費用に限りがあるのであれば、コストと同じくシビアに判断すべきといえます。

なお、組織開発コンサルの選び方や、会社を複数ピックアップし特徴別にご紹介している記事があります。

組織開発コンサルの導入を検討されている方は以下の記事もあわせてご覧になってみてください。

組織開発コンサルティングの依頼を考えている方必見|経営や運営の課題を解決する組織開発コンサル企業7選!

組織開発を自社で行うメリット

組織開発を自社で行うメリットとして挙げられるのは以下の3つです。

  1. 余分なコストがかからない
  2. 社員の声を集め、反映させやすい
  3. 満足感、達成感に繋がりやすい

自社だけでの実施は、一見すると大変そうなイメージがありますが、資金的な面だけでなく、チームワークにも関わる大きなメリットもあります。

1.余分なコストがかからない

一番のメリットは依頼のコストが必要ないといった点でしょう。

また、基本的には自社だけで進め、研修だけをピックアップして外部に依頼をするという手段もあります。

自社で進めるというスタイルを軸に置けば、余分なコストを割く必要がなく、費用の削減にも繋がるという点がひとつ目のメリットです。

2.社員の声を集め、反映させやすい

外部に依頼をすると、どうしても上層部の人たちで意見が固まってしまいがちです。

一方、自社内で組織開発を進めることで、社員の声を集めることや意見の反映はしやすくなります。

もちろん組織開発コンサルを依頼する場合でも、「社員からこういった声が上がっている」と相談することが可能なコンサルタントもいるでしょう。

しかし適切なアドバイスによって掻き消されてしまう可能性もあるため、社員の声を尊重したいという方は自社での組織開発がよいかもしれませんね。

3.満足感、達成感に繋がりやすい

自社内で苦労して行った組織開発は、「成功した」「次も頑張れそう」といったように、モチベーションの向上や維持、満足感や達成感に繋がりやすいといえます。

チーム内の雰囲気も改善し、団結力も増すでしょう。

組織開発を自社で行うデメリット

自社で人材開発を行うデメリットとしては、メリットと同様でチームワークや施策そのものに影響を及ぼす可能性のある内容です。

  1. 失敗したときの社内の雰囲気に注意が必要
  2. 施策が形骸化してしまう可能性がある
  3. 指揮がとれる人材が必要

今回は上記3つのデメリットについて解説します。

1.失敗したときの社内の雰囲気に注意が必要

組織開発のフレームワークや施策は、小規模で試験的にはじめるのが一般的な流れとなりますが、失敗した場合のリカバリーについてもすべて自社内で解決しなければなりません。

また、小規模ではじめる際にも複数人のチームで施策を実施しますので、万が一失敗してしまった際にはコミュニケーションの工夫をするなどして、関係を良好に保つことを心がけるとよいでしょう。

2.施策が形骸化してしまう可能性がある

組織開発を外部に依頼すると、比較的安定した施策の実行・遂行ができます。

しかし、自社内で施策を実行した場合に注意したいのが「施策の形骸化」です。

曖昧な雰囲気で施策自体が終わってしまうことや、一部のチームで施策が上手く実行されていないことなどを防ぐため、「進捗の確認」と「効果検証」は忘れずに行いましょう。

3.指揮がとれる人材が必要

最後にでデメリットとして挙げられるのが「人材」についてです。

組織開発の取り組みをはじめる際には、組織開発に関して知見のある人物が統率し、指揮をとるのが望ましいですよね。

そのため、組織開発を自社で行うにあたっては、適切な人材を選出する必要があるということで、企業によってはスタートまでに時間を要するかもしれません。

まとめ|組織開発コンサルを会社に導入するなら慎重な検討を

組織開発コンサルの特徴や、自社で組織開発を行うメリット・デメリットについて解説しましたが、イメージは湧いたでしょうか。

組織開発は問題や課題のある企業、組織、チームにとっては大きな成果や成功、問題の解決へと繋げられる有効的な手段です。

組織開発コンサル会社を利用する場合は、自社の見直しをあらかじめ行い慎重に検討します。

自社で組織開発を行う場合は、理念や遂行させるという目的意識の共有を忘れずに、実施をしていきましょう。

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