障がい者が働けるアルバイトには何がある?気になる時給や勤務時のポイントも解説

アルバイトの場合は勤務時間が短い、出勤回数が少ない求人など選択肢が多いことから、一般企業への就職よりは幾分かハードルが低いイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。

しかし、そもそも「障がい者でもできるバイトは何なのか」「障がい者だとバイトはできないのではないか」といった疑問を持たれている障がい者の方も多いかもしれません。

そこで今回は、障害者の方でもできるバイトや時給、バイトで働くポイントなどについて詳しく掘り下げた内容となっています。

気になる方はぜひ参考にしてみてください。

障がい者でもできるアルバイトとは

現代では「障害者雇用促進法」といった法律や、政府や地域による障がい者雇用を推進する動きによって、障がい者でも働ける求人は非常に多く存在します。

「障がい」と一口に言っても精神障害や知的障害、身体障害など特性はさまざまですが、この項目では障がい者採用が多い傾向にあるアルバイトや、障がい者が働きやすいアルバイトの種類についていくつかピックアップしてみました。

一般事務のアルバイト

一般事務は、主に電話対応や書類のファイリング、データ入力などパソコンを使った簡単な作業です。

電話対応を除いては黙々と作業をすることが多いため、対人が苦手な精神障害をお持ちの方や、身体障害をお持ちの方でも比較的負担が少ないアルバイトと言えます。

専門的なスキルは不要で、ExcelやWordなどを使った簡単な入力ができれば良いとされていることも多いです。

実際に障がい者雇用の求人でも「一般事務」の募集は地域問わず多くの企業が掲載している印象があります。

飲食店やアパレルのショップ店員のアルバイト

意外な印象を持たれるかもしれませんが、マクドナルドやユニクロなど大手企業であるほど障がい者の積極雇用に取り組んでいるケースが多い傾向にあります。

2020年10月に東洋経済オンラインが発表した内容によれば、食品トレー・弁当容器の最大手「エフピコ」や、ユニクロ・GUを手掛ける「ファーストリテイリング」エンターテイメント大手の「エイベックス」無印良品を展開する「良品計画」など、日本国内や世界で活躍する多くの大手企業がTOP10入りしているのです。
(参考:東洋経済オンライン「障害者の雇用に積極的な企業ランキング100」

障がい者雇用の求人を見てみてもショップ店員の募集は意外と多く掲載されており、「人と接することが好き」「服が好き」といった方の希望も叶えやすい時代になっていることが伺えます。

製造工場などでのアルバイト

製造工場では仕事内容がマニュアルされていることが多く、仕事を覚えることが苦手な方や同じ作業を続けるのが得意な方に向いているアルバイトのひとつと言えます。

また、こちらも黙々作業を行うため対人が苦手な方でも働きやすい職種と言えるでしょう。

製造工場内のほかにも、農作業の障がい者向け求人も多いため、適度に体を動かしたい場合にもおすすめです。

在宅勤務でのアルバイト

「在宅勤務」というと幅が広いですが、自宅で行う内職的な軽作業やパソコンを使ったお仕事などが主な内容となります。

また、データ入力や執筆作業の在宅勤務であればオンラインで面接から採用まで完結するものも多く、障がい者雇用枠に捕らわれず業務委託で働くといった選択肢も選べるのが特徴です。

在宅勤務はスケジュール管理がより重要となるため、上手く自制心を働かせて管理をするのが難しいという場合は逆にストレスを感じてしまうことがあるかもしれません。

障がい者が働けるアルバイトの時給

一般的に、障がいのない方が通常通りアルバイトで働く場合は最低賃金以上は保証されるでしょう。

また、障がい者の方がアルバイトで働く場合も最低賃金となることが多いようです。

しかし障がいの有無に関わらず、労働の能力が低いなど都道府県労働局長から許可を得た場合に限って、給与の減額が認められることもあります。

給与の減額が実施されると最低賃金を下回る可能性がある点は覚えておくと良いでしょう。

障がい者の方がアルバイトをする際のポイント

障がい者の方がアルバイトで働く際、できるだけ認識の相違や企業側の理解度によるトラブル、問題などは避けたいものです。

できれば企業側に予め障がいのことを公表し互いに合意したうえで働くことが望ましいですが、オープン・クローズともにメリットデメリットがあります。

この項目では障がいを公表するかどうかについて一緒に考えてみましょう。

障がいをオープンにするメリットとデメリット

障がいをオープンにすることで得られるメリットは、やはり企業側に配慮してもらえることでしょう。

勤務時間・日数、デスクの配置など労働環境の配慮があれば、たとえ短時間のアルバイトであっても働きやすさや安心感は大きく変わります。

一方で、デメリットは先述したように障がいの程度や業務への影響によって給与の減額が認められてしまう可能性がある点です。

また、企業側へ障がいの件をオープンにする場合は、面接の段階ではっきりと伝えるようにしましょう。

障がいをクローズにするメリットとデメリット

障がいを持っていることをクローズにする場合のメリットは、求人の幅が広がること一般求人と同様の給与がもらえることが挙げられます。

障がい者であることを明かさずに働くため、よほどの問題が起こらない限り減給の心配をする必要はないでしょう。

一方でデメリットとしては、配慮がされにくい点や場合によっては企業からの理解が得られない可能性が懸念される点です。

対策としては求人情報を探す段階で、無理のない範囲で働けるお仕事に絞り込むなどすると良いでしょう。

障がい者が働けるアルバイトの探し方

障がい者の方が働けるアルバイトを探す方法はいくつかあります。

  1. 企業の採用ページから探す
  2. 求人サイトから探す
  3. ハローワークに相談をする

企業の採用ページから探す

障がい者雇用の求人は、企業の公式サイトにある「採用ページ」に掲載されていることがあります。

ただし障がい者雇用については詳細を掲載していないことも多いため、気になる企業の求人がある場合は事前にメールや電話などで問い合わせをするのがおすすめです。

求人サイトから探す

一般の求人サイトや障がい者雇用に特化した求人サイトからもアルバイト採用情報を探すことが可能です。

障がいを持っていることを企業側にオープンにしようとお考えの場合は、障がい者雇用に特化した求人サイトを利用すると探しやすいですよ。

なお、以下の記事では障がい者雇用に特化した求人サイトや転職エージェントをご紹介していますので、気になる方はあわせてご覧になってみてください。

全国から探せる障がい者向けの求人サイト・転職エージェントサイトまとめ

ハローワークに相談する

ハローワークでは障がい者向けの専用窓口が設置されているため、求職について親身に相談に乗ってくれるでしょう。

また、障がい者雇用求人の取扱いも多く、とくにアルバイトであれば比較的スピーディーに見つけられるかもしれません。

ご自身で求人情報を探しても上手く見つけられないという方は、ハローワークの窓口で希望を伝えてみるのもおすすめです。

障がい者でも働けるアルバイト情報のまとめ

今回は障がい者の方でも働けるアルバイトについて詳しくご紹介しました。

障がいと一口にいっても程度や特徴は人によって様々であるため、「自分にとって無理なく働ける環境」に着目し探してみると良いでしょう。

また、障がい者雇用の求人は、企業のホームページだけでなく求人サイトやハローワークなどでも探すことができます。

「希望する求人がなかなか見つからない」という場合は一度ハローワークの専用窓口へ相談してみるのも良いでしょう。

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